オッペンハイマーを観た感想【ネタバレ有】

お疲れ様です。
今日の13:10、TOHOシネマズなんばにて、IMAXで映画「オッペンハイマー」を観ました。
きっかけは好きなYouTube運営者「たてはま」さんの動画。
元々SFや宇宙の話、映画が好きで、「インターステラー」や「テネット」は何度も何度も観てる人ですので、クリストファーノーラン監督の新作ということである程度予習してから観に行った次第です。

この記事はその記録として書きます。
タイトルに【ネタバレ有】としましたが、ノンフィクションであり「オチ」のようなモノは無いので、観賞感想文、のつもりです。


この映画をおすすめできない人

まず、多分観るのが辛いから止めておいた方がいいと思う人を先に挙げておきます。

  1. 3時間座ってられない人。

  2. 物理学、量子力学に興味がない人。

  3. アメリカが嫌いな人。

まず第一に、この映画、長いです。
かつ、全編、会話劇で構成されています。集中力が続かない方には地獄だと思います。
そして、登場人物が多く、それぞれが一定以上の深さのバックグラウンドを持っていながら、その個々は深掘りされません。
前提知識がそれなりに必要です。
そして「原爆の父」として知られているオッペンハイマーさんの話ですから、「原爆を用いることで救われる命がある」という身勝手なロジックを語る人物も描かれますし、日本人や日本の情景は映らないものの、実験風景や、爆発の描写は当然描かれており、「ヒロシマ」「ナガサキ」というワードは後半頻出します。

事実を事実として冷静に捉えて判断できない方にはムダに辛い時間になるでしょう。なのでおすすめしません。

観賞の手引き

上記に当てはまらない「おすすめしなくない人」でも、映画が始まると色々と困惑するかもしれません。
なぜなら、
視点と時系列が入り乱れているから。
カラーで描かれる物語の視点と、モノクロで描かれる物語の視点とが別あり、過去へ行ったり来たりと忙しいながらも実にスムーズに編集されているので「あれ、今何がどうなってる?」と、気を抜いていると置いていかれかねません。
そして心理描写が突然あたかも現実であるかのように画面に描かれるので、気を付けておいてください。
セクシャルなシーンもちょこちょこあるR15の映画であることもお忘れ無く。

感想

観賞後にいくつか感じたのは、
「なぜ、自分は作ってしまったのか」という論点の追体験。
「裁かれたい、裁かれるべき」という自責の念と、真逆の英雄譚。
嫉妬。
分かってて苛められ、それでも正直を続け、矢印を自分に向ける。

こんな感じです。
ひとつひとつを明確にはまだ言語化出来てませんが、
弱々しく揺れる一人の人間を描こうという試みを感じました。

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