8月32日
窓から流れてくる風が涼しくて扇風機もいらなくなった夜に夏の終わりを感じて寂しくなる。今年の夏は色々あったなあ。悔しいもやるせなさも嬉しいも幸せも。
“夏らしさ”を感じさせる事なんて、外に出てクーラーで冷え切った身体をじわじわと熱で侵していくことくらいだったけど。私の中に夏が入ってくるのが好きだからまあいいか。
大切な夏の歌がまた増えてもっと夏が大好きになる。夏バテした先に見てる夏の果て、夏に侵される幸せが私の果て。君になら撃ち殺されてもいいよ。
大切な思い出達を1つ1つ丁寧に思い返していたら、カーテンの隙間から入ってきていたまあるい月の光が眩しさを失って、私を暗く静寂の夜へと導いていく。
私、夏が好き。だって特別な気持ちになれるから。なんだってできる気がする。
私、夏が好き。だってみんなが嫌いな季節だから。みんなに嫌われていたって、好きだから守るよ。
夜明けが近い。
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