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"英語の発音を身につけたい"と思っているあなた、「曖昧母音の発音の構え」をすることができますか?

「曖昧母音の発音の構え」をすることができれば、英語の発音は簡単に身につきます。

私たち日本人は母語の日本語を話すとき、舌に力を込めません。そのため、舌は盛り上がることなく低い
位置にとどまっています。

従って、舌と口蓋(=上あご)の間は広い状態のままになっています。

舌と口蓋の間が広い状態のままでは、なかなか強い息を出すことができません。従って、英語としての発音をすることができません。

舌と口蓋の間が広い状態では、一時的に強い息を出すことができても、長く出し続けることはできないのです。

そんな事情にかこつけて、日本人が強い息を出しながら発音できないのは、腹式呼吸をしないで発音するからだ、と誰かが言ったことを誰もが長い間 信じて疑いませんでした。


私たち日本人は、英語の発音を苦手にしています。これだけ豊富に英語の発音を習得するための教材が揃っているにもかかわらず、殆んどの英語学習者は、英語の発音を身につけることができません。

★ここで英語の発音が身につかないと言っているのは、英語としての響きのある音声と、英語のすべての発音を数時間で簡単に身につけることができないということです。


私たち日本人が英語の発音を簡単に身につけることができないのは、どこに原因があるのでしょう。

必ず、何処かに原因があるはずだという思いで、私は10年以上前から英語の発音、特にアメリカ英語の発音の習得に取り組んできました。
しかしながら、中々英語としての発音を身につけることができませんでした。
そして、取り組みはじめてから 7年が過ぎようとしたある日、私の心に急に光が差し込んできました。

日本語と英語では、発音時の舌の状態に違いがあることに気づいたのです。

数週間後、遂にアメリカ英語の音声を作り出している『舌の形状』が具体的に解ったのです。

その後、日本人が日本語を話しているときの舌の状態(下図 左)を、アメリカ英語を話している人たちの舌の形状(下図 右)にしておいて発音してみたのです。

すると、アメリカ英語の音声的特徴(音声の響き、water等の t の発音の d 音化、winter等の n の後の t の発音の n 音化等々)が、すべて表れました。
更に私たち日本人にとって、とても嬉しい現象も表れました。それは、日本語の調音位置が、自動的にアメリカ英語の発音の調音位置に移動するという現象です。
これがどういうことかと言いますと、日本語の「イ」の発音が、「イ」と「エ」の中間音だと言われている英語の[ i ]の発音になったり、三ヵ所に分かれていた「ハ行」の発音の調音位置が、自然に喉の奥の一ヵ所になったりしたということです。(この他に表れた幾つものアメリカ英語の発音現象は割愛します)

また、身体的特徴として、自動的に腹筋にも力が加わりました。

勿論、呼気の勢いもかなり強くなりました。

これで私たちは容易に、正確に、確実に、そして まとめてすべてのアメリカ英語の発音を身につけることができるようになったのだと思うと、その夜は興奮して眠れませんでした。


舌の状態、または舌の形状をアメリカ英語を話している人たちと同じようにしておいて発音することで、アメリカ英語の発音は簡単に身につくことが実証できたのです。

私たち日本の英語学習者は、これまで、余りにも英語の発音を難しく捉え過ぎていた、と言うか難しく捉えさせられていたのです。

じっくり考えてみれば分かることですが、どの言語の発音であっても発音が難し過ぎる言語というものは存在しないのではないでしょうか。

私たちは日本人は、長い間 日本語の舌の状態のまま(下図参照)で、ややこしい説明に従いながら、英語の発音を身につけようとしてきました。

これは、英語の発音の根幹をなしている「舌」の存在をないがしろにし、腹式呼吸だとか口周りの筋力、あるいは喉うんぬんということ等にこだわり続けてきた結果、このようになってしまったのです。

このことは、英語学習者にとっては、非常に不幸な出来事でした。
なぜなら、英語の発音を習得するための学習が、かなり曲解されていたために、迂回学習を余儀なくさせられていたからです。
そして、学習者が苦労し努力して身につけた発音も、しばらく放置すれば、発音の仕方を忘れてしまっていたのです。
つまり、これまでの発音習得の方法は、アメリカ英語の純正発音を身につけるための適切な方法ではなく、学習者の負担を最大化したものと言わざるを得ないものだったと言うことです。


アメリカ英語の発音の仕方に馴染んでいない私たち日本人が、アメリカ英語の純正発音を最も効率よく身につけるには、舌を喉の奥に引き込むような感じにする、あるいは、舌を口腔の奥部に思い切り引くようにすることです。
このようにすることで、舌の左右の両端は盛り上がり、上の左右の奥歯に当たります。

この、舌の左右の両端に対し、舌の中央部分は、強い力で舌の根っこの部分に引かれているために盛り上がることができず、やや低い位置にとどまっています。

大きく口を開けて、このときの舌の状態を見ると、舌の左右の両端は高く、逆に 中央の部分の後ろ半分から奥部にかけては低くなっています。(下図参照)


アメリカ英語を話す人たちは、必ずしも 上記のような舌の形状にしておいて発音しているわけではありませんが、アメリカ英語の純正発音に慣れていない私たち日本の英語学習者は、上記のような舌の形状にしておいて発音することをお勧めします。

舌の形状を上記のようにしておいて発音することに慣れてくると、それほど舌に力を込めなくても、自然にアメリカ英語の純正発音ができるようになってきます。

慣れるに従って、舌の形状も低かった中央部分が左右の両端と同じように高くなることもあります。(下図参照)

舌の状態や形状を変えることで、英語の発音を苦手にしていた私たちも、正確に、確実に、そして何よりも簡単にアメリカ英語の発音を身につけることができるようになるのです。

そして、この方法で身につけた発音は、生涯忘れることがないのです。


★アメリカ英語の発音の舌の形状等については、トマトモヤの他の記事をご覧ください。

今回は以上です。

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