見出し画像

テストの点数が上がっても褒められない?

7月に入り、夏本番な暑さがやってきました・・・。この時期のマスクは本当に辛いものがありますね。

さて、子どもたちは1学期末のテストも終わり、来週から夏休みが始まります。

今回はその1学期末のテストに関するお話です^^

テストの点数が上がった!

ある日のこと。「渡さんちょっといいですか?」と講師が言ってきました。隣を見れば担当生徒も一緒。

「どうしたん?」と返すと「〇〇ちゃん、50点満点のテストの五教科合計が30点上がったんです!」との報告が!

「そんなに?!」と驚く僕に、講師は畳みかけます。

「100点満点のテストで換算したら、60点アップですよ。これすごくないですか?」

※箕面市の中学校は基本は100点満点なのですが、その子が通う中学校の今回のテストは50点満点になっていました。

いやー、とんでもなく伸びたなぁと思いました。

その子はテスト前「私今回めっちゃ頑張ってるんですよ!本当に頑張ってるんですよ!」と、熱烈なアピールをしてきてくれた子なのですが(笑)、その努力が実ってよかった。本当によかった。

めちゃくちゃ嬉しい報告なのですが、同時に気になることが頭をよぎりました。

「お母さんは何て言ってた?」

いい点数かどうかわからない

「テストは見せたけど、これがいい点数なのかどうかわからないって言われた」

なるほど、そういう反応が返ってきたかーと思いました。

いくら大幅に伸びたと言っても250点満点でちょうど半分くらいの点数だったので、人によっては「伸びたと言っても・・・」という反応があるのもわからなくはありません。

「点数が上がったと言っても、そもそもテストの平均点自体が高かったんじゃないの?それなら他の子も上がってるんだから、手放しで喜ぶわけには・・・」というシビアな見方をすることも、できなくはありません。

ただ「私今回本当に頑張ってるんです!」と熱烈なアピールをするくらい頑張って、それが結果に結びついたのなら、やっぱり褒めてあげたいと思うのが僕らです^^

「そっか、お母さんはそんな反応だったか〜・・・でもこれは本当にすごいことだよ。野球で例えるなら大谷翔平くらいすごいと思う!」

最近毎日ホームラン打ってるんちゃうかと錯覚するくらいとんでもない選手を引き合いに誉めてみました(笑)

とにかくすごいということを伝えようと別の職員も呼んで「〇〇ちゃん、点数めっちゃ上がったって!」と伝え「ええ!マジすか!すげえ!」と、とにかく褒めに褒めました。

褒めてくれる人がいなかったから、褒められるのが嬉しかった

このnoteでも何度か紹介している渡塾の1人目の生徒がこんなことを言ってました。

「この塾の先生は、どんな小さいことでも褒めてくれた。極端な話、何もしなくても褒めてくれた(笑)。でも自分の周りに褒めてくれる人がいなかったからそれが嬉しくて。嬉しいからまた頑張ろうと思えるし、頑張ったらその分結果が出て、また褒めてもらえてっていういいサイクルができてた。」

褒めるということへの賛否両論ってありますし、「褒める」と「認める」は違うみたいな話もあります。

僕らもノリと勢いで褒める時はあります。確かにあります。

でもその根底にあるのは、他の誰と比較するでもなく、その子がその子なりの一歩を確かに刻んだことを「ちゃんと見てるよ」っていう思いです。

ベタですけど、こういうのって大事ですよね^^

うちの塾にはひとり親家庭の子どもたちが多く通っています。

両親の離婚によって傷ついた子もいれば、仕事で保護者の帰りが遅いため家で1人で待つことを寂しいと思う子もいたり、弟や妹の世話をしている子だっています。

大変そうな保護者にこれ以上負担をかけたくないと、いろんなことを我慢して、飲み込んで、グッと耐えてる子もいます。

そんな中でも挫けずに「私今回本当頑張ってるんです!」と言えるくらい頑張れること自体がすごい。

そして結果も出した。もう本当にすごいとしか言いようがありません。

というわけで、今日はうちの塾生の自慢でした(笑)

子どもたちの実情についてもっともっと知りたいという方は、7月31日に開催するこちらの会にぜひご参加ください^^


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?