あらゆるもの



あらゆるものの情報をシャットアウトしないと休めない。
きっと誰しもがそうなんだろう。

来るもの拒まず、去る者追わず。
草原に立つ木のような人になりたいと思っても。
やはり離れてゆくものへは多少の愛着を持っているもので。
人のことをどうにかしたいなど微塵も思わない。
しかし離れていくことは寂しいのだろう。
寂しさが寂しさを味わう間も無く怒りに変わってしまうようになったら、なんだか虚しい。
人を傷つけるくらいなら自分が傷つきたいとすら思う。

傷ついただとか、悲しいだとか
わざわざことばにされた時、自分の口に鍵がかけられたような心地がする。
一度人に言われたことは胸に刻まれ、忘れることができない。

「睨むような顔でこっちを見ないで」

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