Love is not over




誰かを応援するというのは、楽な事ではない事、
楽しいだけではない事、というのは、あたりまえであり、 
人間ひとり、を知る、というのは、到底果てしない事で、さらに、遠い人間、となると、
どれだけ追いかけたって、見せてくれる表の表情しかわからなくて、もどかしい。
彼らの活動が明るく楽しいものだけでないように、ついていく者のそれも、その通りだろう。
もちろんそうなるかならないかは個人の勝手であり、好きにするべき部分だが、
私はどうしたって、声を聴き、音を聴き、表情を見て、心を想像したら、
彼らの事を知りたくて、近づきたくて、どうしようもなくなり、それはどんなにつらくて苦しくたって、そうであった。
もしかするとこれは一種の依存なのかもしれないし、愛や力でもなんでもなく、ただひたすらに執着しているだけの、むしろ悪なのかもしれないとすら感じる時があった。
しかし、ただ、そうしているのが幸せであった。それしかわからなかった。
ただそうしているのが、生きている気がして、呼吸できる気がした。
彼は、離れていってもいいと、まるで平気なように、まるで、ついているテレビを、リモコンで消すくらい、簡単なように言った。
それなのにその言葉は鉛より重くのしかかって、頭から離れなくなった。
それは、愛を纏った寂しさの言葉だったのかもしれない。
いつか歓声が止んだその時に、いつか年老いて踊る事が出来なくなった時に、
そばにいるのはいつもかわいい7つの頭と、苦しさも受け入れた優しいてのひらたちでありますように。


I know,love is not over. 

On 19 Dec by kimchaewon . 

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