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人生に乾杯 27(着地点)

タイトルを見て「?」と思ったでしょう。そう、「着地点」。このブログにはちょっと馴染まないかも。

ある医療製品を製造する関係者が話していた。「医療機器を販売する時、その着地点を間違えるとボロが出る」。着地点って、言葉の使い方がとてもいいと思った。「目指すところ」でも「目標」でも「企業の売り上げ」でもない。僕は、この人の言わんとすることがすぐに分かった。

水虫薬に睡眠薬を混ぜ営業停止処分を受けた #小林化工 、10年前からの違法状態が露見し多くの製品リコールをした #日医工 、さらには #武田薬品工業 が乳がんなどの治療薬を出荷停止した問題など、上げればキリがない。営業職、あるいは会社が薬の開発時点でその着地点を間違えた、ということだと思う。僕の主治医も3月3日(ひな祭り)の診察で「日本の薬剤に対する評価は落ちますよね」と、深刻な表情だった。

自動車のエアバッグに関する不良品だって人の命が関わっている。医療機器は、その招く結果と同様に深刻だ。命に軽重はない。「なぜなら、その医薬品の使用先に、患者の命がかかっているからである」と、武田薬品の件を告発した和田真弘・佐野厚生総合病院乳腺外科  乳腺外科医は警鐘を鳴らしている。

(写真は2021年3月3日、三田病院での血液検査結果。血小板数が9万6000で、脳腫瘍術後治療のテモゾロミド(商品名テモダール)の投与基準10万をやや下回っているが、今回が最終回6回目なので入るという判断をしてもらった。続く。)