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小売業界のトレンドをキャッチアップする 記事まとめ

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海外動向を中心に、小売業界のトレンドや注目のスタートアップ企業の取り組みを紹介。情報のキャッチアップにご活用ください!
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#テクノロジー

発展途上だからこそ面白い?!より身近になってきた生成AI。注目のポイントとは

様々な業界でテクノロジーの導入が進む中、2023年はChat GPTを中心に生成AI(ジェネレーティブAI)が注目を集めました。リテール領域においても同様にAI活用に関する関心が高く、世界最大規模の小売業の展示会「NRF2024」でも、AIに関する話題を取り上げる報道が多かった印象です。 生成AIの活用は単に話題というだけではなく、実際に自身で使ってみたり、ビジネスシーンの活用が徐々に広がっています。東芝テックCVC noteでも「note投稿作品から見る『お買い物&お店』

顧客ロイヤルティの可能性が広がる、Web3.0のポテンシャル

前回に引き続き、Web3.0と小売業界に関するトレンドをレポート。今回はNFTをはじめとするトークンの可能性に着目し、大手小売企業の取り組みや、小売業界への貢献が期待されるWeb3.0領域の海外スタートアップ企業をご紹介します。 Web3.0のトークン経済圏がもたらす社会的インパクト経済産業省の資料 によると、インターネットプロトコルは「情報の伝達」には向いているのに対し、仲介者不要で価値の共創・保存・交換をするという「価値の伝達」には向いていなかった、と解説しています。

Web3.0の時代、ブロックチェーンは小売業界に何をもたらすのか?

社会やビジネスに大きな変化をもたらす可能性があるとして、国内外でさらなる発展が期待されている「Web3.0(ウェブスリー)」。日本でも2022年に経済産業省が大臣官房に「Web3.0政策推進室」を設置し、事業環境整備に向けた検討体制を強化しています。今回は経産省の資料を参考に Web3.0の概念をお伝えするとともに、小売業界の課題解決にWeb3.0がどのように貢献しうるのか?Web3.0の基盤技術の一つとされるブロックチェーンの活用にチャレンジしている海外事例を交えながらご紹

サステナブルな国の小売系スタートアップ。~北欧のイノベーション事情(後編)

前回、ユニコーン企業を続々と輩出する北欧について、特に欧州のイノベーションリーダーとして有名なスウェーデンの取り組みを参考に、北欧ならではの文化や歴史がイノベーションを後押ししていることを紹介しました。 今回は引き続きスウェーデンに着目し、イノベーションとサステナビリティの関係性や、サステナビリティ×小売領域に挑戦するスタートアップ企業について調べてみました。 そして、競争力のある国へスウェーデンは「イノベーション大国」というだけではなく「福祉の国」「ノーベル賞の国」「サ

マインクラフトやSpotifyを生み出した文化とは?~北欧のイノベーション事情(前編)

スタートアップ企業と言えばシリコンバレーが有名ですが、他にもユニコーン企業が多数輩出しているエリアが存在します。 今回は前編、後編の2回に分けて「Unicorn Factory」と表現されることもある北欧に注目。次々とユニコーン企業が輩出される背景にある歴史や文化、そして“サステナビリティとイノベーションの関係性“、“サステナビリティ×リテール領域”で活躍するスタートアップについても紹介したいと思います。 評価額10億ドル以上のユニコーン企業を続々と輩出する北欧北欧のユニ

ギャップを埋める!?デスクレスワーカーに特化したスタートアップに注目

デスクワーク以外の仕事に従事し、現場で活躍する「デスクレスワーカー(ノンデスクワーカー)」は、小売をはじめ、農業、製造、輸送、建設、教育、ヘルスケアなど様々な産業を支えており、世界の労働人口の8割を占めると言われています。 一方、デスクレスワーカーはパンデミックの影響で一時解雇や休職を余儀なくされるなど厳しい状況を経験しており、デスクワーカーと比べてテクノロジーの恩恵を受けていないことも課題とされているようです。 世の中の活動が再開し始め、再び最前線で働くデスクレスワーカ