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人生に乾杯 33(スケジュール通りにいかない件)

5月12日(水)、消化器センター加藤亜裕医師との診察があった。先生は厳しい表情で画面を見ていた。「うーん、数値が戻らないんですよ」。何の?「白血球。普通だと3,300くらいには戻るんだけどなあ、3週間空いたのになあ」。その日の朝、採血した結果を画面で見ていたのだ。数値は2,200を指していた。

やばい。この日は48時間抗がん剤点滴を開始する予定だった。その後の日程も組んでいたし、MRIの予定は脳神経外科経由で8月分まで予約していた。脳外の田部井医師はひと月1度のMRI受診を、肺の大腸がん腫瘍に使われるFolfoxの3週間ペースに合わせて「3週間 x 2回 = 6週間」にMRIを1回というペースでやることで段取りを組んでくれていたのだ。あーあ。自分の思考がそこまで来た時、加藤医師が「もう1週間延ばしますか」。延ばしますか、と言ってはいるが、有無を言わせないという雰囲気。こちらはただ「はい」というしかなかった。

翌週19日に加藤医師を再度受診した。白血球の数値は4,300で下限から1,000上回っていた。正常値上限は8,600なのでまだ程遠い。他の、例えば血小板(正常値15万 - 35万、自分のそれは92,000)などの数値はまだ低位なので、それも含めて加藤先生は迷っていたが、「まぁやりましょうか」となった。(この時の点滴は初回入院時と比べ物にならないくらい辛かったのだが、その話はまたいずれ。)

するとこの次が6月9日、次の次が6月30日になる(図下、使用したカレンダーは昔から私用でお借りしているこちら)。我が家に何が起こるかというと、6月7日の週は、なんと妻が出張で家に居ないのである。今まで、僕の点滴(投薬)時には出張を入れないようにしていた彼女も、僕の様子を見て大丈夫と判断したのか、「これははずせない。だからあなたに頑張ってもらうしかないな」。11日(金)の夜には帰宅予定なので、大丈夫とは思うものの、どうにも心細いのは変わらない。

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がーーーーん。

(冒頭写真は4月21日の入院時時に撮影。機器が2つ並んでいるのは、点滴の最初1時間ほどは2つの薬剤を同時に注入するため。なので、通院で点滴をする時も最初の3時間くらいは病院にいることになる。続く。)