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ついに野菜不足から脱却したデュエプレ

 どうも皆さんこんにちは,青汁をご飯にかけて毎日食ってます。嘘です。みずのりです。

 本当は第18弾の情報が出たとき,もっといえば公開領域の探索が廃止されたときから何か書くつもりだったんですが,色々あってやっとこさ今書いてます。
 文章の構成を考えるのが苦手なもので,またしても思いつくままに書き連ねたほぼ随筆のようなnoteですがお付き合いくださると幸いです。
 

ベジーズ登場までの道のり


 かねてから私は嘆いていました。

「デュエプレのワイルド・ベジーズは少なすぎる!!!」

脳内再生余裕定期


 以前ワイルド・ベジーズについて書いたときにも触れたのですが,第14弾当時,デュエプレに登場していたワイルド・ベジーズは全部で12種類でした。

4人に1人がウェーブストライカーで草

 あまりの不遇さに驚き,思わずかじっていたドングリを噴き出した,という読者の方も少なくはないでしょう。

 このとき私は「きっと今後もデュエプレでワイルド・ベジーズというデッキを作れることはないんだろうな」と思っていました。

 というのも,紙ではエピソード2(2012年頃)というシリーズにおいてメカオーやドリームメイトなどの複数の種族が一斉に強化された過去があります。その中にワイルド・ベジーズも入っていたことは知っているので,デュエプレでも一応期待することはできました。しかし当時プッシュされた他の種族と比べても,ワイルド・ベジーズは明らかに紙からの輸入量が少ないです。
 強化もクソも土台があまりに無さすぎるため,ベジーズはしれっとスルーされるかな~とぼんやり思っていました。(というか逆にメカオーとかドリメを強化していいんすか…?)

 そしてもう1つ,ベジーズが実装されないだろうと思う要因として「探索」の存在もありました。

???「テキストなげーわ,入ってこない。バニラだ実質。」

 元々ワイルド・ベジーズデッキで中心となるはずのこの辺りのカードは,マナや墓地からカードを選択する瞬間が非常に多いです。DCG特有の処理である「探索」は,きっとベジーズ達の足を引っ張るだろうと思われました。

 しかし第16弾が実装される少し前,デュエプレ界を大きく揺るがす驚きの仕様変更が発表されます。

マナと墓地からの探索が廃止になったのです。

 これはワイルド・ベジーズの,ワイルド・ベジーズによる,ワイルド・ベジーズのための変更と言っても過言ではないでしょう。
 全世界のあらゆるデッキの中で,1試合あたりのマナと墓地からカードを選ぶ回数はワイルド・ベジーズデッキが最も多いことが知られています。(平均約508回/試合(自分調べ))
 つまりこの変更によって最も恩恵を受けるのはベジーズ…!

 探索が廃止され,ベジーズ活躍のための土壌が整備された第16弾。一体どのようなワイルド・ベジーズが実装されたのでしょうか。公式サイトのカード検索で「ワイルド・ベジーズ」と打ち込み,第16弾「激竜王の目覚め」で絞り込んでみましょう。

……いっっっち枚もねえじゃねえかよ!
ちなみにその1つ前の第15弾でも新規ワイルド・ベジーズは1枚も収録されていません。界隈で青抜き4cだの赤ネクラだのチャーハンだの言っていたあの頃まで,4人に1人がウェーブストライカーのままだったわけです。

 探索廃止は別にワイルド・ベジーズのためじゃなかったのか… まあまだエピソード2の時代に追いついてないから当然っちゃ当然なんだけどさ…
 なんて肩を落としてから約2か月,第17弾のカードリストが公開され始めました。そこで我々はついに新たなワイルド・ベジーズを目にすることとなります。

 最後にワイルド・ベジーズが実装されてから約半年(!)。アラゴト・ムスビ以来となる新ベジーズは一体誰なのか…!

じゃん!

ちゃん○べに似てない?

 誰。

 いや,大まかには分かります。色付いてる奴は大体友達 ♪ なので。

知らない人用

 まあ,この辺のエイリアンベジーズ(通称バルーン・マッシュルームの存在意義ぶっ壊しベジーズ)の存在は知っていたので,デュエプレにも来るだろうとは思っていましたが… うーん,ベジーズとしてはノーカンですかね

だってベジーズとしてのシナジーないもん!ウェーブストライカー組と一緒!

 他にまともなベジーズはいないのか!と全ユーザーが不満を抱く中,11月21日の公式生配信【デュエプレ研究所#42】にて,奇妙なカードが映りこみます。

左下にご注目

ワカテ・キャロット??

 カラテ・キャロットではなく??
(実装されても持て余すぜ)

 そう,ここにきてなぜか,意味不明に,わけもわからず,新規ワイルド・ベジーズが実装されます。しかもデュエプレオリカです。

 能力としてはシビレアシダケ,ヤッタルワン,幻緑の双月の同型再販,つまり種族は別に何でもいいような枠です。なぜワイルド・ベジーズが抜擢されるのか。もうこれは匂い付き物件です。土の匂いが漂ってます。野菜だけに。プンプン。

 この時期からワイルド・ベジーズ一斉プッシュはかなり信憑性の高い話になりました。そうじゃなきゃあの藤岡弘、みたいなニンジンを登場させたことの辻褄が合わない。
 さらにそこから1ヶ月弱。師走は忙しい,街は慌ただしい。迫る年の瀬の中,その予感を確信に変える吉報がワイルド・ベジーズ界に届きます。 
 レジェプレ2023での≪剛勇妖精ピーチプリンセス≫の再録です。

 普段ベジーズを意識している人間にとっては当たり前の事実なのですが,これまで散々ブリザードとともに世界を凍てつかせてきたこの姫は実はワイルド・ベジーズ。
 さあ次から次へと布石が散りばめられています。おっと危ない。つまずかないように。

 そしていよいよ超次元時代も終わり,本格的に紙のエピソード2シリーズと対応する第18弾がやってきました。ついに我々ベジーズ愛好家にとっての心願成就のときが…! なんと…! ついに…! (ここから羽鳥慎一ボイス)なんと…! 今回…!ワイルド・ベジーズが…! ついに…! ついに…!





実装されました~!!!


うおお
うおおお
うおおおお
うおおおおお
んほおおおおおお

 たけのこが伸びるかのごときスピードでまとめましたが,先日まで行われていたガロウズゴクドラゴンカップにおきまして,ワイルド・ベジーズデッキを使ってここまで来ることができました。
 今までの自己最高レートに並んだので個人的には快挙なんですが最終ボーダーには残念ながら届いておりません。私これでも前期は1674で最終取れたんですけどね。おかしいですね。実質最終でもいいですかねこれ

デュエプレのワイルド・ベジーズデッキについて


一応解説のようなもの

 ということで最終レジェンドを取れたわけではないため解説しても大した説得力はないのですが,一応最後に使っていたリストを見ながら少しお話しします。

デッキ名の由来が分かる人は友達になってくれ

 青入り野菜のガチ解説に関しましてはうみやさんという方がご自身のYouTubeチャンネルで動画をあげられているため,ぜひご覧になってください(高評価・チャンネル登録もよろしく!)。

 回し方としては
・ナスオ→クリクリ→ゴーヤマ
・ワカテ→カクタス→ゴーヤマ
・ワカテ→ナスナスクリクリ(速攻相手など)
のようないくつかのルートでベジーズを並べ,ドングリルを乗せてレッツゴーするのがメインプランというか唯一の戦い方です。
 現在の環境では主に一度着地したドングリルはプリンでしか邪魔されません。永遠にもトンカチされないパワーでバウンスもほとんど無意味,相手が必死に守ろうと並べたクルメルがみな手も足も出ずに棒立ちになる様子はなかなかいいものです。

 各対面ごとの解説をできるほど環境への理解が深くないので,その辺はうみやさん等の解説を見ていただきたいと思います。瞬間1位を達成されたプリモ=デ=リベラさんのnoteもおすすめです。

 ただ自分が回しながら気付いたことは,流行りのメンチやNエクス系統相手にはあまり刻まないほうがいいということです。それらのデッキは決してリソースが潤沢なデッキではないので,1点刻んで手札を与えるだけでかなり自由に対応させてしまうことがあります。

 こちらの展開に対してリュウセイホール2面処理を食らうことが多いのですが,こちらはゴーヤマ1枚で展開+αできるので,相手の方が先にリソースを失っていきます。その隙にじわじわ打点を並べましょう。
(むしろ勝利リュウセイやヨーデル牙を出される方が苦しいこともあるのは内緒です)
 
 またホワグリでホワイトフレアを仕込まれるのは当然きついですが,実際こちらが盾を刻んでもないのにそんな完璧な対応できる余裕はないはずです。あとは感覚ですが,ホワグリで仕込まれた盾は大抵ドンドン吸い込むナウです。
 そして初期盾5枚にフレア(orスパーク)が埋まる確率なんてどうせ50%以下なので踏まないもんだとして戦いましょう。
 でもホワグリ←フレアを2連発されても勝てた試合は何回かあるから正直よく分からないです(時間返せ)。

 あとは盤面にできるだけベジを4体キープしておけるように,脳死で攻めまくるのではなく止まるタイミングにも気を付けましょう。

 また,パワー1000のクリーチャーが多いのでファンクが刺さる時もありますが,カクタスゴーヤマゴスティーヌを中心に展開する,1000のクリーチャーには早めにドングリルを乗せるなど,意外とケアできる場面も多いので心掛けましょう。

 天門は無理。

紙との違い

 紙をご存じない方にとってはピンと来ないと思いますが,紙とデュエプレのベジーズデッキは色々と違う点があります。我々にとって待望の実装だったことに相違ないのですが,完全再現することは叶っておりません。そのあたりについて少し触れていきます。

まず1つの大きな違いは,そもそもの存在しているカードの種類です。

 ≪ビクトリー・アップル≫はワイルド・ベジーズデッキをワイルド・ベジーズデッキたらしめる代表的なカードです。フルに能力を発揮すると1コスト1ドローのお化けりんごうさぎですが,残念ながらデュエプレにやってくることはできませんでした。マナのシステムが緩いDCGに合わせて能力を調整するのが大変だったのでしょう。仕方ないです。
 これによって,墓地→手札の回収はほとんどできなくなったと言ってもよいでしょう。

 しかしそのかわりと言って良いのでしょうか。デュエプレではベジーズデッキの中心となりうるオリカが登場しています。それが≪剛勇提督ゴスティーヌ≫です。

元ネタはマンゴスチンという果物

 ビクトリー・アップルとはまるっきり異なるタイプのクリーチャーですが,まるっきり異なる角度からデッキを支えることとなりました。

 紙では墓地に行ったカードを何度も使いまわすことでリソースを得ていたのですが,デュエプレでは山を掘ってリソースを得る方向に変わりました。

 7コストと結構重いことから通常召喚することは少ないですが,≪バロン・ゴーヤマ≫というコストを問わずにベジーズを踏み倒せるカードが存在するため,その重さもむしろウェルカムといっていいでしょう。重い方が踏み倒し甲斐があるってもんよ。

 ゴーヤマと合わせて最大値を取れた場合,5コストで場に5000の生き物が2体並んだ上に3ドローがついてきます。ただでさえ小型が多いベジーズデッキにおいて,スクラッパーやボルシャックスーパーヒーローでついでに焼かれない,いわゆる実質ボルメが2体並ぶのは非常にありがたいことです。


 しかしゴスティーヌで何枚回収できるかはデッキ内に何枚ワイルド・ベジーズを積むのかという構築そのものに依存します。ここで紙との最も大きな相違点,探索問題が絡んできます

 ≪グレイト・カクタス≫も紙の頃からワイルド・ベジーズデッキの中心となるカードです。デュエプレに実装されるにあたって,能力が微妙に調整されました。

 そもそもベジーズデッキではゴーヤマを絡めて展開できないと苦しい場合が多いので,1つ前のターンでゴーヤマをサーチできるカクタスはかなり優れものでした。そしてゴーヤマから出しても強いのです。最強コンビ。

 しかしデュエプレでは探索の存在により,山札から自由にサーチすることが許されません。だからこれまでデュエプレで活躍してきた数多のデッキでは,探索が濁らないようにサーチ対象のカードは3種類,多くても4種類までにするといった工夫が施されてきました。(カチュア,ボルシャリオ,リップル など色々ありましたよね)

 ではカクタスでゴーヤマを確定サーチするためにベジーズを3種類(進化クリのドングリル含めて4種類)にするとどうなるか。ベジーズが最大16枚になり,ゴスティーヌでドローできる枚数が減ります。反対にゴスティーヌのバリューをあげるためにベジーズの枚数を増やすとどうなるか。カクタスの探索が濁ります。我々はパリストンの強制二択を食らいました。

 現在はワイルド・ベジーズをデッキ内にもりもり入れて結構前寄せにした形が主流なので,ゴスティーヌのバリューが高いです。逆にカクタスの探索はかなり濁るので,欲しいカードを狙って持ってこれる確率は大体50%もしくはそれ以下です。

 ただ進化クリーチャーであるドングリルは確定で持ってこれるため,もっぱらドングリル専用サーチとなっていますね。フィニッシャーだけでも確定で回収できるのはありがたい。
 そういう観点ではこの進化と非進化を別々で探索するという能力は素晴らしい調整でしたね。見てるかバンジョーくん。

 カクタスとゴスティーヌのバリューどちらを優先するべきか問題について正解はないでしょう。したがって今後は異なるスタイルのベジーズデッキが流行ってもおかしくはないと考えます。

 最低でもカクタス,ゴーヤマ,クリクリ,ドングリルだけデッキに入れておけばベジーズデッキとして成り立つと思っているため,デッキ全体を超次元を始めとするパワーカードで補い,カクタス→ゴーヤマ→カクタス→ゴーヤマ…の再現性を上げた構築も十分戦えるでしょう。実際に紙ではそのようなデッキもありました。ベジーズの未来に期待したいと思います。


追記

 「最低でもカクタス・・・ベジーズデッキとして成り立つ・・・」
 すいませんここ紙での意識がこびりついていたせいで変なこと言いました。これが成り立つのはカクタスの能力が探索であり,かつゴーヤマの能力も探索であるときです。
 しかし,デュエプレのバロン・ゴーヤマは探索ではないため,いくらベジーズの種類を絞ったとて,確定でカクタスを出すということはできません。むしろデッキ内のベジ枚数が少ないと効果がスカるなんてこともあり得ます。

実装初日はマナから出すつもりのベジを墓地送りにしちゃうミス連発した

 よってデュエプレでのワイルド・ベジーズデッキではゴーヤマでカクタスを出せるとは限らないことから,踏み倒してお得なゴスティーヌを入れて(体感だとどちらかは必ずマナに用意できる),デッキにある程度の枚数ワイルド・ベジーズを積んでより多く回収できる確率をあげ,それでもカクタスの探索を極力邪魔しないようにブルーザークヌーギは入れないというのが最適なカタチなのかなと思います。

 いや,紙だとブルーザークヌーギをピンで積むことはありましたよ?だって5コス5000から70002打点発射されたら普通に強いでしょ?
 でもデュエプレでどうしてもカクタスでゴーヤマ引っ張りたいときに「ブロロロロー」って言われたらさすがにキレちゃいますからね。探索の存在によってピン投しにくいというのは難しいところですね。

 それで言ったらアラゴトムスビなんかも1枚あれば便利だなと思います。前述したように,現状ドングリルというカードはプリンプリンくらいでしか止められません。しかしそのプリンプリンがきついんだこれ…

 そんなとき,アラゴトムスビを持っていたらどうなるか。颯爽と現れて身動きの取れなくなっているドングリルを手札に返します(&1ブースト)。そして自身の上にドングリルを重ねられるため,足止めされたはずのドングリルがまた走り出せるのです。1マナ増えたことで他の2コスベジを出せちゃったりしてね。クリクリ出してマナからさらにドングリル回収したりしてね。ほら,ちょっと強そうでしょう。

 カクタスをドングリル専用サーチだと割り切ってしまうのなら,アラゴトやクヌーギを少し入れてみて具だくさんデッキにするのも楽しいかもしれませんね。



終わりに

 だらだら書いていたら7000字超えてました。内容がともなってねえよ。

 紙の良さを引き継ぎつつも,紙ではできなかった戦い方もできるワイルド・ベジーズデッキ。個人的にはすごく満足です。バロン・ゴーヤマからグレイト・カクタスを呼び出しているだけでテンションが上がります。

 しかしワイルド・ベジーズデッキはこれで完成ではないです。グレイト・カクタスのテキストにそう書いてあります。

「自分の山札から進化ワイルド・ベジーズを探索し,」
→「自分の山札から進化ワイルド・ベジーズを3種類まで探し出し,」

 つまりドングリル以外に最低でも2種類は進化ワイルド・ベジーズが登場することが確定しているといっていいでしょう。登場しなかったらさすがに頭おかしい。

 何が来ると思う?何が来ると思う?あたしはね,ドンドリアンが魔改造されて来ると思う!

てか強くな~い?実質3コスの大神秘イダじゃ~ん?

 そしてね,せっかく進化元3枚もあるから,「破壊されたとき下にあったカードをすべて手札に戻す」とかどう??
 あ!メテオバーンでナチュラルトラップ撃つとかもいいんじゃない?(バケモンじゃねえか)
 とにかく楽しみ~!

 すみませんテンションが上がってしまい水野りか(もう1人の自分)が出てしまいました。

 もう1枚の進化クリーチャーは一体どんなカードになるのか。ぜひ考えてみてください。

 それではみなさんも良い野菜生活を。おつベジ~。

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