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【昭和歌謡名曲集41】欲望の町 ダウンタウンブギウギバンド

1979年 映画「白昼の死角」の主題歌。ダウンタウンブギウギバンド。

宇崎竜童がリーダーのダウンタウンブギウギバンドは、この頃、やたらカッコ良かった。
初めて知ったのは、「スモーキン・ブギ」で、よく歌って母ちゃんに叱られた。その後、「カッコマン・ブギ」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」ときて、世間では、完全にコミックバンドの扱いだった。
でも、ワシはラジオでデビューシングルの「知らず知らずのうちに」を聴いて、「これは違うぞ。いつかやってくれるぞ」と思っていた。
1976年、彼らは「沖縄ベイ・ブルース」発表。その後も、「サクセス」「身も心も」とヒットを飛ばす。竜童は同時期に、妻の作詞家阿木燿子と組んで、山口百恵に曲を提供する。「横須賀ストーリー」を評して「歌謡曲はロックになった」などと言われた。
ダウンタウンブギウギバンドは、より音楽性を高めるために、1980年、ダウンタウンファイティングブギウギバンドとなる。どんだけ長いんや!
「白昼の死角」は角川映画が、角川三人娘の時代に移る前の、まだハード路線が残る時代のもの。実際にあった東大の「光クラブ」事件を題材にしている。東大生が、自らの頭脳を頼りに経済犯罪を繰り広げ、やがて自滅していくピカレスクもの。夏木勲、中尾彬、岸田森、成田三樹夫、佐藤慶、天知茂、怪優が沢山出てて楽しかった。キャッチコピーは「狼は生きろ。豚は死ね」
が、世評は全く芳しくなかった。失敗作、駄作の烙印が押された。
私は好きだったのに、悲しいことである。



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