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アメリカ英語の"純正発音"を身につける

ネット上には、英語の発音に関する記事や教材、それに音声や映像があふれています。

この記事も、そのうちの一つですが記事を書く前に、私は日本人が英語の発音を苦手にしている原因を徹底的に調べました。

さらに、この10年あまりの間、アメリカ英語を話す人達がどのようにして発声しているのかを、さまざまな方法で調査し研究してきました。

その結果、これまで明らかにされていなかった幾つものアメリカ英語の発音に関する事象を見つけることができました。

そして、日本人の発音の特徴とアメリカ英語(General American)の音声の本質を、具体的に知ることができました。


今、日本では日本人でありながら、英語をアメリカ人のような音声で話す人達がたくさんいます。頼もしい限りです。

彼(彼女)らが、アメリカ人のような洗練された発音ができるようになるまでには、相当な時間を費やし、かなりの努力を積み重ねてきたことは、容易に想像することができます。

しかしながら、発音ができることと他の人に発音を指導することは、別の次元の話になります。

何が言いたいのかと申しますと、英語の発音を指導している人は、自分が身につけた方法でしか発音指導ができないということです。

つまり、長い時間をかけ、努力を重ねながら、一つひとつ発音を身につけてきた発音指導者から発音指導を受ける学習者は、長い時間とかなりの努力を重ねないと、英語の発音全般を身につけることができないということです。


私は、この記事を書くにあたり、英語学習者がわずか数時間で、正確に、そして確実にアメリカ英語の「純正発音」を身につける方法について、しっかりと裏付けをし、何度も実証してきました。

ここで言うアメリカ英語の「純正発音」とは、アメリカ英語の発音の特徴である共鳴度の高い鼻音化された音声、R-音性母音、それにフラッピングTを含む音声変化等を伴った発音のことです。


私たち日本人は、日本語を話すとき舌に力を込めることなく話しています。

英語を話すときも、舌に力を込めません。

ところが、英語ネイティブの人たちは、発声時には舌に力を込めているのです。

舌に力を込めると、舌は自然に盛り上がります。

舌が盛り上がれば、舌と上あごの間が狭くなります。

狭い空間を通る呼気は勢いを増します。

英語ネイティブの人たちの発声時の呼気の勢いが強いのは、腹式呼吸うんぬんではないのです。


これまで日本の英語学習者は、舌に力を込めない日本式の舌で英語の発音を身につけようとしてきました。

そのため、英語の発音を簡単には習得することができませんでした。


日本では、これまで英語の発音を身につける手順として、あるいは方法として、呼吸の仕方や口周りの筋力あるいは喉と言ったような枝葉なことがらばかりに注力し、英語の発音の根幹をなしている「舌」をおろそかにしてきました。

なぜ、これまで日本の発音学習で主要な役割を担ってきた上記の事柄を否定するのかと言いますと、これらの事柄は、アメリカ英語の「純正発音」を身につける過程で自然にできてしまう事柄だからです。


発音指導で最も重要なことは、学習者に指導者の洗練された発音を聞かせるといったことではなく、学習者に洗練された発音を容易に、そして正確に身につけさせることではないでしょうか。

さらに重要なことは、その指導によって発音を身につけた学習者が、その後、指導者になって新たな学習者に英語の発音を容易に身につけさせることができるようにすることではないでしょうか。






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