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【No.1】ワークチェア アーロンチェアvsリープチェア

本稿の目的

本稿では、高機能ワークチェアの代表格である、ハーマンミラー社の"アーロンチェア"とスチールケース社の"リープチェア"の比較と、どちらがお勧めかを解説します。

リモートワークで家庭のワーク環境を整えたい方に、読んで頂きたいです。著者の10年以上の使用実績をもとに、チェア選びの一助になれば幸いです。

ハーマンミラー社の"アーロンチェア"

言わずと知れたキングオブワークチェア。ドラマや映画でもよく使われ、デザインは随一。知り合いの漫画家はこのチェアを10年単位で買い替えており、プロユースにももちろん対応しています。なお価格は20万強です。

メリット
リープチェアとの比較で特徴的なのは、①デザイン性と②メッシュ構造です。
①デザイン性では、特に腰当部分が絞られた独特のシルエット、機械構造が座面および背面と独立している点がユニークで、一目でアーロンチェアと分かるアイデンティティがあります。インテリアとしてのカッコよさでは群を抜いており、リビングに置くこともできます。
②メッシュ構造は今ではそこまで珍しくありませんが、背面および座面が汎発性のあるメッシュであるため、蒸れにくくく清潔に保てます。また薄い背面はメリハリの効いたデザイン性にも貢献しています。

デメリット
メリットを逆の観点からみると、①機械構造部分に埃がたまりやすいです。高級品といえども実用道具ではあるので、とくに座面下の埃掃除は面倒です。
②メッシュ構造は清潔でデザイン性にも優れますが、人によっては背面のサポート部分の当たりが強く感じるかと思います。メッシュには高汎発性がありますが、機械部分と腰が物理的に接触しないようなウレタンクッションがあるわけではありません。私の場合は長時間座っていると、腰に違和感を感じます。

スチールケース社の"リープチェア"

オフィス製品のイメージが強いスチールケース社のワークチェア。アメリカではオフィス家具のトップシェアであり、日本でも外資系企業ではよく使用されています。質実剛健。なお価格は15万円ほど。

メリット
アーロンチェアとの比較でメリットとなるのは①腰のサポート②座面のクッション性です。
①腰のサポートには各社力を入れていますが、リープチェアの腰のホール力は群を抜いています。背面のプラスチックパーツが腰の動きに従って変形し、常に腰をサポートしてくれます。このおかげで一日10時間座っていても腰が痛くなりません。
②座面のクッション性では、分厚いウレタンのおかげで、お尻が痛くなりません。特に痩せていて脂肪の少ない方にはメリットになります。

デメリット
リープチェアのデメリットは、①デザインがイマイチ②ウレタンが蒸れることです。
①デザインですが、明らかにオフィスチェアといったシルエットで、10万超えの高級家具としてセールスポイントにはなっていません。スチール
ケースは健康のため座りながら姿勢を変えることを推奨しており、背面を広くとっているため仕方がないのでしょうが、もう少し頑張ってほしいです。
②ウレタンを使用しているため、夏は特に蒸れます。エアコンなど使用環境を常に快適にしないと、清潔に保つことは難しいです。

結論・総評

上記の通り、デザイン性(と清潔感)を重視するならアーロンチェア、機能性を重視するならリープチェアというのが本稿の結論です。
私は長時間の作業で体、特に腰を痛めないことを重視しているので、リープチェアをより愛用しています。デザインはイマイチですが、一目につかない作業部屋に置くことで我慢しています。また蒸れ問題には、エアコンを付けることで対応しています。
逆に、短時間の使用またはリビングなどのオープンスペースで使用したい方には、アーロンチェアをお勧めします。

なお本稿では椅子の昇降機能や腰当ての強度調整機能には言及していません。両製品ともに機能差がないためです。
もちろん購入前には店舗(座り比べられる大塚家具などがお勧めです)で座ってみることが重要です。ただ店舗で半日や一日座り続けることはできないので、上記の私の使用経験も参考にしていただけると幸いです。

読了ありがとうございました。



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