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#15 相席体験記 「パブスタで出会ったのは、ゆき姐」

前回の記事は、こちら…。

先日、地元の友人の結婚式へ行った。

小学生のころから付き合いのある友人であり、学校を卒業した大人になってからも、毎晩のように飲み歩いた親友だ。
そして、そんな友人の新婦とも私は面識がある。
何を隠そう、二人のラブストーリーは彼と私の二人で行った【オリエンタルラウンジ】で相席したことから始まったのだから。

ちなみに、【オリエンタルラウンジ】とは、、、
「暇だし、タダ飯も食いたい、クンニされ待ちの女性」と、
「お金払ってでも、暇な女の子にクンニしたい男性」が集う、
地獄と天国を混ぜたような相席ラウンジです。

男性の皆様は、時々あるかと思います、
お酒を飲み、ご機嫌になり、「あー、誰でも良いからクンニしたい!」ってなることが。
そんなときに、私もお世話になっております。
実際にクンニが出来るかどうかは、さておき、いつもありがとうね。


【 1軒目:俺達の友情は、マヂ一生 】

そんな友人の結婚式には、同じ学生時代を過ごした、全員が「親友」と呼べるような、地元の友人が10人ほど集まった。
友人を祝うことは勿論、お互いの近況についてや、学生時代の思い出話に花が咲く、よくある結婚式の風景。

これが、男同士の友情なんだよな・・・!!!
久々の再開でも、一瞬であの頃の空気感に戻れる・・・、男の友情さいこう!!!

【結婚式中のボクの気持ち】

結婚式の後も、まだまだ話したりない我々一同は、当然ながら居酒屋へ流れるわけです。
ホロ酔い、肩を組んで、あの頃のヒット曲を口ずさみながら居酒屋へ向かう道中、
「これ、話題が尽きないから、朝まで語り明かしちゃうかもな!」と、ボクは心の中でワクワクしていた。

175Rくらい、語り明かしてやろうと、ほんとにワクワクしてた。

【 2軒目:俺達の友情は、マヂ一瞬 】

ところが、居酒屋に場所を変えて早々、
ほろ酔いの僕らは、全員がもうムズムズして、ケツが浮いていた。

朝が来るまで語り明かした
僕らが夢見ていた、約束の街

175R【空に唄えば】

「朝が来るまで語り明かす」どころか、入店1時間ほどで、我々ご一行は店を出ていた。
そう、全員が女性を欲しがったのだ。

【 3軒目:男の友情は、女と共にある 】

ムズムズしていた我々のうち、ボクと友人2人は【パブリック・スタンド】へ向かう。

ちなみに、【パブリック・スタンド】とは、
「腰を据えてというよりカジュアルに、サクッと色んな男性にクンニされたい女性」と、
「時間を気にせず、気長にクンニできる女性を探したい男性」が集う、
バーの見た目をした地獄です。

皆さまにも、そんなときがあるかと思います。
私も、「そんなとき」にお世話になることがあります。
実際にクンニが出来るかどうかは、さておき、いつもありがとう


入店して、手当たり次第に女性に声をかけ、
友人の1人は、最初に声を掛けた女性グループの1人と、夜の雑踏へ消えた。

ボクはこの時、しばらく考え込んでしまった。

せっかくの旧友との再会、もっと何か出来ることがあったのではないか?
他のみんなと、もっと確かめ合う友情があったんではないか?
朝が来るまで語り明かすべきだったのでは?

【パブスタでのボクの気持ち】

大音量でBGMが流れる店内、
若い男女のキャッキャッした声、
どこかのテーブルから響く乾杯のグラス音、

そんな音も気にならないほど、ぼーっと深く考え込んでしまった。

その時、バーカウンターへお酒を取りに行っていた友人が、「おーい、2人組の女の子連れてきたよー」と戻ってきた。

そこで、ハッ!と、我に返った。

こんな楽しい夜に、さっきまでのことを後悔したって仕方ないぢゃないか。
「後悔先に立たず」って言うし、後悔なんていつでもできる、反省なら明日すればいい、
今は何より、彼が連れてきてくれた2人組の「パブスタ・ギャル」と、イケるとこまでイッちゃってー!!!
ド派手なパーリィナイの開幕、逆転満塁ホームランやでー!!

先ほどの少し鬱屈した気持ちを一瞬で切り替え、パッと女性たちを振り返った。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え!?

ボクはパブスタに行くにあたり、大切なことを忘れていた・・。
友人はめちゃくちゃド級な男前でありながら、とんでもないストライクゾーンの持ち主であるということを・・。

ドカベン【岩鬼 正美】

【 4軒目:俺達の友情は、こんなもの 】

友人が連れてきた2人組は、それなりに若い子だったと思う。
何となく2対2で話していると、男女でペアになっていくもんじゃないですか?

友人は、映画「リロ・アンド・スティッチ」リロによく似た女性と、これ見よがしにイチャイチャ始めたので、
ボクは必然的にもう一人の女性とイチャイチャしなくてはならないのだが、もう1人の女性は、ちょっとヤンキーっぽい?

メッシュの入った派手な髪色に、デニムに、黒のファー付きのジャンパーを着ていて、なんて言うか・・・、
そんなに似ているわけじゃないんだろうけど、その存在感や雰囲気から、もう俺にはタレントの「兵藤ゆき」さんにしか見えねえ。

彼女とどれだけ話が盛り上がろうが、どれだけ彼女が笑おうが、
ボクは心の中でずっとずっと「いやいや、その笑顔、ゆき姐やん・・・」と言い続けていた。

ボクは「ゆき姐」と、今晩を共にしなくてはいかんのか・・・??

ふと友人のほうに目をやると、二人はもう完全に「リロ・アンド・スティッチ」

かたやこちらは、「兵藤ゆき&高田純次」
ぜんぜん、チャンスに心ときめかないのですが・・・。


それからのことは、ほとんど記憶がない。

朧気ながらにある記憶としては、パブスタからカラオケになだれ込み、
友人が「4Pだ!4Pだ!!」と大絶叫していたこと、
そして、友人に「ちゃんと4Pに誘えよ!!」と大説教をくらったこと、
そんなくらい。

いやっ、ちょっと、「ゆき姐」なんだよ・・・。

憤慨する友人に、蚊の鳴くような声で、ギリギリの声量で、言えたよ。

ごめんね、お友だち。


僕らが過ごしたあの日々は 何も変わらずあの日のまま
明日へ繋がるこの道に 大きな足跡残してやれ

175R【空に唄えば】

明け方の帰り道、つめたい朝方の空気と、空を仰いで、強く思った。


あー、マッチングアプリって、まじ最高ー!!

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