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【All My Life】3分でわからないStray Kids #1

どうも、湿気がすごすぎて陸地で水泳状態な国からお送りしている、一介のオタクです。

最後の投稿から2年半経ったそうです。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

2年半って長いですよね…
あの頃大学生だったあの子がもう社会人になり…
あの頃寝返りを初めて打ったあの子がもう三輪車で爆走していて…
あの頃青い鳥だったあの子はもう黒いXになり…
あの頃ペラペラだったあの子がもうムキムキに…

ムキムキの人

光陰矢の如しとは正にこのこと…(どのこと?)

さて、兎にも角にも2年半お留守にしたわけですが、またなぜわざわざここに戻ってきたのかと言うと…
通知…

通知がくるんです…

なぜ???

俺たちの知っているあの子ではなくなってしまったTwitter(改めX)をそっ閉じし、隠居をしてからはや2年…

コンスタントに訪れる「いいねしました!」「フォローしました!」のプッシュ通知。

誰か過去の戦友(どこ塹壕?)が定期的に共有してくれているのか、

Google先生の何かの手違いで検索結果の上の方に載ってしまっているのか…

真相はさておき、定期的に「あっ…Noteほったらかしだな…」と思い出させてくれる通知に重い腰を上げました。

とはいえ、旧Twitter(愛)もしばらく触っていない今、ここにそっと無言で上げた記事に、誰か一人でも気づいてくれるかな…?
そんな死角地帯への投稿。



えっと…
Youは何しにnoteへ…?



さて、
きっかけはある日、機内でのシャッフル再生。


イヤホンから流れる心地よいイントロのあの曲


Lil Durk の 「All My Life



…のStray Kids Remix

あの、ええ、オタクなのでね、オタクなので、ええ。



オフライン再生で流れてくる音楽は全249曲、全て同一アーティスト
再録を含め約250曲あるアイドル、恐るべし。

そうすると時々、あるんです。

謎時系列で並べられた曲同士が、絶妙にリンクしていることが…


いや、ありますけどね、

チャラゴイッソ〜と慰めてくれた次の瞬間 Cheese!で中指立てられることとか。

ありますけどね、 I am you~~と永遠を誓った次の瞬間 Chill비켜줄래? (退いてくれる? )と別れを告げられることとか。


ありますけどね、よく温度差で鼻水出そうになりますけどね。



まあそんな副作用もあるシャッフル再生ですが、時々は天才セトリで感動させてくれることだってあります。

その中の一つが、今回お話ししたい【Hellevator】→【All My Life】

単品で聞いてももちろん美味しい曲たち。

でも、横断して聞いたらもっと深い味、彼らの"Life"が見えてくる。

今日はそんな、【All My Life】 のお話。

インターネットの大海に浮かべておけば、誰かがどこかの海岸で拾ってくれるかもしれない。どこを調べても触れられていなかった話題、機械学習の養分にでもなってくれればと思い、この話を大洋に向けて遠投するわけです。(伏線?)

さて、はじめるよ!
無駄話が長いよ…)

All My Life

まずは一旦、落ち着いて聞いてみましょうか。

All my life
They been tryin' to keep me down
All this time
Never thought I would make it out
They couldn't break me, they couldn't break me
They couldn't take me, they couldn't take me
All my life
They been tryin' to keep me down

(人生ずっと あいつらは俺を引きおろそうとする
今までずっと 成功するなんて全く思わずに
誰にも負かせない、壊せない
誰にも捕まえられない、連れてけない
人生ずっと
あいつらは俺を引きおろそうとしてんだ)

Lil Durk - All My Life

All My Lifeの主題は、
「スター」が「スター」になるまでの、そして成ってからの想い。
世間のイメージ非難
過去のこと、そしてこれからのこと。
そんなところでしょうか。

ここにRemix版として参加したStray Kids。
その部分の歌詞も見てみましょう。(長いよ☆)
ぜひ、曲を聴きながら、どうぞ。

주변의 만류에도 불구하고 입수
(周りの制止を振り切って入水)
내게 안 될 거라던 그들의 실수
(俺にはできないって言ったあいつらのミス)
이젠 그들마저 내 행보에 집중해
(もう彼らさえも俺の一挙一動に注目してる)
네가바라본수면 위로 떠오른 내 모습은 거품이아닌기름
(お前が眺める水面の上に浮かぶ俺の姿は泡じゃなくて油)
파도가 오면 그 위로 떠올라 더 높이 서게 될 내 이름
(大きな波が来れば、その上に浮かびまたさらに高く聳える俺の名前)
Ain't nobody can stop talking about it
(誰もやめられないんだ”あの話題")
이전과는 달리 a positive topic
(前とは違ってポジティブな話題)
의미 없지 딱히 어차피 내 갈 길 가니까지 I'm just walkin'
(特に意味はないさどうせ 俺は俺の道を歩いてくだけ)
수중에 날 가두려 했던 지난날의범인
(水中に俺を閉じ込めようとしたあの日の犯人)
내 의지에 탔지 더미
(俺の意思に燃え尽きて灰の山)
가랑비가 돼버린 고비
(小雨になってしまった峠)
What can I do? Illogical truth
(どうすればいい?皮肉な真実)
아무것도 없는 현실에서 찾았던 실마리 feels blue
(なんにもない現実で見つけ出した糸口に気持ちはブルー)
백지색이었던 내 삶에 어른냄새가 조금 많이 배서
(真っ白だった俺の人生、今じゃ大人の臭いにちょっと染まって)
실패를 겪고 나서 딛고 닦은 눈물 내 trophy였지 계속
(失敗を越えて踏みつけた涙、それが俺のトロフィーだった いつも)
쳐다봤던 자리에 서 당당
(眺めてたあの場所に立って堂々と)
이럴 때일수록 고개 숙여 calm down
(こんな時こそ姿勢は低く 落ち着こう)
가장자리에 있는 지금에서 다신 가기 싫어 절벽 같던 난간
(あの端にある、今じゃもう絶対戻りたくない絶壁のようだった欄干)
우린 더 떠올라 like the sun
(俺たちはまた浮かんでく、太陽のように)
Nobody can judge us, go back 어서
(誰にもジャッジできない、さあ立ち返ってみれば)
실패는 없지 다 part of our story
(失敗なんてなかった 全部俺らのストーリーの一部だ)
피와 땀으로 축였던 갈증이 좀 해소가 됐지
(血と汗で潤していた乾きは、今少しマシになった)

All My Life (Stray Kids Remix)

自信に満ちた、「スター」に成った人たちの言葉。
一見、そんな印象の歌詞。

「お前にはできない」
そう言ってた奴ら、見てるか?
もっと高く、浮かんでいくから。
誰にも邪魔させない

そんな歌?
わあ!素敵!これからも応援するからね!🥰
って…

それだと、ちょっと勿体無いかもしれません。

All My Lifeというこの曲は、
過去、今、これから
特に「過去」に触れながら「今」を語るのが醍醐味の一曲なんです。

え?
過去の話、そんなにしてなくない?
「Go Back 어서(さあ立ち返ってみれば)」のところ?

実は、頭からお尻まで、ずっと過去の話をしているんですよね。

주변의 만류에도 불구하고 입수
(周りの制止を振り切って入水)

チャンビンくんパート

수중에 날 가두려 했던 지난날의 범인
(水中に俺を閉じ込めようとしたあの日の犯人)

ぴりちゃんパート

가랑비가 돼버린 고비
(小雨になってしまった峠)

ぴりちゃんパート2

가장자리에 있는 지금에서 다신 가기 싫어 절벽 같던 난간
(あの端にある、今じゃもう絶対戻りたくない絶壁のようだった欄干)

ヒョパート

意味深な比喩のように見える歌詞たち
これらも全部、「あの頃」のお話。
さて、じゃあ私たちも「あの頃」に戻って見てみましょうか。

さあ、Go Back 어서


Hellevator

時を戻して6年前。


…え!?!?!6年前!?!?!?!え!?!?!待って、6年前!?!?!?!?


アイドルのことだと6年でここまで、すごいなあ…となるのに、
自分の身の6年を振り返ると虚無になるの、なんなんでしょうかね。
……なんなんでしょうかね。

気を取り直して、一度久しぶりにMVを見てみましょうか。
はいみなさんご一緒にー!

ご感想は


細い…

薄い…

かわいい…

生まれたばかりの…

子鹿…



という感じかとは思いますが(一緒にすんな)

イエニのboys…やらヒョの膝の布の行方やら、
そこに触れてしまうと永遠に脱線の恐れがあるので今回は飲み込んで胃の中で消化するとしましょう。

歌詞もここらで復習しておきましょうか。(長いよ☆)

내 삶은 밑바닥 낭떠러지 어두운 터널 속을 걷고 있어
(僕の人生はどん底、崖っぷち。暗いトンネルの中を歩いてる)
내게 잔인하고 두려운 하루를 홀로 버티고 있어
(僕にとって残酷で恐ろしい日々を一人で忍び耐えてる)
멀어져 가는 교실복도 낯선 길 위에 지지리도 복도 없지 내가 맞는 길을 가는가에 답 할 지도도
(離れていく教室、廊下、見慣れない道の上に酷くも 福すらないんだ僕が正しい道を歩けているのかという疑問に答えてくれる地図も)
하나 없이 위로 가는 길은 절대 다신 뒤로 가기 싫은 막막한 미로야
(一つもないんだ 上に向かう道は絶対に後戻りしたくない真っ暗な迷路だ)
피눈물 대신 피땀 흘리며 나를 위로해
(血涙の代わりに血汗を流しながら自分を慰めて)
사람들은 내게 말해 그정도의고비는지나가는소나기라고
(人々は僕に言う「その程度の峠は過ぎてく夕立ちみたいなもんだ」と)
성공을낚으려면두려워도실패라는덫을깔라고
(「成功を釣り上げたかったら、怖くても失敗という罠を敷いてみろ」と)
그래 나는 고통이란 미끼를덥석문채
(そう。でも僕は苦痛というエサにがぶりと噛みついたまま)
방황하는 거야 지친 열정의 날개를 잠시 접어둔 채
(彷徨うんだ疲れ切った情熱の翼はしばらく畳んだままにして)
내 삶은 밑바닥 낭떠러지 어두운 터널 속을 걷고 있어
(僕の人生はどん底、崖っぷち。暗いトンネルの中を歩いてる)
내게 잔인하고 두려운 하루를 홀로 버티고 있어(僕にとって残酷で恐ろしい日々を一人で忍び耐えてる)
손을 내밀어도 날 잡아줄 사람은 아무도 없어
(手を伸ばしても僕を掴んでくれる人は誰もいない)
내 아픔 내 눈물을 타고 위로 빠져나가고 있어
(僕の痛み、涙に乗って上に、抜けていくんだ)
I'm on a Hellevator
My Hellevator
아무것도 없어 날 위한 손길은 걱정 하나 없이 차가운말들
(なにもないんだ 僕に差し伸べる手も心配も、ひとつもなくて冷たい言葉だけ)
엉터리꿈은좀접어
(「叶いもしない夢はもう諦めなよ」)
포기란 말들이 내 귀를 때려가며 절망감만 커져가
(諦めという言葉が僕の耳を掠めて絶望だけが大きくなっていく)
희망이란 하늘을 주변 사람의 손으로 가린다
(希望という空が周りの人の手で隠されていく)
날 살려 기도하며 버티고 있어
(僕を生かして、と祈りながら耐えている)
날 째려보는 따가운 시선들에
(僕を睨みつける痛い視線たちに)
실성하지 하네 마네 잘 되어 봤자 누군가의광대
(おかしくなりそうだ うまくやろうとしても誰かのピエロ)
로밖에안남을넌가수라는직업은집어쳐
(…にしかなれないんだから歌手なんてやめちまえ」って)
그 말을 들으며 약해져만 가는 내 자신을 밀쳐 더
(そんな言葉を聞いてまた弱く成っていく僕自信を引っ張ってまた)

찾아내 출구는 어디에
(探しだせ、出口はどこだ)
어둠 속에 갇혀있던 나를 끌어내
(暗闇の中に囚われていた僕を引き上げて)
좀 더 발악해 이곳을 run away
(もう少しあがいてみよう、ここから逃げ出そう)
I'm on the Hellevator 난 올라갈게
(Hellevatorに乗ってるんだ 僕は上がっていくんだ)
어두웠던 내 과거 탈출해 내 깜깜했던 앞길을 비춰
(暗かった過去を脱出し真っ暗だった目の前を照らして)
미쳐버릴 듯 지겨운 시간 잊혀져 버릴 듯 이 길을 뛰어
(おかしくなるほど、嫌になりそうな時間 忘れるぐらいこの道を走れ)
외면하던 새로운 시작의 종소리가 울리며
(無視し続けてきた新しい始まりの鐘の音が鳴れば)
나는 올라탔지 내 손을 잡고 펜트하우스로 데려다줄 my Hellevator
(僕は乗ったんだ、手を掴んでペントハウスに連れて行ってくれる僕のヘレベーター)

Stray Kids- Hellevator

長っ…

打ってる側も、長いな〜〜〜の気持ち、なりました。ええ、なりました。
さすが、出だしから2拍に9拍分詰め込む高速ラップ。

今のド大成を一旦忘れて、記憶喪失になってから改めて聴くと、

え、こんな子たち応援するしかないだろ、ほらおじさんの肩に乗りな(肩ヒョイ)

の気持ちになりますね。(なりません)

うーん…本人の脳内ではバロン(猫の恩返し)を想定しているんですが、
読者側から見たら汚い中年おじさんの誘拐未遂みたいにしか見えないillogical truthに気づいてfeel blueですね…(パートを汚すな)

お馴染みこちらHellevatorですが、この歌詞を「参照」すれば、All My Life 単体ではよくわからなかった言葉たちも、全て過去のストーリーとして理解ができるようになっているんです。

そもそも、このHellevatorは「僕の人生は…」という主語から始まる歌。
6年経った今でも、あの頃の「人生」はなかったものではなく「僕らの人生の一部」として歌われています。

水面にぷかぷかと浮かびながら。

あの峠は、今じゃもう小雨

가랑비가 돼버린 고비
(小雨になってしまった峠)

All My Life

小雨になってしまった峠。
意味深ですね。何かの喩えにしても、小雨と峠じゃレイヤー違いじゃないか?とも思えるこの一節。

고비(峠)といえば、「苦労」という意味で日本でも使われますよね。
峠は、通り過ぎるもの。なんとかやり過ごすもの
そして同じく、通り過ぎるもの・やり過ごすものが소나기(夕立ち)です。

それはどうせ通り過ぎるもんなんだから、辛くても我慢しろ
そんな意味で、彼らにこんな言葉を吐いた大人がいました。

사람들은 내게 말해 그 정도의 고비는 지나가는 소나기라고
(人々は僕に言う「その程度の峠は過ぎてく夕立ちみたいなもんだ」と)

Hellevator

夕立ち文化(とは)の薄い日本人なので、あまりピンと来ない表現かもしれませんが、「通り雨」に読み替えていただければわかりやすいでしょう。

Hellevatorにおける고비(峠)は、彼らにとって痛みを伴う苦境であり、
소나기(夕立ち)通り過ぎていく軽いものとして扱われています。

ここで고비(峠)と소나기(夕立ち)が初めて共起して、彼らにとって痛みを伴う苦境である峠を、「そんなものすぐに過ぎてくからさ、がんばれがんばれ~(笑)」と軽視する大人たちの感覚の対比を表現しています。

痛み、苦労をわかってもらえない苦痛、軽視する言葉。
アドバイスのお面を被って、諦めさせるための冷たい言葉を投げつける大人たち。

どれだけ悔しかったことか。どれだけ我慢をしたことか。

でも、乗り越えて見せてしまった。
소나기(夕立ち)가랑비(小雨)と言い換えられているものの、

가랑비가 돼버린 고비
(小雨になってしまった峠)

All My Life

今は、そう感じている。

彼らにとって、今ではもはや峠は小雨のようなもの

乗り越えたからこそ、そう思えるのでしょうか。
あの頃の大人たちと、同じなのでしょうか。

백지 색이었던 내 삶에 어른냄새가 조금 많이 배서
(真っ白だった俺の人生、今じゃ大人の臭いにちょっと染まって)

All My Life

少しずつ染まって、あの頃の大人たちに彼らも少しずつ近づいている?

それが、皮肉な真実


答えはきっと、NO。
その理由は、あの大人たちと彼らの「生息する場所」が違うから。
そのお話は、次の章で。


彼らはいつも水の中

사람들은 내게 말해 그 정도의 고비는 지나가는 소나기라고
(人々は僕に言う「その程度の峠は過ぎてく夕立ちみたいなもんだ」と)

Hellevator

こう言った大人たちは、もう一つ、彼らに言葉を投げました。

성공을낚으려면두려워도실패라는덫을깔라고
(「成功を釣り上げたかったら、怖くても失敗という罠を敷いてみろ」と)

Hellevator

大人たちにとって、成功とは「釣り上げるもの」でした。
そのために、失敗という「罠」を敷けと。

もしそのアドバイスに従っていたら、彼らはどうなっていたでしょうか。
失敗を恐れず、何度も釣竿に餌をくくりつけ、大海に投げ入れる。
何度も繰り返していれば、いつかはかかる。成功が、当たる。

本当に?

果たして本当に、「成功」は「釣り上げられるもの」なんでしょうか。

「成功」海の中を泳いでいる魚

では、一旦大人たちの言葉は無視して、本当に「成功」した人たちの過去を覗いてみるとしましょう。

그래 나는 고통이란 미끼를덥석문채 방황하는 거야
(そう。でも僕は苦痛というエサにがぶりと噛みついたまま彷徨うんだ)

Hellevator

いや 魚 側 の 意 見 ! ! !🫴(粗品ボイス)


…えっと、ふざけるのはやめて、もう一度歌詞を見てみましょう。

주변의만류에도 불구하고 입수
(周りの制止を振り切って入水)
내게 안 될 거라던 그들의 실수
(俺にはできないって言ったあいつらのミス)
이젠 그들마저 내 행보에 집중해
(もう彼らさえも俺の一挙一動に注目してる)
바라본수면 위로 떠오른 내 모습은 거품이 아닌 기름
(お前が眺める水面の上に浮かぶ俺の姿は泡じゃなくて油)
큰파도가 오면 그 위로 떠올라 더 높이 서게 될 내 이름
(大きな波が来れば、その上に浮かびまたさらに高く聳える俺の名前)
~~~~~
수중날가두려했던지난날의범인
(水中に俺を閉じ込めようとしたあの日の犯人)

All My Life

そう、彼らはあの日からずっと、水の中にいる。
そして大人たちは、陸の上にいる。

大人たちは、
「お前にはできない」「諦めろ」と言っていた。

でも今ではその大人たちさえも、水面に浮かぶ彼らの一挙一動を見つめている。

あの日彼らを水中に閉じ込めようとした犯人は、今じゃもう灰の山。

ここでの「水中」はHellevatorにおける「トンネル」に対応する概念で、彼らはしばらく、その水中から顔を出せなかった。
押さえつける大人たち、出口のわからない暗闇。

でもがむしゃらに上がって行った時、そこに水面があった。

彼らにとっての成功は、釣り上げるものではなく自分たちを釣り上げてくれるものだったんですね。
のうのうと釣り堀に座り、「成功」がかかるまで待っている大人たち。
そんな人たちの言葉を振り切って、彼らは水の中に飛び込みました。

そして今、水面を優雅に自由に、漂っている。

よきかな、よきかな。

네가 바라본 수면 위로 떠오른 내 모습은 거품이아닌기름
(お前が眺める水面の上に浮かぶ俺の姿は泡じゃなくて油)
큰파도가 오면 그 위로떠올라 더 높이 서게 될 내 이름
(大きな波が来れば、その上に浮かびまたさらに高く聳える俺の名前)

All My Life

俺は泡じゃなくて油。
どういう意味でしょうか。

水面に浮かぶものといえば、水泡と油。
あとクネクネの海藻(主演:StrayKids ヒョンジンさん)。

じっそも歌詞に使う言葉ですが、「水の泡」というのは日本でも「無駄になる」という意味で使われますね。近い言語文化圏バンザイ!

のように大きな波がきたらすぐに弾けて消え去ってしまうものではない。
のように、いつも水面に浮かび、もう沈まない

大きな波は脅威ではなく、高ければ高いほど「油」である彼らはその頂上、高い位置に達することができる




やったね油。私も早くエクストラバージンオリーブオイルになりたいよ。

이름(イルム)と기름(キルム)で踏めることに気がついて、それをまた油が水に浮く性質があることをモチーフにしようと考えついたのあまりに天才すぎるでしょうがよ。一体どうなってんだラッパーの頭の中は。(ベタ褒めここまで一息)

成功を手にして浮かぶ彼らを見つけ、そこで初めて成功は陸地から釣れるものではないと気づいた大人たち。

성공을낚으려면두려워도실패라는덫을깔라
(「成功を釣り上げたかったら、怖くても失敗という罠を敷いてみろ」)

は間違いで、

성공에낚아주려면누가만류해도입수해라
(「成功に釣り上げられたかったら誰が止めても水に飛び込め」)

だったんですね。


プール行きたい。


次の渇望は”空飛ぶ鳥”たち

동이 트면 햇빛 아래 헤엄칠래
(夜が明けたら日の下で泳ぐんだ )
몸짓은 크게 아무도 날 말릴 수 없게
(動きは大きく、誰にも止められないようにね )
바다 위를 날아가는 새야 나 좀 낚아채 줘
(海の上を飛び回る鳥、ねえ僕を攫っていってよ )
크게만 보였던 세상 작아 보이게
(ただ大きいだけだった世界が小さく見えるように )

Stray Kids- DLC

水面を漂い自由に泳ぎ回る彼らには、もう苦しみや困難なんてないのでしょうか。
いいえ…

잊어버리고 싶던, 지워버리고 싶던
(忘れてしまいたかった、消してしまいたかった )
그딴 기억 따위 오늘 전부 날릴 수 있어
(そんな記憶なんて今日は全部吹っ飛ばしてしまえる )
~~~
걱정들은 점점 더 나를 집어삼켜
(心配事が少しずつ僕を飲み込んでいく )
I better run, better run  Right now
(逃げなきゃ、逃げなきゃ、今すぐ )

DLC

忘れてしまいたい記憶
冷たい視線、痛めつける言葉、光を遮る手、誰もやめられない "あの話題 "。

心を重くする思い出が、海の底に沈めようとする。

Hellevatorでの彼らは、「さまざまな言葉に弱くなっていく自分を誤魔化すように走り続けて」いました。

今の彼らは、「忘れてしまいたい辛い過去に、そしてこれからの不安に飲み込まれそうな自分を誤魔化すために踊り続けて」いきます。

狂ったように。

6年経った今でも、また別のものから逃げている。
きっと「人生 (Life)」ってそういうものなのでしょうね。

彼らも、私も、あなたも。



そんな私は今!!!!洗濯物を干すのが!!!めんどくさくて!!!!逃げたい!!!!!誤魔化すために!!!踊ろう!!! Dance like  crazy!!!! Hey!!!   (はよ干せ )




….干してきました。 (そか)
結構長くなったな〜と思い右上を見ると、
[9,500文字]

大学生の期末レポートかて。

ここまでもし読んでくれた人がいれば…なんか…ありがとうね…

毎度長くするから次書きづらくなるんだよ…
と…頭ではわかっているんですが…
ねえ…

#1
とつけてしまったので、 #2以降がないと不自然ですからね。

ね 。 ( better run,better run, right now yeah ~~!!の絵文字)


それでは、また!

老後のあるべき姿


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