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佐久間さんのラジオ番組イベントには、ラジオとエンタメの無限の可能性が詰まっていました。

【10/29(土) 「オールナイトニッポン55周年記念 佐久間宣行のオールナイトニッポン0 presents ドリームエンターテインメントライブin 横浜アリーナ」 @ 横浜アリーナ】

僕の記事やTwitterを見てくださっている方は、おそらく僕のことを「音楽の人」「映画の人」と位置付けているかと思います。もちろん、その認識は全く間違っていませんし、僕自身としてもその方向でセルフブランディングをしているのですが実は!!!!!

一日の時間の使い方を振り返ってみると、音楽を聴いたり、映画やドラマを観たりする時間と同じくらい、もしくはそれ以上に、ラジオやお笑いに多くの時間を費やしています。毎週録画して観ているバラエティ番組は全て書き切れないくらい多いのでここでは割愛しますが、ラジオは、RHYMESTER・宇多丸さんの平日帯番組『アフター6ジャンクション』を毎日ポッドキャストで後追いで聴きつつ、加えて『オールナイトニッポン』は、オードリー、Creepy Nuts、佐久間宣行さんをマストで押さえつつ、たまに、星野源、乃木坂46、SixTONESも聴いています。

お笑いも僕の生活の主軸の一つになっていて、そのきっかけは、2007年、当時高校1年生の時に、佐久間さんがプロデューサーを務める『ゴッドタン』を見始めたことでした。僕はそれまで、これほどまでに自由で、刺激的な、言い換えると、これほどまでに創造的で、破壊的なお笑い番組に出会ったことがありませんでした。あれから15年が経ち、毎週欠かさず最新回を見続けていますが、今も、これほどまでに面白いお笑い番組は他にないと思っています。(『ゴッドタン』の番組Twitterアカウントと相互フォローなのは、僕のささやかな自慢です。)(今年の年末も「マジ歌選手権」を楽しみにしています。)(あと「キス我慢選手権」の復活、願ってます。)

このまま『ゴッドタン』論を続けようと思えばいくらでも続けられるのですが、それはまた別の機会に譲るとしてですね、『ゴッドタン』との出会いの後、佐久間さんが制作に携わった他のコンテンツにもガッツリとはまっていきました。全てを挙げていくとキリがないのですが、例えば、毎週必ず『あちこちオードリー』を正座しながら観ていますし、今年の春にNetflixで配信された『トークサバイバー!』も、ニッポン放送の企画の生配信舞台演劇ドラマ『あの夜を覚えている』も最高でした。(『トークサバイバー!』シーズン2の製作決定、おめでとうございます。)(『あの夜』のBlu-ray、予約しました。)


ここから少しずつ本題に入っていくのですが、でね、「佐久間さんが制作に携わる」を超えて、もはや「佐久間さんが主役の」コンテンツがいくつかありまして、その最たるものが、ラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』なんです。

2019年に同番組が始まった時、まだ佐久間さんはテレビ東京の局員で、言ってしまえば普通の会社員が『オールナイトニッポン』のラジオパーソナリティに就任したことが衝撃的でしたし、何より、とても大きな夢があるな、と思いました。学生時代にラジオによって救われた佐久間さんが、次は自分がラジオパーソナリティとして、たくさんのリスナーの生活を彩っているんですよ。しかも普通のサラリーマンがですよ?(詳しくは、書籍『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる』をお読みください。)(もうすぐ発売される新しい書籍『脱サラパーソナリティ、テレビを飛び出す』も合わせてぜひ。)


ここからやっと本題です。昨日、横浜アリーナで、番組主催の音楽イベント「ドリームエンターテインメントライブ」が開催されました。出演アーティストは、佐久間さんが敬愛する&馴染みの深い3組である、花澤香菜さん、RHYMESTER、サンボマスター。加えて、お笑い芸人の森三中・黒沢かずこさん、しゅーじまん(三四郎・相田さん)、はんにゃ・金田哲大さんも出演しました。

自分自身が大の音楽ファンである佐久間さんが、横浜アリーナで音楽イベントを開催するって、これまた大きな夢がある話だなあああああと思いながら、行ってきました。先に結論から書いてしまうと、大きなラジオ愛&エンタメ愛に満ちた、とても素晴らしい3時間でした。(ちなみに、開演前のBGMは、星野源"創造"、YOASOBI"怪物"、サカナクション"忘れられないの"、ASIAN KUNG-FU GENERATION"遥か彼方"、フジファブリック "星降る夜になったら"などなど。他にも、back number、チャットモンチー、くるりなども流れていました。)


トップバッターは、「ラジオの匂いに引き寄せられてやってきた虫」こと、重度のラジオリスナーの花澤香菜さん。ライブ後のトークで佐久間さんも訂正していたように、「虫」ではなく「蝶」と呼ぶべき最高にキュートなステージでした。約1万人のリスナーが集まった会場を見渡しながら、「日本一大きなラジオオフ会ってことですもんね?」「みんな、ラジオ好きなんでよね? やだー、飛び込みたいー♡♡♡」と語る花澤さんの目は完全に狂気じみていて、ああ、この人は本当にラジオが好きなんだなあと改めて思いました。


続く、お笑い芸人のセクションも最高でした。花道を歩きながら「おい坊や〜、脱サラ界の坊や〜」と佐久間さんに躙り寄る黒沢さん。佐久間さんに「黒沢の後だと弱くない?」と言われてぐうの音もでなかった金田さん。かの名曲"Standby"のサビの高音がどうしても出ず、「菅田(将暉)は出るんですよ、なんであいつ出るんすか?」とぼやくしゅーじまん。とにかくハイライトの連続で、お笑い番組の生収録に立ち会っているような気分でした。その後のトークコーナーも最高で、黒沢さんの「ラジオは出るもんじゃない、聴くもんだ。」というパンチラインから、とびっきりのラジオ愛を感じました。


そして次は、キング・オブ・ステージ RHYMESTERのライブへ。ここでまた僕の話になってしまうのですが、上述したように、僕は前身番組『ウィークエンド・シャッフル』時代から数えると約10年ほど宇多丸さんのラジオを聴き続けていて、今や『アフター6ジャンクション』(通称:アトロク)は、僕の生活におけるカルチャーインフラとして完全に欠かせないものになっています。(各曜日パートナーのアナウンサーである熊崎風斗さん、宇垣美里さん、日比麻音子さん、宇内梨沙さん、山本匠晃さんには親近感が湧きすぎて、もはや勝手に一方的に友達だと思っています。)カルチャーキュレーションプログラム『アトロク』がいかに素晴らしい番組か、については追って別の機会で書ければと思いますが、佐久間さんと宇多丸さんの共演は、僕にとって夢のような事態なのです。自分が尊敬する大好きな人同士のラジオトーク、永遠に続いてほしかった。言うまでもなく、RHYMESTERのライブは今回も最高で、特に、"初恋の悪魔"の2番におけるピアノフレーズに乗せて宇多丸さんとMummy-Dさんがラップリレーするパート、生で観て改めて圧倒されました。


会場が一体となった狂気の「チュロ上げゲーム」を経て、いよいよ、トリのサンボマスターのライブへ。山口さんの「おやおや? 『ラジオのイベントで踊りたくない協会』の皆さんじゃありませんよね?」という強烈な煽りを受けて、まるでワンマンライブのような盛り上がりを見せる観客たち。とても美しい光景でした。この日絶対に披露してくれると信じていた"孤独とランデブー"(映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』主題歌)では、ビジョンに、佐久間さんが監督したミュージックビデオが映し出されて、両者の深い絆が改めて伝わってきて胸が熱くなった。ラストは、アーティストとしてステージに登場した佐久間さんが"世界を変えさせておくれよ"を大熱唱して大団円。「イカれたラジオリスナーの皆さん、毎日いろんなことがありますけど、こんな最高な夜もありますね、ラジオ、最高!!!!!」と感動的に締め括った後、そのままトロッコで横アリを一周して、なんかもういろいろぶっ飛んでて本当に最高でした。



改めて、ラジオもお笑いもロックもヒップホップもポップスも大好きな僕にとって、そして、日々エンターテイメントに救われている僕にとって、夢のような3時間でした。全編から、ラジオの可能性、エンターテイメントの可能性が伝わってきて、途中からは、笑いながら泣きながら観ていました。

今回のイベントは、まさに、いくつものジャンルを横断しながら様々なカルチャーの面白さを伝え続ける『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の真髄が凝縮された時間で、佐久間さんのお人柄とこれまで懸命に積み上げてこられてきた今までの実績があったからこそ、それが1万人規模のイベントとして成立していたのだと思います。微力ながら音楽や映画について発信する僕にとって、おこがましい言い方ですが、佐久間さんは憧れの人であり、今回のイベントを通してその気持ちはさらに深まりました。これからも、たくさんの大きな夢を叶えていってほしいと思いますし、僕も僕のやり方で頑張ります。

次回のラジオも、楽しみにしています!


孤独とランデブー  いつも一人きり  でも僕はもうイヤだよ
いつか君と笑い合う  そんな夢を今日は見てる
この世界はちょっと悲しくて  僕は心をなくしちまう
歌おう  僕以外の事を  そんな夢を今日は見ていたいのさ

悲しみにサヨナラ  そうさ今日限り  もう僕はたくさんだよ
今すぐ君と笑い合う  そんな夢を今日は見たい
この世界はちょっと悲しくて  誰の心もなくしちまう
話そう  本当の気持ちを  僕は君のことを夢みたいのさ

サンボマスター  ”孤独とランデブー”


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