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‟あいまいぼいん”って聞いたことありますか?

英語学習者なら おなじみの言葉ですが、英語に興味の無い人なら 何のことかサッパリ分かりませんよね。


あいまいぼいんとは、漢字では 曖昧母音と書きます。アイウエオのようなハッキリとした母音ではなく、どちらかと言えば 中途半端な、あるいは どっちつかずの母音、つまり、あいまいな母音ということです。

この母音は、英語を発音する上で、そして 発音のリズムを形づくる上で非常に重要なポジションにいるのですが、日本の英語学習者は この母音とは向き合おうとはせず、他の母音の習得に注力しているのです。

なぜ、この母音がそれほど重要なのかと言いますと、この母音を身に付けることで 他のすべての母音を 一気にと言ってもいいくらい容易に身に付けることができるからです。

この母音は、常に 弱~く そして軽~く発音します。他の母音にストレス(=アクセント)が無いときには、この母音に変わります。そして、ときには この母音は 発音することなく消えてしまうこともあります。

この母音を習得することで 日本人が苦手にしている発音のリズムを体得することもできるのです。

私たち日本人にとって、この母音はモザイクがかかっているような感じで何ともハッキリしない母音なのですが、その原因は 他でもない私たち自身にあるわけです。


私たち日本人は、母語の日本語を舌に力を込めることなく話します。この曖昧母音も舌に力を込めることなく発音しています。そのせいで、曖昧母音の重要さに気づくことができないのです。つづく。


今日で連続投稿48日目です。明日(49)、明後日(50)と続けて曖昧母音についての説明を行います。50日を区切りとして投稿を4~5日の間 中断します。

その後は、フォニックス等に関する記事を 週に1~2回のペースで投稿していきますので、よろしくお願いいたします。


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