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タピオカは廃れたのか

TLにタピオカが廃れた理由は~というツイートが流れ、”廃れた?”と違和感を感じて、調査開始。リプライにも廃れたと感じている人と廃れていないと思っている人で別れている様子。
自分は奥様がタピオカをたまに飲んでるので、廃れた感覚はあまりない。

googleトレンドから調べると検索ワードとしてのタピオカは2019年をピークに急速に減り、ピーク比10%程度に落ち込み収束している。一方、流行前と比較すると2倍ほどの割合となっている。

googleトレンド"タピオカ" 2004年からのグラフ
流行前の2017と2023を比較すると2倍ほどの人気度で落ち着いている

一方、代表的なタピオカ店のゴンチャのトレンドグラフを見ると、同様に2019年をピークに下がっているが2021年ごろから増加傾向にある。

googleトレンド"ゴンチャ" 2018年からのグラフ
流行終わりの2021から2023に向かって人気度が増加している

そこで、店舗数を調べてみると店舗数はトレンド以上の増加率で順調に増加している。流行前後でも落ち込んではいないのだ。

ゴンチャの店舗数グラフ


また、タピオカ関連企業数を見てみると、かなり意外な印象だが、こちらも実は流行前後で少なくなるどころか、2017年以前から右肩上がりに増加傾向にある。
しかし、2019年の流行時に店舗が大量に増えて、消えていった印象とのズレを感じる。
ひとつ推測をすると、ここで企業としてカウントされない個人事業者の店舗が大量に開かれ、潰れていったのだろう。


そうなると、一連のタピオカの隆盛をこう捉えることができる。

1. 流行に乗じて、大量に玉石混合の店舗が生まれる。
2. 流行が落ち込み、需要より供給が過多になった激しい競争の中で大量の店舗が潰れ、質のよい店舗が残る
3. 質の良い店舗が拡大する


ここで、廃れた派の人は2の段階を”廃れた”と捉えているんだろう。
一方、今でもタピオカを飲む人は2の段階を”成長過程の中の洗練”と捉えてるんじゃないだろうか。 ここに両者のギャップがある。だから、ツイートのリプライを見ても意見が分かれてるんだろうな。
そして市場の動向やトレンドの推移から考察するに、タピオカは単なる流行り廃りを乗り越えて、テイクアウト飲食の選択肢のひとつとして、市場へしっかり定着し、さらなる成長を続けているのだろう。
そして、流行を眺めていただけの人はそのことに気づいていない、落ち込んだ市場だと思っている。彼らには気付かまい。

見えないかい。聞こえないかい。気付かないかい。
そこに存在はしないんだ。
きみが興味を持たなければ。

TTA

以上。

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