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英語の子音の発音記号とEカナ記号を対比する(2)

前回の続きです。

私たちは、上の "Eカナ表" 最上部の
 n を、カタカナの「ン」で発音し、表記も同一の「ン」で行っています。

ところが、「ン」の調音位置は口腔の奥の上部にあるのです。

一方、「ナニヌネノ」の調音位置は上の前歯の内側にあります。

Eカナ記号では、 n と ng を明確に区別して表記しています。

カタカナの「ヌ」と、Eカナの「ヌ」は違っています。カタカナの「ヌ」は、ローマ字で表記すれば nu であり、Eカナの「ヌ」は n です。n は後ろに母音がつかないのです。


カタカナは、アイウエオの五列で成り立っていますが、Eカナは、ア,イ,ウ,エ,オの五列の他に、「子音列」があります。

そのため、小学校の低学年に対しては、Eカナ記号の使用は避けなければなりません。

なぜなら、低学年の児童は、まだカタカナの学習が定着していないため、子音列とウ列を区別することができず、カタカナとEカナ記号を混同し、混乱させてしまう恐れがあるからです。


次は二段目の ng です。ng は、二音ではなく、一音で発音します。

そして、ng の発音は、小学校とか信号の発音で、「が」や「ご」を場合によっては、鼻音、つまり、鼻声で発音することがありますよね。この鼻音の「ガ行」が、この ng の音だということです。

鼻音ではなく、普通の「ガ行」で発音してしまうと、ng の音にはならないので、注意が必要です。

ng は、どちらかと言えば日本語の「ン」に近い音です。

次に f の発音ですが、私たちは人名や地名を表記するとき、 fu も hu も「フ」で表記しています。ときには、 fu のように表記しているのに「フ」と発音する場合もあります。

また、ファ,フィ,フェ,フォの場合は、その「フ」が f だということが分かりますが、「フゥ」の場合には分かりにくいときもあります。


最下部の th の発音ですが、私たち日本人は、この th の発音を「サ行」と「ザ行」で行っています。

しかしながら、 th の発音はS系ではなく、T系で発音するほうが英語の音に近いのです。

例えば、Thems, Thomas, Thailand 等は、「タ行」で発音されています。

theater だって、ずうーと以前はテアトルのように言っていたのです。

それに、ニューヨークでは、一部の人たちは、この th を t で発音しているということです。

この f と th の発音は、日本語には無いので繰り返し練習して発音に慣れる必要があります。

今回は以上です。

次回は下記の Eカナ記号について説明します。

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