第1回ppt

いよいよ明日新プロジェクト本格始動

もうあれから1ヶ月。時が経つのは早い。いよいよ明日(6/26)から高大連携プロジェクトが本格始動します。

繰り返し書いておくと,今回のプロジェクトは福岡女子商業高校でこれまで行われてきた販売実習「女子商マルシェ」をより実践的に,企業経営に近いものへとするために,創業体験プログラムを経験したとびゼミ生がロールモデルとして生徒を導くというもの。

全体の講義の流れはざっとこんな感じだ。
・5月 全校生徒を対象にした女子商マルシェ・キックオフ(講演『ビジネスはヒトとヒトを結ぶ ビジネスは世の中を新しくする』
・6月 経営理念の策定(学生による講義とワークショップ)
・9月 経営戦略の策定:経営計画と損益分岐点分析
・10月  マーケティング・販売戦略の策定
・11月   七隈祭見学
・11月23日-24日  女子商マルシェ
・12月  決算
・1月または2月 全体ふりかえり
6月以降の講義を学生で企画・運営をする。講義をしたことがない学生が高校生に講義する。私自身にとってはかなりチャレンジングな経験になる。

とびゼミにとっても今回のプロジェクトは新たなチャレンジになる。というのも,①学年をまたぐプロジェクトはこれまでなかった②ゼミ生が高校生の導き手となるプロジェクトは全くの初体験だからだ。学生たちがどこまで高校生に寄り添うことができるか,その過程の中で何を学び,感じ,持ち帰ることができるか。明日はそういったところを見ていきたい。

不安は全く無い

とは言え,不安は全くない。今回のプロジェクトは創Pの時のようなドキドキ感が全くない。私自身が忙しくしていることもあるが,プロジェクトリーダーの3年女子学生がよく頑張ってくれるのと,学年またぎであるから4年生がしっかりとサポートしてくれている点が大きい。

今日も講義の合間にゼミ室で学生たちが集まって議論をしていた。ある4年生は3年生の様子を見て,明日はどうフォローするかを議論していた。4年生は3年生が心配だし,3年生は自分たちが中心で講義を進めることが心配だし,2年生は創P経験したことがないのに話すことになるし,それぞれがそれぞれの立場で不安があるのだろう。ま,それはよく分かる。

が,常々言うように,できることは限りがある。ここまで準備をしてきたことを本番で発揮できるようにすることがまず大切。準備してきたこと,自分が経験してきたこと以上のことは話すことはできない。背伸びは必要ない。

強いて不安といえば言えばこんなところだろうか。それは,明日の経営理念作成のフェーズにおいて,高校生が自分たちで考えられるように導けるか,議論をその目的に向かって引っ張りつつ,生徒自身で「経営理念を私たちが作った」と思えるだけのものを提供できるかどうかという点。更に言うなら,適切なタイミングで適切に声掛けができるかどうかである。残念ながら,こればかりは出たとこ勝負だ。明日,やってみなければわからない。自分がやるわけではないのだから,信じてあげることしかできない。

やっぱりふりかえり重視

むしろ,私が見たいのは明日の講義終了後の学生の反応だ。初めて自分たちで講義を設計し,2コマ100分の講義準備をするということがどれだけのことなのかはよくわかっただろう。

今回の講義で難しいのは,これまで出店するのに経営理念など考えたことがない15歳から18歳の女子高生たちに極めて抽象度の高い作業を求めることにある。普段自分たちが求められていることを,高校生たちに求めなければならない。

が,これがキッカケでプロジェクトの課題抽出について自分たちがこれまでできなかった原因,どうすればできるようになるのかという工夫を見出すことができるようになるかもしれない。どうしてもそのことばかり考えていると凝り固まってしまうけれども,高校生のために何ができるかを考えることで目線を変えることができるかもしれない

間違えてはいけないこと,大事なことは講義をすることではない。高校生に価値を提供することができたかどうかだ。最初から最後までこの視点を忘れないで欲しい。もし価値を提供できたと判断したのであれば,ふりかえりでその判断ポイントを見たい。あるいは,そうでないとするならば,どこでそのように感じたのかを見てみたい。いずれにせよ高校生だけでなく,大学生にとって多くの学びがある機会になるはずだ。

明日は講義の関係でふりかえりが十分にできないが,どこかで時間を取って次回講義(9月に経営戦略について)までにどんな準備が必要なのかを彼らに問うことにしたい。

なされるべきことを成すだけ

いつも言うように,自分がどうしたい,相手にどうして欲しいではなく,皆がなされるべきことをしていれば,正しく結果はついてくるのである。なされるべきことが経営理念ではないか。高校生にばっかり求めるのではなく,ゼミ生自身がなされるべきことを成していれば自然と結果はついてくるでしょう。

緊張することもあるかもしれないけど,高校生にしっかりと向き合ってあげてください。明日が楽しみだ。

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