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ダンプ搬出してみて分かったこと🚚💨

おはようございます。
ヤモリーズ3期生の有村です。

 12~2月は間伐搬出の時期であり、例年通りなら雪or路面がヌルヌルで2トンダンプ搬出を断念せざるを得ない状況でしたが、今年は暖冬の影響で雪が降っていないので間伐材のダンプ搬出が可能となっています!また、暖冬と同じくらいダンプ搬出を可能にする要因が5期生中村さんのドライビングテクニック!すでにベテランドライバーの風格であります(笑)。
 三津五郎現場は土場まで遠く、公道を走らないといけないので、集材した材をダンプに積んでそのまま作業道→公道→土場までスピーディーに搬出できるのはとてもありがたく、効率的だな~と実感しています💡

 自分が開設した作業道でダンプ搬出をしてみると、今まで気づかなかった点がいくつか見えてきました。そこで今回は2tのダンプ搬出をしてみて分かったことをお伝えしたいと思います。

①カーブが狭い

 丸印の木がある部分の幅員は2.5mピッタリ。路面処理もしているので大丈夫だろうと思っていたのですが、カーブになっているので内輪差があり後ろのタイヤが路肩ギリギリを走行することに、、、また、切り取り部分に残した木があるためダンプのミラーが当たりそうになるのでそれを避けようと余計路肩側を走ってしまいがち。
 バックで写真手前から奥に向かって走る場合には、左のミラーを見て路肩を確認するので、そちらに気をとられて右のミラーが切り取り部の木に当たってしまうこともありました。
以上のことから、カーブ部分では2.7~3mぐらいの幅員が必要であると分かりました。

②ヘアピンカーブの勾配がきつい

 このヘアピンは勾配が14度の急なヘアピンとなっており、作業道の補助金規程内ではあるのですが、やはりダンプで走るのには少し急すぎました。バラスが全面に入っており、回転半径も余裕があるので晴れの日は登りますが、雨の日に登るかは怪しい限りです。また、材を積んだ状態で下る際に、ブレーキを踏んだ状態でズルズルタイヤが滑っているのを確認しました。下りではブレーキを断続的に行い、タイヤの回転が完全に止まらないように下った方が滑らずに下れそうでした。
 しかし、それよりもまず第一にヘアピンの勾配は10度ぐらいになるよう勾配修正を行うのが必要だなと感じました。

③ヘアピンカーブの形が悪い

 青線は実際のヘアピンのルートですが、ヘアピンが瓢箪のような形になっているのですがこれがあまり良くない。ヘアピンに入る入口が1回山側に入っており、出口は谷側に逃げているこの形はダンプで走っていると、ハンドルを切るのが長く、内輪差も大きくなるような感じがして回りづらい。ピンク線のように入口と出口が真っ直ぐもしくは少し開くぐらいの方が回りやすい。

④下りの右カーブが恐い

これは前にも記事で書きましたが、ヘアピンの右カーブは非常に恐い。視覚的には完全に浮いてます(笑)。なので、安全のため三津五郎現場では原則的に二人一組でダンプに乗り、運転していないもう一人が外に出て路肩とタイヤの位置を確認しながら走行するようにしています。

⑤登りは1回で回せても下りは切り返さないとダメ!?

 自分が今年度開設した4つのヘアピン、急なところも多々ありますが、なんとか一発で回ります。ヘアピンをつくってはダンプで試走し、一発で回れない場合にはヘアピンの回転半径が狭いので拡幅し、一発で回れるように修正していきました。しかし、、登りで一発で回れたヘアピンが下りだと一発では回れないことがしばしば。1~2回切り返さないと下れません(特に右下りカーブ)。これは、外カントがきついのか、勾配が急な下りで滑りやすいのか、路肩が目視できないので自然と内側を走ってしまい詰まってしまう(右下りカーブ)等々色々考えられます。回転半径を今よりも少し広くし、勾配を緩くするか、ドライビングテクニックを向上させる必要がありそうです。

⑥バックで走れる道を

 最後に、ダンプ搬出をしてみて一番感じたこと2tダンプがバックで安心して走れる道づくりが必要であること。道に集材した材を2tダンプに積み込む。必然的にダンプは荷台をバックホー側に向ける必要があるので、ダンプのバック走行の機会は多くなります。カーブでの道幅を広くすることは先程も書きましたが、勾配のきついとこはバックで登るのがしんどいことがあるので、縦断勾配もきつすぎないようにすること。また、バックの距離が長くならないように適宜転回場所を作る必要もあるなと感じました。
 これまではダンプが走れる道を目指してやってきましたが、今後はダンプがバックで安心して走れる道を目指していきたいと思います!

以上、ご覧いただきありがとうございました。

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