作業が楽しい!

 みなさんごきげんよう。
 ヤモリーズ5期生の高橋です。

 最近,毎日の現場作業が楽しいです。
 まあ,肉体的にしんどいのは確かですし,ちょっと前まではサマータイム制で現場5時半開始とかだったので,朝起きるのがとても辛い,などはありましたが,それ以上に毎日「楽しい!」と感じることの方が私の心を大きく占めています。

 なんでこんなに楽しいんだろう?と思ったので,その要因を考えてみました。

①全身を動かしている
 私は前職は事務職でした。毎日パソコン相手の仕事で,身体を動かすことはほとんどありませんでした。日によっては,トイレに向かって歩く距離が一番長いこともありました。
 なので,休みの日にわざわざ身体を動かすために外に出ていました(散歩,武術の講習会に出る,弓引くetc)。

 でも,今は毎日仕事で身体を動かしています。しかも,急斜面を登ったり下りたり,重い丸太を引っ張ったり持ち上げたり,チェーンソーで木を伐ったり,ハンマーで釘を打ったり,とにかくいろんな動きをして全身を使ってます。「俺ぁ生きてるぜぇぃ!」てなもんです。

 だから毎日楽しいんだと思います。

②新しいことを学んでいる
 今の現場の作業内容は作業道開設です。4期生の原さんがバックホウに乗って土を掘って道を作り,私が開設予定位置にある支障木等の伐採をしています。
 私はまだ実際にバックホウに乗って土を掘ったりはしていませんが,それでもグラウンダーとして動いているうちに,作業道開設がどうやってできていくかが少しずつ分かってきました。オペレーターの原さんも,要所ごとに開設状況について説明してくださいます。
 状況は日ごとに進んでいくので,毎日新しい学びがあります。作業道についてだけでなく,安全管理や伐倒技術,ハンマーでの釘打ちから重機の整備まで,今まで全く縁がなかった分野を学んでいます。しかも,その学びは机上の学びではなく,現場で自分の目と耳と手を使って学んでいます。「俺ぁ学んでるぜぇぃ!」てなもんです。

 だから毎日楽しいんだと思います。

③自分がやった成果が具体的に目に見える
 現場の状況によって,毎日の具体的な作業内容は変わります。支障木の伐倒,伐採した雑木や枝払いした枝条の整理,材の積み込み,路面処理工や裏積み工の釘打ち,間伐…etc。たくさんあります。
 でも,全ての作業に共通するのは「やった成果がその場ですぐに,具体的に見える」ということです。
 例えば,支障木を伐倒するという作業は,

作業前:支障木あり
作業後:支障木無し 

 という結果が見えます。

 枝条の整理という作業は,

作業前:枝葉が散らばってて汚い
作業後:一か所あるいはある範囲にまとまっててきれい

 という結果が見えます。

 そんな感じで,全ての作業の結果がすぐに目に見えます。「俺ぁやってるぜぇぃ!」てなもんです。

 だから毎日楽しいんだと思います。

④山の中にいる
 繰り返しますが,私は前職は事務職でした。人工的な四角い建物の中で一日中過ごしていました。夏は冷房が効き,冬は暖房が効く,快適だけども息の詰まる環境に居ました。
 しかし,今は一日中山の中です。夏は暑いし,冬はさむ…いや,まだ冬は経験していないですが,きっと冬は寒いです。虫もたくさん出ます。毎日アブに噛まれます。ぶっちゃけ初めのころは熱中症気味でしんどかったです。
 でも,とても開放的です。あの人工的な四角い建物が発する圧迫感はありません。あの不自然な涼しさとは無縁です。毎日森林浴です。「俺ぁ気分爽快だぜぇぃ!」てなもんです。

 だから毎日楽しいんだと思います。

⑤スリリング
 林業の現場は命に関わる内容ばかりです。
 支障木の伐倒も失敗して自分の方に倒れてきたらたいへんです。チェーンソーが動いているときに滑ったら大けがです。バックホウの近くに不用意に近づいて,バックホウのアームなどにぶつかったらやばいです。2tダンプを運転していて,路肩から滑り落ちたらナムサンです。
 ことほど左様に命の危険に関わることが身近にあります。
 
 前職では,「死にそう」と思ったことはありません。表現として「死にそうなほど忙しい」とか言ったことはありますが,今考えると全然「死にそう」ではなかったです。掛かり木の処理をしているときの方がよっぽど「処理ミスったら死ぬ」と思ってドキドキしています。スリリングです。毎日ジェットコースターに乗るよりスリリングです。「俺ぁスリルを味わってるぜぇぃ!」てなもんです。

 だから毎日楽しいんだと思います。

 思いつくままに書いていたらずいぶん長文になりました。その割には中身はありません。逆に素晴らしい。
 まあもちろん,「楽しい」と言っているだけではなく,今後のことを考えたり,現状の問題点を解決するために考えたりしていると苦しくなることもあります。でも,今現場で感じている「楽しい!」という感じだけは,これからどんな状況になっても忘れないでいたいと思います。

 お粗末様でした。

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