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志存高遠                目標は高く持て その1

「志存高遠」って、あまり耳なじみのない四字熟語だよね?
実は僕も知らなかった。

新聞記者時代、ある小さなプラスチック射出成型工場の社長さんのところへ取材にお邪魔した時、掛け軸に書いてあった言葉なんだ。

気になって聞いてみたら、何かのお礼に、中国人の書家からもらったんだって。
何だかいい言葉でしょ?

志は高く、遠くにあり。

自分なりに解釈したのは、志は遠く高くに持てってこと。

もっと平易に言えば、
「目標は、高く設定しろよ!」ってことじゃないかな。

それ以来、僕の座右の銘に加えさせていただきました。

元々、目標は異常に高く設定する主義なんだよ。

「他人にできて自分にできないわけがない」と思う面倒くさい性格。
だから無茶もしてきたんだけど。

「出来ません」て言うのって、悔しいでしょ?
嫌なんだよ。それだけ。


例えがおかしいかもしれないけど、普通の人は夜寝るでしょ?
寝ている間に夢を見るでしょ?
朝起きたら、夢を覚えている人と起きた途端に忘れちゃう人がいるでしょ?

僕は、子供の頃から「忘れない」派。

夢が見たくて、小学校6年生まで毎日8時には寝ていたから。
いい夢なら、続きを見たくて意地でも2度寝した。
何度か続きを見られたんだな。奇跡的に。

皆さんの夢は何だったのでしょうか?

僕は、中学生の卒業文集には「MLBの会場で演奏中にファンに惜しまれながら死ぬ」と書いた。つまりミュージシャン。
高校までは結構リアルで、高校の同級生は、僕の消息を知りたくて、コンサート情報誌で、僕が出ていないかずっと探していたそうだよ。

だって、高校の願書の志望動機に「バンドをやるため」ってはっきり書いたくらいだし、両親はすっかりそうだろうとあきらめていたみたい。

でも、高校生で、ある作家に出会って、人生観が変わって、エッセイも純文学も書ける「文筆業」を目指したいって父に相談したんだ。

父はすごい読書家で、僕が小さい頃から、ものすごい量の本を買ってくれた。だから父の影響もあったのかな。父も書くのが好きだった見たい。

そうしたらね、「だったら、4年間大学で遊んで来い!」だって。
まあ、このくだりは、どこかに書いたから、この辺にして・・・。

結局、僕がどうなったか。

先ほど、新聞記者になったことには触れたよね?
そう、モノを書く仕事には就いた。

そして、その後、本も共著ではあるけど3冊書いた。
新聞に連載記事も書いた。

そして、残念ながら、死にかけたことは何度もあって、心臓も6回止まっているけど、ファンには惜しまれていないし、今こうして生きてPCの前に座っている。
でも、配信サイトで、10曲ほどだけど、全世界で自分の曲が売れている。まあ、売れているというほどではないけど、お金になっていることは事実だから、完全なアマチュアではないよね。今月は新たに、アイルランドでも売れて、どんどん国が広がっている。

他人から見れば、馬鹿みたいな目標でも、「無理だ」と思えば、「朝起きた瞬間に忘れる夢」で終わるんだよ。
でも、自分の可能性を信じていれば、いつかね結果としてついてくるかもしれないよ。

そのためには、目標をどこに置くか次第だね。

まあ、どこまで書くかはわからないけど、僕にはいくつかのターニングポイントがあって、20代の中盤で人生のゴールを決めたんだ。

そのためにキャリアを積み重ねようと。
無駄なキャリアはないようにね。

後から考えれば、なんだって考えようによっては無駄にならないんだけどね。

ただ、自分を消耗させちゃったなって時期もあったから。

例えば、夢の中でもリアルに仕事をしていたり。
夢の中で仕事の答えを見つけて、途端に起きてパソコンで自分自身にメールを送っておくとか、やったことある?
メモ帳に書くより早かったから。だいたい、パソコンで仕事しながら気絶するように寝ていた時期があっから。自慢じゃないよ。反省。

無謀だったと思っている。

残念だったのは、出版社の事情で(業界は不況だからね)単独著書の出版が、契約寸前で流れてしまったこと・・・かな。
ほかは、それほど悔いはないです。

若者よ、「大志を抱け」って説教するつもりは毛頭ありませんが、実現できたのに、実現せずに一番パワーがある年代を終わらせてほしくないなあと思うのです。
<続くかもしれない>

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