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アメリカ英語の発音の変化を検証する6⃣

Come here. の h が抜けて Come ere.のようになるのは どうして?

Come here.は ゆっくりと発音すれば Come here.ですが、通常の速さで発音すれば Come ere.のように h の音が脱落したように聞こえます。

私たち日本人が日本語を話すときと同じように、一音ごとに区切ったカタカナ英語で Come here.を発音した場合、ゆっくりした発音でも 早口の発音でも、‟カムヒヤ”は ‟カムヒヤ”のままです。

ところが、同じ日本人でも 単独子音を発音できるような人の Come here.の発音の場合、たとえ 舌に力を込めていなくても、早口で発音すれば Come ere. のように h が脱落したような発音になります。 

この原因は、「ヒ」の発音と「イ」の発音の調音位置が、ほぼ同じところにあるため、「ヒ」(hi)の h の音が 次の「イ」に同化しているからです。

舌に力を込めておいて発音する英語の場合、[h]の音が 何ら遮るものもなく喉の奥から出てくる単なる息だけの音のため、Come here.を早口で発音した場合、Come の m を発音するときには 既に舌は 次の e[i] の発音の構えになっています。そのため、弱い息だけの h の音は聞こえなくなってしまうのです。

以上です。


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