見出し画像

【クラゲシャーク】に採用するエクストラデッキの候補

 こっそりypをしているttoです。今回は【クラゲシャーク】のエクストラデッキをどうするかについて考えたところ、そこそこ良い分量になったので独立した記事にまとめようと思います。
 2021年10月環境で考察しています。
 【クラゲシャーク】の全体の構築については「【クラゲシャーク】の戦い方

https://note.com/ttoyp/n/na2c2b083e6f2 

」で記載しましたのでそちらも参考ください。

はじめに

 【クラゲシャーク】は《カッター・シャーク》から《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》など強力なランク4エクシーズを出して、《ライトハンド・シャーク》で継戦能力を高めた中速ビートダウンデッキです。
 ランク4エクシーズはエクシーズの花形であり、質、量ともに他のランクより優れています。しかし近年ではランク4のカードプールを生かせるデッキは殆どはありません。《カッター・シャーク》《ライトハンド・シャーク》にはエクシーズ召喚をする分には制約がありません。そのため【クラゲシャーク】はこの多様なランク4エクシーズを活用することが出来ます。
 この点がこのデッキの強みです。一方でこの膨大なカードプールから適切なエクシーズを選ぶ必要があるというのが構築を難しく、楽しくしているところであると思います。
 【クラゲシャーク】はカードパワーは強くなく、どのデッキ相手でも互角以上に戦うことが出来ますが、基本的にアド差1枚の勝負になります。このギリギリの勝負をする上で重要になるのが、対面や状況に応じたエクシーズの選択です。
 と言うわけで、本文では【クラゲシャーク】のエクストラデッキの採用候補、構築について筆者なりの考えをまとめていきたいと思います。

必須カード

 【クラゲシャーク】では 《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》《ステルス・クラーゲン・エフィラ》2枚ずつ《バハムート・シャーク》《餅カエル》 、加えて水エクシーズである《深淵に潜む者》と手軽に出せる《天霆號アーゼウス》の8枚が必須枠です。
 残りの枠に《FNo.0 未来龍皇ホープ》《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を組み込んだり、小回りの利く汎用ランク4を入れたりします。

画像4

《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》
《ステルス・クラーゲン・エフィラ》
 禁止カード《十二獣ドランシア》を彷彿とさせる効果です。魔法罠や自分のカードを割れない点やメインフェイズにしか効果が使えない点は難点ですが、一方で対象をとらない点、エクシーズ素材を消費しない点、破壊したときにダメージを与える点は禁止カードを上回っています。
 相手の場を水属性に変える効果も強力で《御前試合》とのコンボはもちろんのこと《閃刀姫-シズク》、《デコード・トーカー・ヒートソウル》《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》や【転生炎獣】のリンク体などを出す時に影響します。
 《ステルス・クラーゲン・エフィラ》は単体では妨害として機能することは少ないですが、《水晶機巧-ハリファイバー》《魔救の奇跡-ドラガイト》「相剣トークン」などに対応し、場合によっては有用なことがあります。
 《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》には破壊されたときにエクシーズ素材の分だけ《ステルス・クラーゲン・エフィラ》を出す効果、即ち2体出す効果があり《ステルス・クラーゲン・エフィラ》は2枚以上採用する必要があります。2体並んだとき、後続を出せれば3妨害になるので《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》も2枚目も採用します。

画像6

《バハムート・シャーク》《餅カエル》 
 《バハムート・シャーク》は《餅カエル》 などのランク3以下の水エクシーズを出す効果があります。《餅カエル》 は万能妨害であり相手のカードを奪う効果、墓地に送られたときサルベージする効果を持ち、強すぎて制限カードになっています。1枚ずつは必須です。

画像14

《深淵に潜む者》
 相手の墓地でのカード発動を出来なくする効果を持ちます。【オルフェゴール】【プランキッズ】【幻影騎士団】【ドライトロン】などなどなど環境デッキの多くを機能不全に陥らせます。水属性攻撃力アップ効果、水属性であり《サイレンス・シーネットル》使用しても《御前試合》があっても出せるという点で必須です。

画像3

《天霆號アーゼウス》
 エクシーズが戦闘を行ったターンのメインフェイズ2に重ねてエクシーズ出来ます。自分以外のカード全て墓地に送る効果があります。性能としてはいずれ制限になったであろうカードであり、現実に2021年10月に制限になりました。
 《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》は効果破壊耐性持ちや魔法罠に対応しておらず、そこを補えるこのカードは必須です。以前は複数枚採用していましたが、制限カードになったので1枚です。
 


打点 

 《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》で相手モンスターを破壊したとき高打点であればあるほどダメージが大きくなるのでうれしいのですが、環境の大型は基本的に耐性を持っています。メインギミックでの打点は《バハムート・シャーク》の2600でこれ以上の打点+効果破壊耐性持ちの対処はひと手間かかります。
 一番確実なのは《天霆號アーゼウス》です。ただ、制限になった今では、以前ほど手軽に使用できないので代替手段が必要です。一つの方法は打点で上回ることです。
 除去する場合と比較して高打点で戦闘破壊することのメリットとして、ダメージレースで優位に立てることにあります。《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》はバーン効果をもっており、早期に決着をつけやすくなります。現代遊戯王では手数で押し切ったり、毎ターンアドを稼ぎ続けたりするデッキも多く、そのようなデッキ相手が多い環境であればワンショットを決めるギミックも必要になってきます。

画像8

 《No.39 希望皇ホープ・ダブル》
 《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》
 エクシーズで高打点といえば一番に思い浮かぶのは【ホープ】です。
 前者は《ダブル・アップ・チャンス》が必要になりますが、攻撃力10000になります。【クラゲシャーク】では貴重なワンショットを可能にするモンスターです。ワンショットし損ねた場合は《天霆號アーゼウス》になることができます。
 後者は5000打点でほぼ確実に戦闘破壊できますが、これを生かせる場面は限定的な印象です。戦闘後《天霆號アーゼウス》になれない点もマイナスです。ただ《No.39 希望皇ホープ・ダブル》を採用する場合、《No.39 希望皇ホープ》を共有しつつ両者を使い分けることも可能であり、悪くはないと思います。

画像12

 《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
 相手の攻撃力を半分にして、その分自身の攻撃力を上げます。効果が通る相手であれば確実に打点で上回ることが出来、ホープと比較してメインエクストラの枠を圧迫しないというメリットがあります。一方で《天霆號アーゼウス》になれず、《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》のような相手には通用しないという不安定な点があります。

除去

 前項に述べた通り《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》は効果破壊耐性持ち、ついでに裏守備カードに未対応です。また、魔法罠に対しても対応していません。
 以前はとりあえず《天霆號アーゼウス》でよかったのですが、規制後はそう手軽にもいきません。
 これらの弱点を補強するカードを入れる必要があります。

画像18

 《No.101 S・H・Ark Knight》
 《鳥銃士カステル》《エクソシスター・アソフィール》

 《No.101 S・H・Ark Knight》は特殊召喚された表側攻撃表示カードを自身のエクシーズ素材にします。水属性であること、エクシーズ素材にすることで相手の再利用が難しくなること、《天霆號アーゼウス》に変換出来ること、《閃刀姫-レイ》の蘇生を阻害することがメリットです。一方で裏表問わず守備表示に非対応なのがかなり大きな欠点です。昨今は《ライトニングストーム》警戒で初動の大型は守備表示で出されるので大きく評価を下げます。
 《鳥銃士カステル》は表側表示のカードをデッキバウンスする効果と、裏側守備に変える効果を持っています。表側守備表示にも対応しており、デッキバウンスも強力ですが、水属性ではない点《天霆號アーゼウス》を使えない点はマイナス点で一長一短です。裏側守備表示に変える効果は【クラゲシャーク】ではほとんど使うことはないです。
 《エクソシスター・アソフィール》はランク4で今までありそうでなかった手札バウンスです。残り2つの効果は気にしなくてよいです。他2種と比較してパワーは落ちますが、裏側守備モンスターに対応する、《天霆號アーゼウス》を使えるなど小回りが利くのが優秀です。

画像10

《励輝士 ヴェルズビュート》《竜巻竜》
 《励輝士 ヴェルズビュート》は相手のカードの枚数が上回っている必要がありますが全体破壊を使用できます。癖は強いですが罠ビが多い環境に対して有効です。
 《竜巻竜》は《サイクロン》効果を持ちます。《励輝士 ヴェルズビュート》と比較して小回りが利きます。罠ビのみならず、永続魔法を使う【電脳堺】【勇者】に対して妨害として活用できます。

妨害

 「必須カード」で紹介したカードはすべて妨害効果を持っており、大半の状況に対応できます。一方で、ランク4を中心としたエクシーズには豊富な妨害効果を持つモンスターがおり、状況や相手によっては別のカードのほうが妨害の質が高いケースは多々あります。
 エクシーズモンスターによる妨害の質は【クラゲシャーク】の生命線と言って良く、ここで紹介するカードは準必須と言って良いカードが多いです。

画像22

《FNo.0 未来龍皇ホープ》
 同じランクの非no.カード2枚から《FNo.0 未来皇ホープ》を経由してエクシーズ召喚します。戦闘効果での破壊耐性とモンスター効果への妨害効果を持ちます。
 基本的には《餅カエル》を出した後の《バハムート・シャーク》や除去効果を使用した後のカード等、言うなれば仕事を終えたカードを使用しエクシーズ召喚します。
 強力なカードです。しかし考え無しに出すと《無限泡影》や今流行りの《禁じられた一滴》や《騎竜ドラコバック》の的になって終了します。このカードには《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》《餅カエル》のような破壊時効果はなく、さらにバウンスされたら構築上二度と出せません。
 【クラゲシャーク】では初手の手札で2枚以上のエクシーズを立てることができる場合もそれなりにあります。ただ、《バハムート・シャーク》の他の出てくるエクシーズは《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》をはじめとして1妨害として機能するカードばかりです。加えて初動ではお互いに手札が豊富で《無限泡影》や《禁じられた一滴》が手札にある可能性が高くなります。
 このカードを出すのはある程度相手に消費させてからになります。
 その場合、墓地にランク4エクシーズがいると思われるので《ガガガガマジシャン》でそれらを蘇生して出すのがエクストラの枠を節約できます。
 《FA-ブラック・レイ・ランサー》の方が《ガガガガマジシャン》と比較して有用な場合として、初動の《餅カエル》を出した《バハムート・シャーク》が生き残った場合、返しのターンで水3エクシーズから後続の《FNo.0 未来龍皇ホープ》を出す場合が考えられます。しかし、出さずとも勝てる場合が多く、大勢に影響しないので優先度は低いと考えました。

画像11

《No.41 泥睡魔獣バグースカ》
 リンクモンスター以外に対して《レベル制限B地区》+《スキルドレイン》のような効果を持ちます。【ふわんだりいず】や【相剣】と最近のテーマに対して有効で、他デッキでもランク4でこれ1体だけ入っているということもあるくらいです。
 もちろん汎用ランク4を使いこなせることがメリットの【クラゲシャーク】でも現環境なら採用されます。

画像17

《インヴェルズ・ローチ》
 レベル5以上のモンスターの特殊召喚を無効にして破壊します。かつてのシンクロキラーとして有名なカードです。【相剣】の2回シンクロ召喚してくる基本ルートを1枚で止めることが出来ます。使用は【相剣】限定になるのでサイドデッキから投入する候補です。

画像23

《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》
 エクシーズ素材2つを取り除き、相手場のモンスター効果が発動した時、1体のモンスターの効果を無効にします。枠が1枠で済み、使いきりの1妨害として利用できます。ただ場にいるモンスターのみの対応であり、対応範囲が狭く、エスケープされやすいのが難点です。《FNo.0 未来龍皇ホープ》登場以前は採用していた時もあるのですが、現在のところ採用する理由はないです。

サーチ

 サーチしてアドを稼ぎ、仕事を終えたら《天霆號アーゼウス》や《FNo.0 未来龍皇ホープ》で妨害に変換します。《天霆號アーゼウス》が規制された今となっては気軽に使うことは難しいですが、他種族でもサーチ可能な有用なカードは頭の片隅にいれておく必要があります。
 《御影志士》以外にも闇鳥獣族レベル4の《RR-フォース・ストリクス》や爬虫類族の《キングレムリン》がいるので今後に注目です。

画像7

 《御影志士》
 岩石族の万能サーチです。《原始生命態ニビル》《天獄の王》《フォッシル・ダイナ パキケファロ》《魔救の探索者》などをサーチできます。妨害を手札と場に散らすことができる、罠ビのように構築できる、召喚権を残しておけばメタカードを入れられるなどのメリットがあります。

蘇生

 中盤にエクシーズを立てるとき、妨害カードを立ててもよいですが、蘇生を絡めることで場のカードの枚数を増やすことができます。《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》はエクシーズ素材がなくても効果が発動できるので蘇生すれば再利用できるのは強いです。

画像19

《No.60 刻不知のデュガレス》
 《死者蘇生》+《天使の施し》+《巨大化》の効果を持ちます。《レフトハンド・シャーク》を墓地に送ることができます。
 ナンバーズなので他のエクシーズを蘇生しても、《FNo.0 未来龍皇ホープ》に変換することはできないこと、素材2つ使用するので《天霆號アーゼウス》を使えないことから、下記の《ガガガガマジシャン》を優先してます。

《ガガガガマジシャン》
 エクシーズを蘇生します。もともと《FNo.0 未来皇ホープ》をエクシーズするためのサポートとして登場したカードで、《FNo.0 未来龍皇ホープ》につなぐときに役立ちます。【シャーク】を使うと気持ち的には《FA-ブラック・レイ・ランサー》の効果を使いたくなりますが、エクストラの枠を考えるとこっちのほうが有用だと思います。

《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》
 水専用のエクシーズです。打点を下げる効果、蘇生効果のどちらも強力です。このカードで特に強調しておきたいのは《神の宣告》などでエクシーズ召喚自体を無効にされた場合でも蘇生効果は使用できることです。罠ビ相手でエクシーズで罠を踏みぬきたい時にあったらいいなと思うことが多いです。
 また現在であれば《D-HERO デストロイフェニックスガイ》で破壊できること、同カードを蘇生対象にできることも高評価です。

「シャーク」に関連するカード

 アニメや漫画でシャークや関係者が使ったカードです。登場時期が早いこともあり、現代遊戯王で通用するかと言われたら厳しいと言わざるを得ません。今後水DPで強化されることを期待しています。

画像24

水ランク3エクシーズ
 《餅カエル》 の次に《バハムート・シャーク》から出します。《FA-ブラック・レイ・ランサー》 の下敷き候補です。各自効果や特徴を持っており、少ないながらも正規の方法で出す可能性もあります。筆者はそもそも《FA-ブラック・レイ・ランサー》 非採用の時が多いので、採用しないことが殆どです。逆にランク3エクシーズにめぼしいカードがないので非採用だとも言えます。
 結論から申し上げますとどれを採用するかは好みで良いです。
 《No.47 ナイトメア・シャーク》は手札の《レフトハンド・シャーク》を素材にでき、墓地に送る有効な手段になります。ただ、下敷きにする場合はその後素材を取り除く必要があります。1体しか攻撃不可になったり、先行初手では使用できないなど使いにくい点が目立ちます。
 《No.71 リバリアン・シャーク》は《FNo.0 未来龍皇ホープ》を出す過程でデッキトップを《RUM-七皇の剣》にすることが出来ます。また正規召喚した場合「クラゲ」を蘇生する効果を持ちます。
 《No.17 リバイス・ドラゴン》《潜航母艦エアロ・シャーク》はステータスで採用をされるケースも見ます。
 《トライエッジ・リヴァイア》は正規召喚はほぼ不可能ですが、戦闘破壊時の除外する効果をもちます。惜しむらくは攻撃力が1800であることです。後50でも高ければ《黄金郷のコンキスタドール》を戦闘除外することができたので採用も考えました。
 

画像7

《CNo.101 S・H・Dark Knight》
 《No.71 リバリアン・シャーク》から《FNo.0 未来龍皇ホープ》を立てる過程で《RUM-七皇の剣》をデッキトップに持ってきて次のターンに使用します。特殊召喚された相手モンスターの吸収効果と自己蘇生効果を持ちます。
 このカードを採用する場合、2枚目の《バハムート・シャーク》、《No.71 リバリアン・シャーク》《FA-ブラック・レイ・ランサー》《CNo.101 S・H・Dark Knight》《No.101 S・H・Ark Knight》と最低でも5枠固定されてしまいます。そのうえ《RUM-七皇の剣》の発動が次の自分のターンと遅いです。
 これだけ枠を使うのであれば《D-HERO デストロイフェニックスガイ》レベルの性能が欲しいところなので、水DPに期待です。

画像21

《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》
 妹のカードです。《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》と破壊対象が重なっている上に、対象をとることや攻撃力の増減が必要なことが厳しいところです。
 破壊後ドローする効果も登場時は強力でしたが、《灰流うらら》登場後は破壊効果を妨害されるデメリットにもなってしまいました。

レベル4×3体のエクシーズ

レベル4が3体は並ぶけど4体は並ばない、そういう場面が多々見られます。2体のエクシーズと比較してカードパワーが強いカードが多いですが、枠の都合上1枚入れるかどうかというところになります。

画像6

《塊斬機ラプラシアン》
 相手の手札、魔法罠、モンスターをそれぞれ1枚ずつ墓地に送ることができます。ランク4版トリシューラとも呼んでよい効果です。《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》が苦手とする破壊耐性持ちや魔法罠にも対応できます。

画像16

《FA-ブラック・レイ・ランサー》
 《FNo.0 未来龍皇ホープ》の下敷きだけではなく、戦闘破壊で魔法罠破壊、3体エクシーズから素材4アーゼウスに繋げる使い方ができます。
 ただ《FNo.0 未来龍皇ホープ》の項目で話したことと重複するのですが、枠を使いすぎると言う欠点があります。2枚目の《バハムート・シャーク》水ランク3このカードで3枠使用します。先行で《FNo.0 未来龍皇ホープ》を出すのは余り強くなく、2ターン目以降ならば墓地にランク4位落ちているだろうと言うことで1枠で済む《ガガガガマジシャン》を優先してます。

別テーマのカード

 【十二獣】【エクソシスター】【クロノダイバー】【軍貫】【ホープ】【斬機】などランク4主体のテーマは多くあります。それらのエクシーズモンスターは本家で使うのが一番強いですが、【クラゲシャーク】の痒い所に手が届くカードも多くあります。既にいくつかは今までの項で紹介しています。

画像6

【十二獣】
ランク4×2から《十二獣ライカ》をエクシーズし、他3体重ねると、効果3回使用可能《天霆號アーゼウス》になります。エクシーズ1枚から3妨害になりますがエクストラの枠の圧迫や《天霆號アーゼウス》制限により使いにくくなっています。 

その他のエクシーズ

 ランク4にはユニークなカードが多く存在します。【クラゲシャーク】において有用なカードを中心に紹介します。

画像15

《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》
 墓地のカードを2枚まで除外するカードです。ついでに1200アップの装備カードになる効果を持っています。
 墓地除外は《深淵に潜む者》でカバーしきれない【エルドリッチ】【閃刀姫】や効果発動後の《D-HERO デストロイフェニックスガイ》などに対して有効に働くというのが良い点です。現環境では少なくともサイドには入れておきたいカードです。
 仕事を終えても、《天霆號アーゼウス》《FNo.0 未来龍皇ホープ》に変換できないのは玉に瑕です。

画像13

《No.59 背反の料理人》
 自分の場にカードがないときにカードの効果を受けない効果と自分の場を破壊して攻撃力を挙げる効果を持ちます。このカードが有名になったのは前者の効果のためです。
 《ライトハンド・シャーク》を素材にしたこのカードは効果を受けず、戦闘破壊もされません。対処方法(https://note.com/ttoyp/n/na2c2b083e6f2 を参照)がない場合はこちらが《サイレント・ウォビー》を引くまでドローゴーになりそのままライフ差で勝利します。
 一方で対処方法がある場合は妨害がない状態で一方的にぶん回されるので【クラゲシャーク】では対処が不可能になります。
 どちらにせよこのカードを出した時点で勝敗は決します。
 このカードを有効に使うためには事前の情報収集が大切です。構築を確認して、対処法がないことを確認したテーマ相手にのみ使いましょう。
 《No.59 背反の料理人》は今や有名になりましたが、現実には環境デッキに対策カードが必ず入っているかと言えばそういうことはなく、案外決まります。
 普通の【クラゲシャーク】にメイン《サイレント・ウォビー》2枚とエクストラにこのカードを入れるだけなので基本的な構築は歪ませることないのも優れたところです。
 ただ、2021年10月環境では【勇者】、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が大流行しており、それに伴い【壊獣】がサイドに投入されている場合も散見します。その為、今期は狙いにくい時期と言えます。
 ちなみにロックをかけない場合でも、安全な《天霆號アーゼウス》発射台や今は亡き《真竜皇V.F.D.》が素材を使いきるまでの時間稼ぎとしても働きました。【電脳】相手では何とかしてこのカードを立てて、《迅雷の騎士ガイアドラグーン》で貫通されるのにも耐えて、《真竜皇V.F.D.》の素材を使いきったら、特攻からの《天霆號アーゼウス》で一掃するという戦い方がありました。
 後者の効果も地味ながら有用で《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》とこのカードがいるときに《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》で攻撃後、破壊して《ステルス・クラーゲン・エフィラ》に分裂させることで1900*3+2300+300=8300のワンショットキルが成立します。
 他にも相手ターンに【アーティファクト】の効果を使用する時にも役立ちます。罠型の構築にする場合は採用を検討してよい1枚です。

画像20

《外神ナイアルラ》
 手札を捨ててランクを上げる効果、エクシーズ素材を取り除いで墓地のカードを素材にする効果を持っています。【クラゲシャーク】での使い方としては《レフトハンド・シャーク》を捨てる、《餅カエル》 を素材にするという点があり、細かいところでアドを稼ぐことのできるカードです。打点もなく、妨害や耐性もないので、仕事を終えたら《天霆號アーゼウス》《FNo.0 未来龍皇ホープ》に変換します。

画像9

《ダイガスタ・エメラル》
 小型《貪欲な壺》と言って良い効果を持ちます。リソースを回復しつつドローし、仕事を終えたら《天霆號アーゼウス》《FNo.0 未来龍皇ホープ》に変換出来ます。《サイレンス・シーネットル》の回収効果が強いので入れることはあまりないですが、そちらでは回収できない非水のエクシーズなども回収できるというメリットはあります。

融合モンスター

 エクストラデッキの自由枠が大きいことはメリットであり融合モンスターでも採用することは不可能ではありません。

 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》

画像30

 フリーチェーンの対象を取らず、お互いに1枚のカードを破壊する効果、自身が破壊された場合、次のスタンバイフェイズに自身を含むD-HEROを1体蘇生する効果を持ちます。ついでに相手の攻撃力を下げる効果もあります。
 大流行している強力なカードですが、《カッター・シャーク》や《サイレンス・シーネットル》の誓約効果との兼ね合いが悪いため採用をあまり考慮されない印象です。実際に手札に2枚重複した場合は一方の動きはあきらめることになり、手数が足りなくなる懸念があります。
 しかし、制圧カードでありながら場を空けることが多いので、墓地の《ライトハンド・シャーク》を使用しやすくなったり、効果で《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》を破壊して分裂させるなどのシナジーもあります。メリットデメリットを天秤にかけたうえで、単体でのカードパワーも強いので採用しています。

画像31

《レア・フィッシュ》《沼地のドロゴン》
 星4の水融合モンスターであり、エクシーズ素材にすることができます。《簡易融合》《簡素融合》採用時に前者、《超融合》採用時に後者を採用します。弱いカードではないのですが、前者についてはメインに入る水星4が充実してきたのでエクストラ枠を圧迫させてまで入れる必要はないです。後者は、「同じ属性で種族が異なるモンスター×2」を《超融合》できますが、現環境ではこの条件を満たす制圧盤面を作るテーマありません。今後の環境次第で採用を考えるカードになります。

シンクロモンスター


 レベル8を採用します。《PSYフレームギア・γ》採用時は使用頻度が高かったのですが、制限後は必然的に抜けます。《PSYフレームギア・δ》や《PSYフレームギア・γ》が再び採用されるようになった場合は、1枠は入れることをお勧めします。
 《竜宮の白タウナギ》採用すれば積極的にシンクロできますが、構築が彼方に飛んでいくので考えないようにします。

画像29

《魔救の奇跡-ドラガイト》《PSYフレームロード・Ω》
 
前者は墓地に水がいる場合に魔法罠に対して1妨害になります。後者は除外ハンデス、除外戻し、墓地回収の効果を持ちます。除外された《サイレンス・シーネットル》を戻すなどでリソースを回復させることができます。この辺りは好みで採用すればよいと思います。


リンクモンスター


 《カッター・シャーク》の誓約効果により使い辛いことが多いです。ただ手札事故でエクシーズが出せない場合や《次元障壁》が使用された場合、 《夢幻崩界イヴリース》《飛翔するG》を渡された場合への保険として1枚から複数枚程度採用することをお勧めします。

画像26

 《転生炎獣アルミラージ》
 「通常召喚された攻撃力1000以下のモンスター」を素材にリンク召喚できます。一応効果も2つあります。このデッキだと《サイレント・アングラー》 《鬼ガエル》が対応し前者は《白の水鏡》によりランク4に、後者は《粋カエル》蘇生からリンク2になることができます。初動事故軽減に役立つカードです。

画像27

 《清冽の水霊使いエリア》
 相手の墓地の水属性を蘇生する効果、相手に破壊されたときに水属性をサーチする効果があります。
 水リンク2は他に《水精鱗-サラキアビス》《マスター・ボーイ》《海晶乙女コーラルアネモネ》があります。いずれも強いですが、素材の縛りの緩さ、自爆特攻から《カッター・シャーク》などをサーチできるの点で、このカードが一つ頭抜けると思います。

画像25

《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》
 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》採用時に投入します。《ライトハンド・シャーク》《レフトハンド・シャーク》や《鬼ガエル》《粋カエル》を使用すれば無理なく出せます。

画像28

《無限起動要塞メガトンゲイル》
 4000打点にエクシーズ以外のモンスター効果を受けない効果、墓地のエクシーズを蘇生して、相手の場のカードをエクシーズ素材にする効果を持ちます。
 《バハムート・シャーク》《餅カエル》ともう1体のエクシーズからリンク召喚、《餅カエル》で自身回収し、《バハムート・シャーク》蘇生し効果発動すれば、実質エクシーズモンスター1体がこのカードに変わったことになります。他にも分裂した《ステルス・クラーゲン・エフィラ》、《ガガガガマジシャン》の蘇生などを使用すれば、少ない消費で出すことができます。
 エクシーズデッキの切り札になりうるカードですが、このデッキだと1体少ないエクシーズで《FNo.0 未来龍皇ホープ》を出すことが可能なので、そちらが優先される場合が多いと思います。ただ、出せたときのリターンはこちらの方が大きいので併用するのも一つの選択肢と思います。
 

エクストラの枠が足りない時

 実際に構築しているとわかるのですが、兎に角エクストラの枠は足りな過ぎて悩みます。その場合、サイドデッキを使用するのも有効な手段です。
 《深淵に潜む者》《No.41 泥睡魔獣バグースカ》のどちらかは刺さらないテーマが多いので、
入れ替える候補になります。

まとめ・終わりに

 ここまでエクストラ採用候補のカードを一通り挙げました。今挙げたカードの中から下項目を参考に偏りなく採用すればよいと思います。

0 必須カード
1 《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》で対処できないモンスターへの対処法
2 特定のテーマ相手に刺さる制圧、妨害
3 エクシーズを使えない場合のリンク、シンクロなど
4 その他(枠が余っていれば)

 
 晩秋に、水DPが登場し、(シャーク)のエクシーズ登場は確実視されています。ランク4×2体に関しては無いよりか有った方がよいですが、採用するには相当ハードルが高くなると思います。一方でランク4×3や《バハムート・シャーク》で出すランク3などは手薄なところであり、新規に期待したいところです。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。
 「書いてないけどこのカードはどうなの?」「実際にこのカード使ってみたらよかった」などの質問、意見などありましたらコメント欄までお願いします。
 
 







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?