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松葉杖勤務初日 ~その①~

会社までの道のり

今日(月曜日)は出社予定日だったため、金曜日は会社にパソコンを置いて帰った。
これまで、突然在宅に変更する可能性もあったため、常に持ち帰っていたのに。

そんな時に限って、土曜日にひどい捻挫をしてしまった。
運が悪いとしか言いようがない。

家を出て駅へと向かう

松葉杖を甘く見ていたため、なんとかなるだろうと妻の車での送迎を断り、いつも通り駅へと向かう。

いつもは信号と人混みをさけるため、階段で地下街を行く。
今日は階段をさけるため、地上を歩く。

松葉杖で電車に乗るということ

駅に到着。
今日は乗り換えが発生しないように、多少遅くはなるが直接目的地まで辿り着く、各駅停車の路線を選択。
最寄駅からは人が多くて座ることができない。
乗車時間は約30分。

車内に乗り込むと、たまたま優先座席付近。
右手で吊り革につかまり、左手に2本の松葉杖を抱える。
患部の左足を軽くつき、右足に体重を乗せる。

と、すぐに30代くらいの女性が声をかけてくれた。

座りますか?

しかし私は

大丈夫ですよ
ありがとうございます

と断ってしまった。
この時は、本当に大丈夫だと思っていた。

1駅目に到着

あー、右足がプルプルしてきた

2駅目に到着

やべー、そろそろ限界かも

3駅目に到着

患部の左足に少し体重をかける
少し楽になった

4駅目に到着する

立っている人の半分くらい人が降りた
車両連結部分のドア付近が空いた

もう限界。
ここで、車両連結部分のドアに持たれようと移動をはじめる。

すると、今度は違う30代くらいの女性が立ち上がり、席を空けて

どうぞ

と声をかけてくれた。

わざわざ立って席まで空けてくれている、そして足は限界突破状態。
今度はありがたく座らせていただいた。

はぁー、天国

始めからご好意に甘えていればよかった。
次からはむしろ譲ってもらいにいこう。

目的地の駅に到着

ようやく駅に到着。
地獄と極楽を味わう旅路だった。
会社までは普通に歩いて15分、歩くのは早い方なのでいつもなら10分強で着く。
しかし、松葉杖では今の私のスキルでは倍以上かかるだろう。
10段階レベルでいうと、私のレベルはよくて「2」だ。

すでに電車内で松葉杖の現実を知った。
駅から会社までは迷わずタクシーを選択。

幸いにも1台だけいた。
本当に助かる。

ものの数分で会社へ到着。

いざ社内へ

いつも通り、まずはコーヒーとクッキーを求めてカフェテリアのフロアへ。

そして、改めて現実を思い知る。

両手が塞がって、何も持てない、、

幸いにも受け取りカウンターの近くにソファ席がある。
距離約3メートル。

これなら松葉杖なしで、なんとか歩ける

席まで慎重にコーヒーを運ぶ。

やった、無事ゲットだぜ!

コーヒーとクッキーを頂きながら、電子書籍を読む。

体力が少し回復した
さて、ここからが本番だ

ここからは更なる苦難の連続。
次回は退勤までの出来事について。

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