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全盛期の氷結界-展開ルート・構築-完全Ver

 ypをしているttoです。今回11月25日発売の「Terminal World」にて収録される新規氷結界の効果が判明しましたので、その効果や戦い方について紹介したいと思います。
 氷結界は2020年のストラク人気投票で見事一位を獲得しましたが、その際のストラクは惨憺たるものでした。ただ、今回の新規はそれを挽回、環境でも十分通用するものになっています。

完全版Verについて(2024年2月)

 氷結界新規登場から2か月がたち、いくつかのCSで入賞報告がみられるようになりました。本記事は氷結界新規判明当日に執筆したものであり、早さ優先で執筆したもので、いくらかの不完全なところがありました。今回おおよその構築や戦い方が筆者の中で固まってきたので、完全Verとして編集することとしました。具体的には構築の概略マッチ戦におけるサイドチェンジ1枚初動と上振れ展開誘発のケアについて追記しました。

新規カード

 まずは新規のカードの効果を説明していきます。

氷結界の鏡魔師

チューナー・効果モンスター 星2/水属性/水族/攻1000/守 400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの他の効果モンスター1体をリリースして発動できる。 自分フィールドに「氷結界トークン」(水族・水・星1・攻/守0)を3体まで特殊召喚し、 その数だけこのカードのレベルを上げる。 このターン、自分は水属性SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。 「氷結界の鏡魔師」以外の自分のデッキ・除外状態の「氷結界」カード1枚を手札に加える。

wiki

 レベル3以下の氷結界であるため霜精による墓地送り、氷結界チューナーであるため照魔師のリクルート、水属性水族レベル2であるため鬼ガエルの墓地送りに対応しています。
 (1)はアウローラドンに似たトークン精製効果です。基本的には3体生成がベターで、自身をレベル5にした後、コーラルドラゴンをシンクロ召喚することになります。ちなみに、エクストラデッキからは水属性Sモンスターしか出せませんが、それ以外からは他属性も特殊召喚できます。(まあ照魔師がいるのであまり役に立たないと思いますが。)
 (2)は哀唱みたいな効果です。シンクロ素材にする、霜精や鬼ガエルなどで墓地に送った場合、サーチ(または除外からの回収)効果を使うことができます。サーチ先の優先順位としては晴嵐>紋章≧剣士≧晶壁かと思います。

氷結界の剣士 ゲオルギアス

チューナー・効果モンスター 星6/水属性/鳥獣族/攻2000/守1200
 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合に発動できる。 このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。 (2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。 自分の手札・墓地からレベル5以下の「氷結界」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、 相手は墓地のモンスターの効果を発動できない。

wiki

 チューナーなので照魔師のリクルート効果に対応しています。
 (1)の効果のおかげで事故が軽減されており、(2)も展開効果で、場を整えることができるだけではなく、鏡魔師を蘇生することで更なるアドバンテージを獲得することができます。
 (3)はモンスター限定の「深淵に潜むもの」であり、ティアラメンツ筆頭に幅広いデッキのメタになります。
 相手ターンでもランセアでリクルートすることで鏡魔師を蘇生し、(3)による妨害を加えたりすることができます。

氷霊山の龍祖 ランセア

シンクロ・効果モンスター
星10/水属性/ドラゴン族/攻3300/守2700
水属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに2度まで使用できる。
(1):相手がモンスターを特殊召喚した場合に発動できる(同一チェーン上では1度まで)。
自分の手札・デッキ・EXデッキ・墓地から「氷結界」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を守備表示にできる。
(2):S召喚した表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
EXデッキから「氷結界」Sモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する。

wiki

 レベル10シンクロです。
 (1)は相手の特殊召喚に対応して氷結界を繰り出す効果で、前述のゲオルギアスやライホウなどを特殊召喚し、妨害にします。
 (2)ではトリシューラを開放することができます。月の書みたいに裏側守備にする手段もあるので役に立てばよいなくらいに思っておけばよいでしょう。
 「相手ターンに無限泡影を打たれる」ことにより(1)の展開効果が阻害されるという欠点があります。ただ、鏡魔師のトークン生成や照魔師のリクルートに打たれる方が大体つらいです。

氷結界に至たる晶域

永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の「氷結界」モンスターの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):EXデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
自分フィールドの「氷結界」モンスター1体を選び、手札かデッキに戻す。
その後、自分か相手のフィールド・墓地のカード1枚をデッキの一番下に戻す事ができる。
(3):自分エンドフェイズに発動する。
EXデッキからカード名が異なる「氷結界」モンスター3体を相手に見せるか、このカードを破壊する。

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(1)はうららやわらしなどの発動を防ぎます。ただ、晴嵐は守れなかったり、無限泡影やヴェーラーは先打ちで対応されるので過信は禁物です。
(2)はエクストラデッキからの特殊召喚に反応し、除去を行う効果です。
(3)は維持コストの支払いです。エクストラデッキの氷結界の竜を見せつけることができます。エレガントですね。
 (2)の除去効果が主とは思いますが、発動条件がやや厳しく、現時点ではちょっと評価が難しいカードです。

従来の氷結界

氷結界の晶魔師

効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻1700/守1000
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手はアドバンス召喚できない。
(2):手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「氷結界」チューナー1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。
(3):自分が「氷結界」モンスターの効果を発動するために、手札を墓地へ送る場合または捨てる場合、
そのカード1枚の代わりに墓地のこのカードを除外できる。

wiki

 今回の新規の鏡魔師、ゲオルギアスいずれにもアクセスできることから一気に強化されました。
 (1)はふわんだりいずを相手にする時に役に立つかもしれません。(2)は上述の通りです。(3)はクングニールやブリューナクにも使用できますが、一番は封魔団で使うことが大きいと思います。

氷結界の霜精

チューナー・効果モンスター
星1/水属性/海竜族/攻 400/守 200
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキからレベル3以下の「氷結界」モンスター1体を墓地へ送る。
このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターと同じになる。

wiki

 鏡魔師を墓地に送ることができるので初動札になります。
 1枚初動としてはアーケティス4枚ドローの布陣を作ることができるようになり、十分な強さになります。基本3枚で良いと思われます。

氷結界の依巫

効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻1000/守1800 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、 相手フィールドの守備表示モンスターは表示形式を変更できない。
(3):自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合、 墓地のこのカードを除外して発動できる。 自分フィールドに「氷結界トークン」(水族・水・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。

wiki

 初動札ではないものの、(1)の効果で手軽に展開でき、晴嵐や鏡魔師のリリース要員になり、封魔団などの追加の妨害を用意することが可能になります。
 元々はメインギミックに関わらないカードと考えていましたが、後述する霜精1枚初動に必要なカードであり、最低1枚は採用が必要です。まあ、初動にはならないカードなので、複数枚投入は事故の原因になります。

氷結界に至る晴嵐

通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「氷結界」モンスターを任意の数だけリリースして発動できる。
リリースした数だけ、デッキからレベル4以下の「氷結界」モンスターを特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
(2):墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「氷結界」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

wiki

 従来の氷結界にはアドバンテージを得るモンスターがおらず、コストが重いだけのカードでしたが、鏡魔師、ゲオルギアスという爆発的なアドバンテージを得るカードが登場したことで評価が一変しました。
 (1)で鏡魔師、晶魔師、封魔団、霜精にアクセスできます。鏡魔師などの氷結界トークンをコストに出来れば打ち得で、それだけで2枚4枚とアドバンテージを得ることができます。うららには弱いので気を付けましょう。
 (2)で照魔師や鏡魔師を回収することもでき、次のターン以降のリソースとしても使えます。

氷結界の紋章

通常魔法
(1):デッキから「氷結界」モンスター1体を手札に加える。

wiki

 ターン1すらないサーチ魔法。当然3枚採用です。

氷結界の晶壁

永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時に、自分の墓地のレベル4以下の「氷結界」モンスター1体を対象にできる。
その場合、そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、自分フィールドに「氷結界」モンスターが3体以上存在する限り、自分フィールドの「氷結界」モンスターはEXデッキから特殊召喚された相手モンスターが発動した効果を受けない。

wiki

 鏡魔師の1枚初動として採用は必要で、氷結界の苦手とする着地狩りにも対処できる貴重なカードです。(2)についても以前は「飾り」と言って良い効果でしたが、今はランセアやゲオルギアスにより簡単に3体以上並ぶので、「油断している対面には有効」レベルにはなっています。

氷結界の封魔団

効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻1200/守2000
(1):1ターンに1度、手札から「氷結界」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このモンスターが表側表示で存在する間、次の自分ターンの終了時までお互いに魔法カードを発動できない。

wiki

 氷結界モンスターをコストにすることで、魔法カードが発動できなくなります。
 基本的には晴嵐でリクルートし、照魔師で手札コストを肩代わりするということになります。自身が場にいることが条件であるため、戦闘破壊などの抜け道がありますが、魔法が一切使えなくなることは強力です。

氷結界の虎将 ライホウ

効果モンスター
星6/水属性/戦士族/攻2100/守2300
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドで発動した相手モンスターの効果処理時に、相手は手札を1枚捨てる事ができる。
捨てなかった場合、その効果は無効化される。

wiki

 ランセアやゲオルギアスと特殊召喚先が余った場合などに出す用のカードです。スキルドレインor手札コストといった感じのカードで、ターン1もないので相応の拘束力を持つことになります。
 永続効果であり、チェーン解決時に場にいなかったら効果が発動しなかったり、同一チェーン上で複数のモンスター効果が発動しても捨てるのは1枚で良かったり、処理がいろいろ特殊なので、予めデータベースやwikiを確認しましょう。
 こちらが捨てる扱いなので、相手が暗黒界だった場合はとんでもないことになります。また、ティアラメンツなどが相手でも利敵行為になる可能性があります。なおwikiには

《氷結界の剣士 ゲオルギアス》と並べることで墓地のモンスター効果を封じておくと良いだろう。

wiki

 などととんでもないことを書いてあります。

その他の氷結界

 レベル4未満はエンジンの中に入るので、採用すればそれなりに回転すると思いますし、上級もライホウの代わりに1枚くらいなら採用してもよさそうと思います。

氷結界のシンクロモンスター

氷結界の龍・還零龍 トリシューラ

シンクロ・効果モンスター
星9/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
(1):このカードがS召喚した時に発動できる。
相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚まで選んで除外できる(手札からはランダムに選ぶ)。

シンクロ・効果モンスター
星11/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚した時に発動できる。相手フィールドのカードを3枚まで選んで除外する。
(2):S召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
自分のEXデッキ・墓地から「氷結界の龍 トリシューラ」1体を選び、攻撃力を3300にして特殊召喚する。相手フィールドに表側表示モンスターが存在する場合、さらにそれらのモンスターは、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。

wiki

 ランセアで出す場合、シンクロから出す場合、いずれもあります。
 ランセアで出す場合に注意が必要なのは、時の任意効果であり、いずれもタイミングを逃す場合があります。すなわち、強制効果や相手ターンで相手の任意効果が挟まり、ランセアの(2)効果がチェーン2以降になった場合、シンクロ召喚はできますが、タイミングを逃すため、除外効果は発動できません。これはどちらかと言うと氷結界に対面した場合に注意することでしょうか。
 シンクロから出す場合レベル調整が難しいですが、依巫を使うと比較的簡単に出せます、と言うか、依巫を使わずに出すのは難しい印象です。

その他の相性の良いカード

鬼ガエル

効果モンスター
星2/水属性/水族/攻1000/守 500
(1):このカードは手札からこのカード以外の水属性モンスター1体を捨てて、手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキ及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、レベル2以下の水族・水属性モンスター1体を選んで墓地へ送る。
(3):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を持ち主の手札に戻して発動できる。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「鬼ガエル」以外の「ガエル」モンスター1体を召喚できる。

wiki

(1)で水属性を捨てて特殊召喚でき、(2)で鏡魔師を墓地に送ることができます。誘発などに対する貫通にも役立ちます。

瑚之龍

シンクロ・チューナー・効果モンスター
星6/水属性/ドラゴン族/攻2400/守 500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。

wiki

 鏡魔師のトークン生成から直接ドラガイトなどにパスすることもできますが、(2)の効果で1枚ドローできるので経由し得な感じがします。また、(1)も普通に役立ちます。

プリマドーナ

シンクロ・チューナー・効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻1500/守2700
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):除外されている相手のカード1枚を対象として発動できる。
デッキからレベル4以下の水属性モンスター1体を手札に加えるか特殊召喚し、対象のカードを相手の手札に加える。
(2):このカードをS素材としたSモンスターは、相手モンスターの効果の対象にならない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、除外されている自分または相手のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。

wiki

 やはり鏡魔師からのシンクロとして有用です。(2)の効果でドラガイトに対象耐性を付与でき、(3)の効果で除外を回収できます。
(1)のリクルート効果は相手の手札が増えるので、無理に使う必要はありませんが、相手が強欲で金満な壺やリトルナイトを使用した場合はかなりお得になります。

ドラガイト

シンクロ・効果モンスター
星8/水属性/岩石族/攻3000/守2200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキの上からカードを5枚めくる。
その中の岩石族モンスターの数まで相手フィールドのカードを選んで持ち主の手札に戻す事ができる。
めくったカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。
(2):自分の墓地に水属性モンスターが存在し、相手が魔法・罠カードの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

wiki

 水属性レベル8のシンクロモンスターはそれなりにいますが、妨害として最も有用なモンスターです。鏡魔師の最終到達点になります。

その他 レベル10シンクロ

 照魔師+ゲオルギアスや下記に示すような展開ルートで出すことができます。

コーラルアネモネ

 上に述べた鬼ガエルなどを素材にして鏡魔師を蘇生することができます。鏡魔師のリリースコストにもできるので無駄がないです。

1枚初動の展開

 次に展開例を列挙していきます。

照魔師+手札1枚

結果:ランセア+対象耐性ドラガイト+1枚ドロー

①照魔師通常召喚
②照魔師(+手札コスト)で霜精をリクルート
③霜精で鏡魔師を墓地に送る
④鏡魔師でゲオルギアスをサーチ
⑤ゲオルギアスを特殊召喚し鏡魔師を蘇生
⑥ゲオルギアス+照魔師でランセア
⑦霜精コストに鏡魔師効果でトークン3体生成
⑧コーラルドラゴン→プリマドーナ→ドラガイトの順番にシンクロ召喚

霜精

結果:アーケティス4枚ドロー

①霜精通常召喚、効果で鏡魔師を墓地に送る
②鏡魔師で依巫をサーチ
③依巫を特殊召喚
⓸依巫と霜精でコーラルアネモネをリンク召喚
⑤コーラルアネモネで鏡魔師を蘇生
⑥鏡魔師効果発動しトークン3体生成
⑦依巫除外してトークン生成
⑧トークン4体+レベル5鏡魔師でアーケティスをシンクロ召喚、4枚ドロー

 霜精だけ+手札誘発4枚みたいな手札の時に行います。

鏡魔師

結果:対象耐性ドラガイト+1枚ドロー

①鏡魔師通常召喚
②アルミラージリンク召喚
③墓地の鏡魔師で晶壁サーチ
④晶壁発動し鏡魔師蘇生
⑤アルミラージリリースして鏡魔師3体トークン生成
⑥コーラルドラゴン→プリマドーナ→ドラガイトの順番にシンクロ召喚

鏡魔師+特殊召喚できるモンスター1枚+手札1枚

結果:ランセア+レベル10シンクロ+封魔団適応+1枚ドロー+墓地に晴嵐

①鏡魔師と特殊召喚できるモンスターを並べて鏡魔師の効果発動し3枚トークン生成
②コーラルドラゴンシンクロ召喚
③鏡魔師で晴嵐をサーチ
④晴嵐でトークン2体リリースして封魔団と照魔師をリクルート
⑤封魔団とコーラルドラゴンでランセア
⑥照魔師(+手札コスト)でゲオルギアスをリクルート
⑦ゲオルギアスで封魔団を蘇生
⑧ゲオルギアス+照魔師でレベル10シンクロ
⑨墓地の照魔師除外して封魔団の効果発動

※これが一番の理想形だと思います。

鬼ガエル+水+手札コスト1枚

結果:ランセア+対象耐性ドラガイト+1枚ドロー
①水を捨てて鬼ガエル特殊召喚、鬼ガエル効果で鏡魔師墓地送り
②鏡魔師で照魔師サーチ
③照魔師通常召喚
④照魔師(+手札コスト)でゲオルギアスをリクルート
⑤ゲオルギアスで鏡魔師蘇生
⑥ゲオルギアス+照魔師でランセア
⑦鬼ガエルコストに鏡魔師発動。3体トークン生成
⑧コーラルドラゴン→プリマドーナ→ドラガイトの順番にシンクロ召喚

※ほぼ鏡魔師1枚初動に準じます

上振れの展開

 上記は1枚初動の展開でしたが、このデッキのエンジン部分は鏡魔師(≒霜精)、照魔師、ゲオルギアス、晴嵐の4枚で、ここに触れるカードが多ければ多いほど展開が強くなります。また、相手の除外カードがある場合、ここにプリマドーナが加わります。
 例えば、照魔師でリクルートするカードは上のルートだと霜精でしたが、手札に鏡魔師がある場合、手札コストを鏡魔師にしてゲオルギアスをリクルートします。また、この場合、ゲオルギアスで鏡魔師が蘇生できるため、鏡魔師で晶壁をサーチする必要がなく、晴嵐をサーチできます。
 また、最終盤面は先行だとレベル10シンクロ、レベル8シンクロ(事実上ドラガイト)、封魔団の3種類で、後攻ではそこにトリシューラやプリマドーナ、コーラルドラゴンと言った相手の盤面を飛ばすカードや相手の除外を利用してリクルートするカードを追加します。

目安として上記1枚初動に以下のカードが加わると追加の制圧が立ちます。
鏡魔師→ドラガイト
鏡魔師+晴嵐→レベル10シンクロ+封魔団
ゲオルギアス→レベル10シンクロ
照魔師→レベル10シンクロ
プリマドーナ(基本的に相手ターン)→封魔団orレベル10シンクロ


 特に先行で封魔団を立てようと考えた場合、鏡魔師で晴嵐をサーチすることが基本となります。

誘発ケアについて

ケアできるものから優先して説明します

ドロバ

 一番躱したいカードです。このデッキでのターゲットは鏡魔師の墓地効果と紋章、コーラル、アーケティスのドローになります。このうち、展開に関わるのは鏡魔師のサーチだけであり、照魔師、ゲオルギアス、晴嵐の展開には一切影響がありません
 すなわち、ドロバ1枚では氷結界は止まらないことを前提として、ドロバ+相手の誘発1枚追加を考えてサーチする対象を考えます。
 鏡魔師は晴嵐につながることと照魔師のコストで捨てることができるとおいしい、霜精が初動として機能することから紋章と鏡魔師の両者がある場合、使えるなら鏡魔師から使うようにします。

増殖するG

 照魔師やゲオルギアスの特殊召喚効果にチェーンして打たれた場合、ランセア立てて止まれます(相手2枚ドローでランセア)が、鏡魔師の動きに打たれた場合、止まりどころがないです。(相手3枚ドローでドラガイト)。
 基本的にGは全デッキ3枚積みであることを考えると、氷結界においてうらら指名者を持っていない場合は照魔師やゲオルギアスから動き、その後に鏡魔師を付け加えることが基本になります。

うらら

 紋章、照魔師、鏡魔師のサーチ、晴嵐に打たれます。紋章に打たれたら残りの手札と相談するだけなのでいうことは特にないです。概ね照魔師に飛んでくることが多く、照魔師から鏡魔師、ゲオルギアスのいずれにもアプローチできるのでここにうららを打つのが最良の選択です。晴嵐までがめられるのはちょっと怖いですが、照魔師が通っている場合概ね大丈夫です。
 照魔師で鏡魔師捨ててゲオルギアスをリクルートする場合、チェーン1鏡魔師、チェーン2ゲオルギアスとすることで、鏡魔師のサーチを通すことができ、逆にうららを打ってほしい場合、チェーンを逆にします
 霜精初動のアーケティス4枚ドローに対して打たれるのが嫌な場合、コーラルドラゴンを経由してチェーン1アーケティスチェーン2コーラルドラゴンと打つことで、これも躱せます。展開そのものを止めるなら鏡魔師に打てばよいですが、自ターンのGケアのためうららをがめている可能性もあり、さすがにアーケティス4枚ドローならばうららを打つという人もいるかもしれません。
 因みに一番いやなのは増殖するGを食べられることなので、バンバン展開して打たせてやりましょう。

ヴェーラー、無限泡影

 無限泡影が一番いやな使われ方は「がめられて相手ターンにランセアに打たれる」です。それを防ぐ一番の方法は「自分ターンにしっかり展開すること」です。
 ヴェーラーと無限泡影を相手が持っている場合、鏡魔師のトークン生成にはほぼ確実に、照魔師のリクルートにも高確率で飛んできます。鏡魔師のトークン生成はその後のドラガイトや10シンクロ+封魔団が見えており、照魔師も前述のうららと同じ理由から飛んできます。逆にこの辺りに飛んでこない(かつニビルも飛んでこない)場合、手札にないと考えてよいでしょう。(トップドローは知りません。)
 照魔師に誘発が飛んでくる場合、ゲオルギアスで◎、依巫で△で貫通できます。手札のゲオルギアス特殊召喚でとりあえずレベル10シンクロは完成し、あとは墓地や残りの手札との兼ね合いになります。依巫は墓地に霜精や鏡魔師が落ちていた場合、照魔師とでコーラルアネモネをリンク召喚することで一応展開はできます。
 鏡魔師のトークン生成で打たれる場合は半ばあきらめです。鏡魔師+依巫やゲオルギアス(他展開ナシ)の場合、①鏡魔師で即トークンを作ろうとすると即無効にされ、コーラルアネモネを経由する場合、②墓地の鏡魔師で晴嵐をサーチする場合コーラルアネモネの蘇生効果を無効にされ、③晶壁をサーチした場合はコーラルアネモネの蘇生効果は通された後、トークン生成を無効にされるので、無限泡影やヴェーラーを持っていない場合にリターンが大きい②を選択することが多いです。ただ、わらしに関しては③でケアできるので、環境やその時の盤面次第では考慮してもよいくらいではあります(例えばお互いに場や手札がほぼゼロで、ドラガイト+コーラルドラゴンドローで問題ない場合やプリマドーナのリクルートで追加展開が期待できる場合など)。

わらし

 ゲオルギアスの蘇生効果と晶壁、コーラルアネモネの蘇生効果に打たれます。あと状況次第ではランセアのリクルート兼蘇生にもあたります。ゲオルギアスの蘇生効果には打たせておけば良くて、主展開は止まらない状態であります。ランセアのリクルートもターン2のうち1回を止められるだけなので、まあ、自由にさせておけばよいです。
 晶壁やコーラルアネモネの蘇生効果に打たれる場合はその時の展開が止まる可能性があります。それについては上述の通りです。」

ニビル

 展開に鏡魔師が絡む場合は落下します。照魔師のみならばなんとか耐えます。しかしその場合、ランセア単騎などの布陣となり、無限泡影などが裏目となります。
 メインorサイドに2枚のニビルと基本的にメイン3枚の無限泡影のどちらを警戒するかと言うと断然後者であり、となると「展開して無限泡影などの誘発を吐かせる」ほうが良いというのが原則ですが、サイドチェンジ後などニビル率が高い場合は4体以内に抑える展開をした方が良いです。これは状況によるとしか言えないところです。
 ランセアが成立していればトリシューラによるハンデスで最低限のケアができ、加えてゲオルギアスや晶壁(+墓地に霜精)が残っていれば、再度ランセアを立てることができます。
 大体の場合、鏡魔師のトークン生成を発動するとニビル落下条件は成立し、そのうえで①トークン生成と同時に落ちてくるか②コーラルドラゴン成立とともに「先打って置けば良かった」と言われながら落ちてくるかの2パターンです。
 トークン生成された場合、照魔師やゲオルギアスを残していてもニビルが降ってくる場合も多いので、増殖するGのケアができる場合、鏡魔師展開を優先してからゲオルギアスなどで再展開する択もあります。(要求値かなり高いですが)
 一応外付けでもケア可能で、エジルラーンによる再展開やマジックカード「死者蘇生」、カイザーコロシアムなどが挙がります。
 なお、ニビルケアしてわずかな展開で負けたことも、ケアせず展開してニビル直撃することもあり、難しい問題です。

アトラクター

 照魔師展開なら少なくともランセアまでは出せます。そこで止まって様子見になるかと思います。鏡魔師ルートは全く使えなくなりますし、相手のターンに鏡魔師を除外される可能性もあり、極力場に出さないようにしましょう。

構築

シュナCSの構築

メインデッキ

基本枠:
初動12枚:霜精+鏡魔師+照魔師+紋章
展開サポート6枚:ゲオルギアス3枚+依巫+晴嵐+晶壁
メインにはいる妨害2枚:封魔団+ライホウ
指名者3枚
手札誘発9枚
自由枠:残り10枚前後

 霜精の1枚初動がアーケティス4枚ドローとなり、「氷結界は霜精だけ+他手札誘発や汎用枠ならば、霜精展開通れば4枚引いて、手札8枚+アーケティス1妨害で普通に強くね?霜精展開通らなくても消費は1枚だけだし、他の手札で1ターン粘って次動けるよね?」と言う判断で1枚初動と認定しました。 
 これにより、従来から言われていた鏡魔師、照魔師による初動も合わせて+紋章で1枚初動12枚体制となりました。
 さらに上述のような固定枠を採用したうえで、自由枠が10枚弱採用できるようになりました。これは無限泡影やゲオルギアスの3枚目などを削ることでさらに増やすこともできます。
 自由枠には
・初動をさらに増やす:鬼ガエル、エジルラーン、ワンフォーワン
・ランセアや晴嵐の択を増やす:他の氷結界
・手札回転をよくする:壺
・出張させる:ホルス
・手札誘発や永続罠:ヴェーラやわらし、御前試合やセンサー万別

等の候補があります。
 上記構築では環境トップの炎王を念頭に手札誘発で初動を止めることに重点を置いた構築としました。

エクストラデッキ

基本枠:12枚 アルミラージ、コーラルアネモネ、コーラルドラゴン、プリマドーナ、ドラガイト、アーケティス、トリシューラ、ランセア2枚、承影、ギュミル、還零龍
自由枠:3枚 グレイドルドラゴン、バロネス、クラーゲン

おおよそ基本初動に絡む12枚が固定枠で、残り3枠をどうするかと言う話になります。
水シンクロ:グレイドルドラゴン、白鯨
超融合:ドロゴン、ガルーラ
レベル10シンクロ:ブラッドローズ、バロネス
エクシーズ:クラーゲン、深淵

などが候補に挙がります。

マッチ戦におけるサイドチェンジの候補

 メインデッキは先行を取ることを念頭に置いた構築であるため、サイドデッキは後攻用のカードを多く入れることになります。
基本的に
先行用のカード3枚:無限泡影あたりの手札誘発
後攻用のカード10枚前後:初動の霜精、ゲオルギアス、ライホウ、その他あまり有効ではない手札誘発

と入れ替えることを想定しております。

終わりに

 元々の氷結界はアドバンテージを得る手段が乏しかったのが問題でしたが、今回の新規がいずれも爆発的なアドバンテージを得るカードだったため、大幅に強化され、遂にデッキとして完成した印象があります。発売は11月末であり1回規制を挟むので、どのような環境になるのかは不明ですが、環境に食い込むテーマになったと思います。
 最後までお読みいただきありがとうございました。何か質問などありましたらお気軽にご連絡ください。

終わりに(完全版Ver)

 氷結界は豊富な1枚初動と自由枠により、環境で戦う体制は整ったように思えます。
 あとは「〇〇に対して強い」「○○を強く使える」という明確な理由をつけていくことが当面の目標でしょうか。現状炎王やローなどを中心に誘発環境となっており、氷結界も誘発を多く積めるので便乗している状況で、実際に戦えないかと言えば戦えているのですが、上位に食い込むにはいうなればお得意先を作る必要があり、次いで無理対面もなくす必要があります。
 まあ、そのあたりは環境やら規制やらその他色々の影響でその時々で変わってくるものではあるので、別記事に立てるとして、概ね基本的な構築や戦い方は完成したとして筆をおきたいと思います。

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