【昭和歌謡名曲集43】私はピアノ 高田みづえ
まさか、若嶋津がもってくとは思わなかった。
高田みづえは歌がうまい、宇崎竜童の「硝子坂」も名曲だが、続く桑田楽曲の「私はピアノ」「そんなヒロシに騙されて」は、歌謡曲史に残る傑作であった。
目を引くような可愛さがあるわけでもなく、真面目な女子高生的な雰囲気で、特段華があるでもなく、それであるのに、歌い始めたら、聞いてる者を、あっという間に歌の世界にもって行く。歌のうまさはピカイチであった。曲も高田みづえの資質にあっていたのだろう。
結婚、引退となって、そりゃ惜しいが、私はここで芸能界を引退するのもいいかなと思った。この年齢、この時期だけの、可憐な美しさあっての歌だと思ったからだ。
しかし、そこが相撲部屋とは。おかみさん稼業、やってけんのか、それが心配だった。なんにしても、いい曲である。
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