α6500ユーザーがα7cを購入して、2週間使ってみた感想

1、結論
購入して良かった点
①暗所性能がAPS-C、MFTより各段にアップ
②色味がα6500と比較すると自分の好きな色方向になっている
③EマウントのAPS-Cレンズが使える
④MC-11で意外と古いEFマウントレンズがスチルのみなら使える

購入して残念な点
①手振れ補正はα6500よりは改善されているが、、まだまだ弱い
②Eマウントのフルサイズのレンズは価格がたかい。なかなか買えない。
③MC-11での動画で使えるレンズが少ない。

2、α7cを購入した経緯
いままでAPS-C、MFT(マイクロフォーサーズ)をメインで使っているが、どうしても暗所でのノイズ耐性に不満が生じ、フルサイズしかないとの結論にでて、購入しました。

2-1 α7cにした理由
条件1:ミラーレスがほしい
一眼よりはミラーレスのボディサイズが小型、軽量でミラーレス機で考えました。
ミラーレス機のフルサイズは、キャノン、ニコン、ソニー、パナソニックと各社より出始めました。

条件2:APS-Cモードで動画FHD60P、スチル撮影が可能。バリアングルであること
そこで各社のミラーレス機を調査
動画でNGの機種
CANON EOS RP:APS-CクロップモードがあるがFHD60P撮影は不可(FHD撮影不可)
CANON EOS R:APS-CクロップモードがあるがFHD60P撮影は不可(FHD40Pまで)
周辺機能、レンズがない機種
NIKON Z5 バリアングルでなく、まだレンズが少ない(個人的にFマウントレンズ無)
とのことでCANONとNIKONは対象外としました。
そこで
パナのS5かSONYのα7cが最後まで残ったかたち。
他機種もあるが、価格からフルサイズの低価格の機種を選択。
決定打は所有レンズ。
SONYのEマウントのAPS-Cは所有している。パナのLマウントのレンズは所有していない。あとMC-11もあり、最悪古いEFレンズをマニュアルなら使える可能があること。
それに
ラインナップを見るとサードパーティまで見るとEマウントの方が安いものから高いものまで揃ってきています。
LマウントはAPS-C用の専用レンズを揃えてくるとは思われず、そうなると大型レンズの可能性があり、レンズ含めた小型化は厳しいと判断しました。結果でボディ機能よりは
・レンズの種類
・APS-C機と同一マウント、
・現在自分がレンズを所有している
ことでEマウントのα7cとしました。

3、使用所感
3-1、サイズ感
ボディサイズは
・α6500相当なので、フルサイズから見るとかなり小さい。
・MFT(マイクロフォーサーズ)の上位機種と変わらないレベル。

3-2 APS-Cレンズでの撮影
SONYのフルサイズもAPS-Cもマウント規格は同一である。レンズはどちらも装着は可能。APS-Cモードとフルサイズモードの切替は自動、手動でのON/OFF機能があるので、自動モードに設定すれば、レンズをつけるだけで、APS-Cモードになります。
APS-Cレンズは所有しているし、フルサイズのレンズと比較すると小型、軽量で安価であるので、趣味レベルでの自分にはあっています。

3-2-1 APS-CモードON時
フルサイズモード(通常)とAPS-Cモード時の違いは
・画素数が減る。約1/(1.5×1.5)=1/2.25に。有効画素数2420万画素なので1075万画素
・画角が1.5倍
となります。

(1)画素数減による影響
画素数が減ることでパソコンなでの拡大にすれば当然解像度は悪化しますが、4K動画で800万画素であることを考えると、一般的な使い方、自分の使い方では問題ありません。
ただ現像時に切り取ることは難しくなるので、その方にはやや不向きな方法と思います。

(2)画角が1.5倍
これはもともとAPS-C機はそうなるので違和感はなく、デメリットはありません。

3-2-2 APS-CモードOFF時
APS-CレンズをAPS-CモードをOFFにすると、当然ですが四隅がケラレます。ただα7cには全画素超解像ズーム機能があり、本機能を使えば
・単焦点なら1.2倍~1.3倍でケラレがなくなります
・ズームレンジは1.5倍なのでAPS-Cモードとほぼ変わりません。
よって単焦点でAPS-Cモードよりやや広めの画角が必要な時に使えます。
ただし全画素超解像ズームでの注意点は
・RAW撮影はできなく、JPEG撮影のみになる
・APS-Cモードでかつ全画素超解像ズームでは絶対的に画素数不足なのでかなり画質は悪くなる場合がある。使うのあればフルサイズモードにベター

3-3 暗所性能
もともと購入目的はα6500の暗所性能の改善、それは思ったいたようにかなり改善されます。(使用可能ISOの上限値があげられる)
α6500のISO3200とα7cのISO8000~12800程度が同じくらいになる。
暗所性能はα6500と比較すると1段以上はかなり向上しています。

3-4 手振れ補正
手振れ補正はα6500よりは良くなっている気がするが、他社との比較では弱い。
EF100-330mmのレンズをα7cとオリンパスOM-D E-M1Ⅱでそれぞれアダプタ介してどこまでシャッター速度が落とせるか試してみました。
α7cだと1/20~1/30が限界
E-M1Ⅱだと1/5~1/10程度
一般に1/焦点距離が限界のシャッター速度と言われているので、それに基づけばかなり手振れ効果はあるが、SONYの言っている5段分はどうかとは思います。

3-4-1 動画での手振補正対策
α7cはSONYのアプリである程度動画の手振補正は補えます。ただしアプリを使う場合は
・水平の補正はないので水平を保つための工夫は必要
・極度のブレは補正できない
ことに注意が必要です。
個人的にはアプリを併用してもオリンパスのOM-D E-M1Ⅱにはかなわない気がするレベルです

3-5 MC-11装着時
Eマウント用のフルサイズレンズがないため、妥協の産物で、シグマからでているマウントアダプタのMC-11でCANONのEFレンズが使えます。
EF-Sレンズは使えません。
ただしシグマのEFレンズのAPS-C専用レンズはマウントがEFマウントであるため装着は可能。APS-C専用レンズは当然APS-Cモード等にしないと四隅はケラレます。

下記に動作状況簡単ですがまとめてみました。
なお
動画ではMC-11を介しての使用は個人的にやめようかと思っています。理由は
・シグマは動画時の動作保障はしていない。
・AFの作動音が発生する可能性がある
・レンズ内のISとの協調が悪さしている時がある
またフルサイズでスチル撮りたいときは
タムロンのA09の標準ズームレンズとEF28mmF1.8で純正レンズ購入まで我慢しようかと思っています。

MC-11で試したレンズのAFの動作状況は下記
スチルのみで使えるレンズ(動画時は強制的にMFとなる)
CANON
EF28mmF1.8 USM
EF28-105mmF3.5-4.5Ⅱ USM
EF100-300mmF4.5-5.6 USM
TAMURON
A16 17-50mmf2.8
A09 28-75mmF2.8 
SIIGMA
15mmF2.8 EX DG
24mmF1.8 EX DG

動画でもAFが動作したレンズ
17-70mmF2.8-4 DC
18-200mmF3.5-6.3 DC

4 現状のまとめ
α6500の高感度対策で購入して、2週間程度使ってみて、高感度はかなり改善されそう。
動画時はAPS-Cモードで4K30Pで撮影は可能であり、スチルもAPS-Cレンズでも自分的には問題なさそう。
自分の写真は旅行がメインになりがちなので、かなり小型化はできそう。
残念なのは手振補正であるが、これはSONYのアプリ、動画編集ソフトの機能をTRYしていくつもりです。(旅行にはジンバルは持っていきたくないが、最悪はM2にのるので最終手段では考えます)

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