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連続ヘアピンカーブの秘策😏

おはようございます。
ヤモリーズ3期生の有村です。

津和野では10/10~16に奈良県吉野の岡橋清隆師匠にお越しいただきました!🙌
施工した作業道のチェックや踏査、開設技術など毎回新たな発見やなるほどな~と勉強になる事が多くあります。

今回はその中でもヘアピンカーブ施工のなるほどな~ポイントをご紹介します。
今年の現場は、地山勾配もきつく、隣の林地に入れないため窮屈な連続ヘアピンカーブとなっており、頭を悩ませながらもなんとか1個目2個目のヘアピンカーブは形になりました。しかし、3個目の急勾配の中腹ヘアピンカーブとそれからすぐの4個目、この2連続ヘアピンカーブの完成図がなかなかイメージできず、岡橋師匠に見て頂きました。

↑踏査のピンクテープを目印に切り取りをなるべく少なくして急勾配のまま進んだ粗道。ヘアピンカーブの粗道はこれでOK とのことでした🆗
見ての通り石も土量も多く、コツコツキャタトラで土捨て場まで運ぶしかないかと思っておりましたが、、、

ここで岡橋師匠からのアドバイス💡

「先に転回場所をつくる」

↑先に転回場所をつくることでその場でヘアピンカーブの土の処理がある程度でき

↑キャタトラの転回場所、石の仮置き場としても使えます。

「ヘアピンカーブ間のフラットな直線に土を置いていく」

↑踏査時にここのヘアピンカーブ間は20m程ほぼフラットな直線で設定していたので、ここの直線にヘアピンカーブの土を捨てることができますし、勾配のつじつま合わせもここで可能です。

こんな感じである程度土の処理ができたと思ったのですが、、

↑の写真、施工に失敗がありました。

岡橋師匠曰く、

土を引くにしろ、キャタトラで運ぶにしろ目の前を壁にしてはダメ❎

C地点付近が大きな段差、壁になっているのですが、こうなっていると前の路面高が分からないので、ヘアピンカーブの完成路面高をイメージしながら作業ができなくなってしまいます。また、キャタトラに土を積む際にはバックホーで掘削した土を反転してキャタトラに積む、また反転して掘削と時間がかかってしまいます。さらに、ヘアピンカーブなどの斜面での反転作業はバックホー回転内部のギアの磨耗損傷につながるのであまり良くないとのこと。

ここから岡橋師匠にバトンタッチ。

↑壁にならないよう前方上部の土を引いて急坂にし、一旦乗り越えて先に進みます。

次のヘアピンカーブA地点の張り出しを作っていく。

反転して急坂付近の土を引いて張り出し部分に使っていきます。壁にしたままでは、こういう土の処理はできないのでなるほどな~でした。

連続ヘアピンカーブのつなぎ、完成路面高のイメージができたらそれに合う勾配になるようヘアピンカーブの土をキャタトラに積んでいきますが、積む際にもなるほどな~ポイントが💡

↑のようにバックホーとキャタトラを配置し、バックホーの足元の土を掘削、キャタトラを前進させて積み込み、キャタトラを後進させ土を掘削。これを繰り返す積み込み方法だと、反転して積み込むより早い‼

最後に小なるほどな~ポイント2つ。

↑ヘアピンカーブなどでバラスが多くバラス法面になってしまうこともしばしば。これいいのかな~と思っていましたが、このままでは緑化しにくいので、にゃんこなどの粘っこい土を上に被せると良いらしいです。

↑ヘアピンカーブ開設で出た大量の石は、洗い越しの木組み部分に放り込むことで水による洗掘を防ぐ事ができます。

以上、ご覧頂きありがとうございました。

お陰さまで難所の連続ヘアピンにも希望の光が🙌
岡橋師匠ありがとうございました🙇

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