見出し画像

葛西臨海公園/谷口吉生建築クリスタルビューの景色

葛西臨海公園の話の後半です

友人と葛西臨海公園に行きました。目標の一つは野鳥撮影で、そちらについては前半で書かせていただきました。
もう一つの目標は、公園全体の様子を知りたい、特に夕日がきれいに見えるところを確認したい、ということです。

行った日は12月14日。野鳥を撮って、鳥類園を後にしたのは14:00頃。時間的にはまだ早いはずなのに、何だか日が傾いた感じ。冬なんだなあ。

とりあえず地図上で気になる「西なぎさ」という所に行ってみました。葛西臨海公園から海に出て橋を渡り、海の上にぽかっと浮いた弓状の島のようなのが西なぎさ。海に出たあたりから「葛西海浜公園」になるようです。隣にある東なぎさは野鳥保護のため立ち入り禁止。
西なぎさにあるのはバーベキュー場、広場、(トイレ)。釣りができる場所もあるようです。


西なぎさ。干潮の時など、また違った光景となるのかも。
戻ったところにあった松林。影が長く伸びています。
丘の上に立つ展望レストハウス・クリスタルビュー
一階にちょっとした飲食のできるクリスタルカフェ、というのがあります。

気付いたこと

私は今回、葛西臨海公園にまつわる記事を書き、ふと他の方の葛西臨海公園関係の記事を読んでみて気付いたこと。

1)葛西臨海水族園展望レストハウス・クリスタルビューは世界的建築家 谷口吉生さんによるものだということ。
2)谷口吉生さんが2024年12月16日にお亡くなりになったということ。本記事の写真を撮影して回った日の2日後です。

建築家 谷口吉生さんのことを記事で取り上げている方々は、谷口さんのことを大変尊敬されているご様子で、私もぐっときてしまいました。

クリスタルビューからの眺め。
なぎさの様子が見渡せます。
クリスタルビューから見た葛西臨海水族園のガラスのドーム
クリスタルビューの中で。
左から差し込む西日が反射しあって独特の光空間を作り出していました。
これはカメラを上に向けたところ。
構造物、光、影。
上が青いのは空の色?
一度外に出て眺めたところ。
空、海、なぎさ、東京でこんなにゆったりした景色が見られるなんて。
これも外から。松林と右奥は東京ゲートブリッジ。
クリスタルビューに戻りました。
時々刻々と変化する空の様子。左手に雲の間から見え隠れする太陽の光。そして右に富士山。
厚い雲が迫っていましたが、無事、日没を見ることが出来ました。
夕焼けが見事でした。
暗くなってクリスタルビューを後にします。ふと振り返ったらこの美しい光景が。
照明も、計算しつくされているのですね。
この建築物、面白いのは中にいる人たちもシルエットになってその景観の一つとなっていること。
ついさっきまで、私自身もこの景観の一部になっていたことを考えると不思議な感じ。
知らない間に舞台役者になっていたような感覚です。
公園出入口付近から見える観覧車。
こちらも、いろいろな出会いを見つめていたはず。

建築家 谷口吉生さん

クリスタルビューについては、写真を撮っていた日から、
「この建物ってただ景色を眺めるためだけにあるのよね。それをこんなに立派に作った東京都ってすごいね」などと友人に話したりしていました。
今、写真を並べて振り返ってみて、周りの景観と調和しながら、それをより美しいものとする建築物であると実感しました。

お亡くなりになった建築家 谷口吉生さん、きっとご自身の作品のもとをあちらこちら訪ねられていることでしょう。

そして、こんなにも感激する人の多い谷口建築、これからも後に続く人たちの力になってくれるものと思います。

今頃になって知った私ですが、素晴らしい景色を見ることが出来て、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
私もいつか、谷口建築めぐりをしてみたいです。

ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!