未来のない国・日本 少子化解消への道② 「早く孫が見たい!」が少子化の原因だ!
地方自治体などが、一時期地域ぐるみで「お見合いイベント」を盛んに開催していた。
きっかけを作ることは大切だが、「結婚」と「親になる」ことには「確信を持つこと」が大切だ。
広告業界では、古くから「AIDMA理論」とか「AIDOCA理論」とか言われる、消費者の行動心理がある。
A=attention(注意を引く)
I=interesting(興味を持たせる)
D=desire(欲しいと思わせる)
M=memory(記憶させる)あるいはC=conviction(確信させる)
A=action(行動させる=買わせる)
というような、購入までの心理のプロセスがあるという理論である。
「お見合い」はせいぜい、Dまで行けば成功だろう。
その次には、お宅訪問で両親とのご対面だ。
問題はその時だ。
「早く孫の顔が見たいなあ・・・」
何気なくつぶやく、ご両親の言葉が、一気に流れを変える。
「え、結婚してもいいなあと思っていたけど、子供まで欲しいとはまだ思えないのに・・・」
「期待されているのは、『出産』?」
と、衝撃を受ける。
まだ、結婚に対しても「確信を持っていない段階でだ。
年老いたご両親からすれば、「早く孫の顔を見たい」は本音だろう?
でも、今適齢期を迎えている人たちは、結婚=出産・子育てという覚悟はない。
そういう教育を受けていないからだ。
しかし、旧カリキュラムで、「男は男らしく、女は女らしく」的な教育を受けてきた適齢期の男女のご両親と、本人たちとの価値観の違いはすさまじい!
結婚しても仕事は続けたい。
辞めたら損をするのは私なんだから、と結婚しても、旧姓を名乗り、少しだけ「主婦として時間を使っている程度。
いや、もはや「主婦」などという言葉は「死語」なのだ。
男女共同参画社会」という聞こえのいいスローガンを政治家が掲げて以来、日本から「主婦」などという概念は消えたのだ。
ただ、まだ記憶に残っている世代がはびこっていて、時々、「新世代」の邪魔をするというだけ。
旦那の実家に行くのが億劫だ。
「孫はまだかな?」
「早く孫の顔が見たいなあ」
「いつ、(実家へ)戻ってくるんだ?」
聞きたくもない質問に毎回晒される。
こういうことが、結婚前にも起こるから、「結婚」自体が見送られてしまう原因にもなっているんだよ。
そもそもね、今の日本において「結婚って何?」と問いたい。
社会保障制度を、結婚して年老いて、老々介護すること前提に設計したから、結婚してくれなければ成り立たない・・・というだけだろ?
1人分の年金ではとてもではないが生活できないからね。
くだらない国になってしまった。
若い方々には、「結婚」の意味、意義、いや「定義」を考え直してほしいと思うな。
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