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英語の これまでの発音指導と、これからの発音指導について

これまで日本では英語の発音を身に付けようとして、さまざまなことが行われてきました。


長い間、発音を身に付けようとしている学習者は、「腹式腹式呼吸をしなさい!」  「発声器官に筋肉を鍛えなさい!」  「喉を開いて発音しなさい!」などと言われ続けてきました。

ところが、どうでしょう。学習熱心な人は発音を身に付けることができたとしても、大方の人は いまだに発音が身に付いていないのです。

これまで英語の発音を習得するためには、かなり多くの時間が必要でした。時間だけでなく努力や忍耐も不可欠でした。そのため、英語の発音を習得できる人は限られていました。

なぜなのでしょう?  それは、直接的な発音習得の方法(後述)ではなく、かなり迂回した学習をしていたからです。迂回学習とは どういったものかと言いますと、                              例えば、英語の発音を身に付けたいと思っている人が「大阪」にいるとします。その人が 「大阪」を出発して「東京」に着いた時には 英語の発音が身に付いているとします。

新幹線を利用すれば、約3時間で「東京」に到着します。ジェットを使えば手続きを含めても、もっと早いかもしれません。

ところが、発音を身に付けようとしている学習者は、これまで、船便で「東京」に行くようなことをしていたのです。

それしか方法が無かったのです。それも「大阪」を出た後、グーっと南下して沖縄に立ち寄り、その後、各地に寄港しながら日本海を通って北海道を回りそこから太平洋に出て、のんびりと「東京」に向かおうとしているのと同じようなことをしていたのです。

わずか3時間で行ける所へ、何十日もかけて行っているようなことをしていたのです。まさしく迂回していたのです。

なぜ、このような迂回学習をしていたのかと言いますと、日本語を話している日本人の舌と、アメリカ英語を話しているアメリ人の舌の形状の違いに 誰一人として気づかなかったからです。

舌の形状が違っていることが分かれば、あとは日本語の舌を、相手の舌、つまり アメリカ英語の舌の形状に合わせればいいのです。

このようにすることで、アメリカ英語の発音を、直接身に付けることができるのです。もう、難しい説明を聞かなくても、殆んどの英語学習者は、容易に 正確に そしてまとめてアメリカ英語の発音が習得できるのです。


日本語の舌をアメリカ英語の舌の形状に合わせることによって、日本語の調音位置が、すべてアメリカ英語の調音位置に自動的に移動するのです。

そして、発声時に出す息の強さもアメリカ英語を話す人たちのように強くなり、音声周波数も同じように高くなるのです。つまり、腹式呼吸のことなど考えなくていいのです。

音声もアメリカ英語の響きになるため、喉を開くというようなことを意識する必要が無いのです。

そして、最も驚くべきことは、アメリカ英語の音声変化も自然にできてしまうのです。

例えば、舌を喉の奥に思いっきり引き込むようにしておいて、‟water”と発音してみて下さい。

どうでした?  きちんと ‟water”と発音できましたか?  多分、t が d のような発音になっていたのではないでしょうか。 

アメリカ英語の舌に慣れていない私たち日本人が、アメリカ英語の舌で発音する場合、舌を喉の奥に思いっきり引き込むようにすることです。

 中途半端に引き込んでいては、アメリカ英語の舌にはなりにくいのです。思いっきり引き込むようにすることを何度も繰り返している内に、徐々にアメリカ英語の舌に馴染んできます。

アメリカ英語の舌に馴染んで来れば、思いっきり引き込むようなことをしなくても、アメリカ英語の発音全般が容易にできるようになってきます。


英語学習している人、それに アメリカ英語の発音を身に付けたいと思っている人は、ぜひ、アメリカ英語の舌にチャレンジしてみて下さい。

英語の発音指導のお話は以上です。







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