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ESO・「テイルズ・オブ・トリビュート」のパトロンについて、前編(初期パトロンまで)

テイルズ・オブ・トリビュート(以下ToT)を遊ぶ上で欠かせないのが「パトロン」の存在です。パトロンは最初は4人の中から選びますが、ToTを遊んでいくことで、パトロンの種類が増やせるようになります。

この記事では初期パトロンである「聖ペリン」「デルメネ・フラール大師範」「カラスの公爵」「サイジックのロアマスター・セララス」について、パトロンとしてのカード構成や傾向、パトロンの使い方、彼らがどういった人物なのかをまとめました。


■赤「聖ペリン」

「攻撃的なパワーと防衛的なエージェントが特徴」

デッキ傾向:パワー寄りデッキ、タンクエージェント

パトロン効果:パワー2を消費して、クールダウンのエージェントカードを次ターンに出せるようにする。

このパトロンは「次ターンで確実に、現ターンでタバートから取得した/相手に倒されてクールダウンに居るエージェントのカードを出したい」時に使います。

通常、手札を引ききる+シャッフルされてランダムにしか出現しないエージェントカードを確実に次ターンのドローに入れられます。

パワー2を消費するパトロンですが、ペリンのカード構成自体もパワーが足されるコンボ・エージェントが多くなっています。

挑発持ちエージェント

特に勝負が40点越えてからのしのぎ合いでは、ペリンカードのコンボでパワーに猶予を持ちつつ、倒された挑発持ちエージェントを毎ターン呼び出せれば、堅牢に相手のターンを迎え撃てます。

ただしパワー2消費するので、うっかりすると消費分+相手の挑発持ちエージェントにパワーを削られた分で相手の点を超えられずに敗北、というケースもよくあります。

使用時には「パワー2を使っても大丈夫な状況かどうか」をよく確認しましょう。


・聖ペリンは典礼係だった普通の男性

聖ペリンのアイコン

「あなたにも成すべきことを成す強さがあるのです。私達は皆、普通の男性であったペリンのように強くなれる」—女司祭アディ―・ロドー

聖ペリンとは第一紀1029年、吸血鬼と狼の軍団「グレイホスト」がバンコライ駐屯地を襲った際に、ステンダールの加護を受けてその進行を食い止めたとされる人物です。

ステンダールの聖堂に勤める信心深い典礼係である以外は普通の男性だったペリンですが、門に押し寄せる吸血鬼たちの只中に飛び降りると、「お前たちの求める温かく新鮮な血はここに満ちている!」と叫んでその注意を引きつけました。

瞬く間に自分の血が飲み干されていく感覚の中、ペリンがステンダールに祈りを捧げたその時、彼の身体は血潮に満ち溢れて、噴き出た血によってその周囲は血の泉のようになりました。

吸血鬼たちが突如現れたペリンの血の泉に群がる最中、襲撃によって崩れかけていた門壁を中から人間たちが押し倒し、吸血鬼たちのほとんどをペリンごと押し潰しました。ペリンは門を倒す時間を稼ぐために、承知の上で自ら犠牲となったのです。ペリンは殉教者、ひいては聖人となり、「聖ペリン」としてバンコライに語り継がれています。

出典・参考:伝承の蔵書庫/献身的な者と熱狂的な者「聖ペリンの苦難」


■黄「デルメネ・フラール大師範」

「ゴールドの交換とカードの取得が特徴」

デッキ傾向:コイン加算、カード取得デッキ

パトロン効果:そのターンに使用したカード、場に出ているエージェントを、そのカードのコスト-1のプレステージに変換する。この時、変換されたカードはクールダウンに戻らない。

このパトロンは「取得したカードのコストをプレステージに出来る」効果を持っています。大商家であるフラール家にあてはめれば、「カードを売り飛ばすことでプレステージを得る」という捉え方でも良いでしょう。

「コスト」が存在するカードしかプレステージに出来ないので、パトロンの初期カードやゴールド・財務官カード、コントラクトアクションのカードには使用できません。

ただし、耐久度が無くなるまで場に残り続けるコントラクトのエージェントに対してはプレステージ化可能です。


また、フラールパトロンが選ばれた時、「パトロン勝ちが狙いやすい/狙われやすい」傾向があります。

追加パトロン効果の「通貨取引所」

この「通貨取引所」はプレイ効果で5コインが手に入るのも魅力ですが、フラールコンボが発動すれば、1ターンに2度パトロンが使用できるようになります。

通常、パトロン3名が相手の味方でも、残る1名が「敵対・中立・味方」の三段階タイプなら自分の味方にしておけば、そのパトロンを取り合っていれば乗り切れます。1ターンに1度のパトロン使用なら、中立にしかできないためです。

しかしこの追加パトロンが発動すれば、敵対→中立、そして中立→味方と出来るので、それでパトロン勝ちが決まってしまいます。コントラクトアクション「十分の一税」によるパトロン追加も脅威ですが、これは1タバートに2枚しか出現しません。この通貨取引所は手札に入り、かつ2コンボで成立するのでよりチャンスが多いのです。

なるべく相手に取らせない、相手が取ったらパトロン取得数をよく注意しておきましょう。


・デルメネ・フラール大師範はフラール家勃興の祖

デルメネ・フラール大師範のアイコン

「名家の最初期以来、フラールは交易とクラフトに力を注いできた。書物”富を掴む”は我々に教えてくれる。あらゆる機会に利益を得ろ。だが名声にも価値があることを忘れるな、と」―フラーンドゥ・フラール―

デルメネ・フラール大師範とは第二紀初期におけるフラール家のリーダーと思しき人物です。2920年、第一紀が80年戦争の終結と同時に終わった後、フラール家は混沌としていたモロウウィンド地方で「血の流れない」戦略によって台頭し、今の名家としての地位を確立した、とされています。

彼女個人の具体的な著作や活動はESO内では確認できませんが、見つけ次第追記します。

また、この「大師範」は英語では「GRANDMASTER」と表記されています。フラール家に限らず、それぞれダンマー名家の最高指導者が冠している称号のようです。

参考・出典:


■紫「カラスの公爵」

「長コンボとカードドローが特徴」

デッキ傾向:ドローコンボデッキ

パトロン効果:手持ちのコイン-1のパワーを入手する

このパトロンは「カラスの群れの脅威」を連想させます。
カラスのカードを集めるだけ、1ターンあたりのドロー数が増えたり、コインやパワーが加算されやすくなり、さらに溜まったコインをパトロン使用で一気にパワーに変換することもできます。

カラス染め(染め=手札をなるべくその1色=1種類にしていくことの意)が上手くいけば、プレステージ20ほどでも、次の自ターンでカラスコンボ+ドローが決まり続けてコイン21越え、そのままカラスパトロン使用で20パワー化、ターン終了で40プレステージという大加点勝利が可能になります。

そのため、カラスがパトロンに入ったなら、基本的にカラスの取り合いになりがちです。特に「いかに相手にドローコンボを決めさせないか」が勝負を左右します。

1ターンあたりのコインを無理に使い切ろうとせずに、タバートにカラスカードが無い状態でターン終了できるようにするなどして警戒していきましょう。コインが少ない時に別に要らないカードを引く→次にタバートに追加されるのがカラスカードだった場合、自分は引けず、みすみす相手にあげてしまうことになります。

また、カラスパトロンが使える=大加点が出来るのは、パトロンが中立or敵対している時だけです。


・カラスの公爵はノクターナル領域に棲むカラスの長

カラスの公爵のアイコン

「群れで最も誇り高いカラスの公爵は、群れ全体を支配している。このカラスたちがキラキラしたものを手に入れる邪魔をしようとすれば、災厄が降りかかる」――デイドラ研究の代弁者、ウリサ・レーヴァム

カラスの公爵とは、ノクターナルのオブリビオン領域であるエバーグロームの一地域であるクロウズウッドにて、配下のカラスたちと共に蝙蝠や蜘蛛、狼たちと熾烈な領土争いを繰り広げている、と主張するカラスの長です。

ストンフォールのPDで出会える

基本的な所在地はクロウズウッドですが、ESOの物語を見ていく上で別の場所で出会う、関わることもあります。


PD入場時の説明

クロウズウッド自体は元来、「クロウマザー」というハグレイブンが統治している地域です。カラスの公爵とその配下たちは彼女に育てられた存在だと語っています。


■青「サイジックのロアマスター・セララス」

「デッキとタバーンの制御が特徴」

デッキ傾向:手札のカードをクールダウンへ「先送り」したり、タバートのカードを置き換える

パトロン効果:4コインで、敵エージェントを倒す(クールダウン送り)する

このパトロンは「手札の先送りとタバートの置き換え」が特徴です。「先送り」とは青い矢印がかかっているアイコンのついたカードを使うことで、手札の中の要らないカードをドローすることなくクールダウンに送れます。

カード効果の〇の中にある、水色の線の入ったアイコンが目印

残りの手札をドローした時にコンボを決めやすくするため、コンボに不要なカードを先送りするなどが主な用途です。この効果を持つカードはサイジックパトロンにしかありません。


またタバートの置き換えもサイジックパトロンの特徴です。

カード効果の〇の中にある、カードを分断するようなアイコンが目印

「タバートの置き換え」とは、カードを使用することや手札にいれることなくタバートから排除して、新たにタバートの山札からカードを並べさせるというものです。

特にタバートに欲しいカードが無い時、もしくは自分のコイン数では買えないが相手に取らせたくないカードがあった時、このタバート置き換え効果のついたカードが有用です。

この「タバート置き換え」の効果は、他のパトロンのカード構成にもいくつか存在しています。

パトロン効果である「エージェントの排除」は、相手の場にエージェントが居なければ使用できません。使用にあたっても4コインと中々大きい出費ですが、4コインでどんな耐久度のエージェントも一撃でクールダウン送りにできるのが魅力です。(コントラクトエージェントはそのまま消えます)

逆に、相手がパトロンを全く持っていない時には使用することが出来ません。相手にパトロン勝ちを絶対させたくない時にはエージェントを取らない、相手が絶対にエージェントを取らないようならパトロン勝ちは戦法から外すのが無難です。


・サイジックのロアマスター・セララスはサイジックの長


サイジックのロアマスター・セララスのアイコン

「見習いから見れば、セララスはタムリエルにおけるアウルビクの力を乱すあらゆる品を一人で封じている。ロアマスターはアルテウムとニルンの民を守るため、あらゆる手段を取る」―アークメイジ・サラルス―

ロアマスター・セララスはチャプター・サマーセットで行けるサイジックの総本山「アルテウム」に居ます。ハイ・アイルで見つかる書物によれば、サイジック会を率いているのがこのロアマスター・セララスです。

こちらもゲーム内で出会えるパトロン

サイジックのスキルラインを上げていく上で、プレイヤーキャラは彼の弟子となり、彼の弟子であるジョサジェー、そして彼女が管轄する「曖昧なる預言者」という水晶の髑髏と共にタムリエル各地の次元の裂け目を埋めていく任務に従事していきます。

時を進めるかのようなカード繰り、そして強力なエージェント排除の効果も、デッキのモデルとなったのがサイジックの指導者であるなら納得です。

(「私はサイジックスキルラインがMAXになっているキャラだって居るのに、このロアマスター・セララスは幹部か何かだと思っていました」の首札を下げて正座するエモート)

このロアマスター・セララスは、サイジックモチーフページの執筆者でもあります。

重要人物だとは思ってたんですよ(正座しながら)


想定以上に記事が長くなってしまっているので、初期パトロンまでで一旦記事を区切ります。

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