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2週間の吉野研修

読者の皆さんこんにちは。四期生の細谷です。昨日まで奈良県は吉野にて、清光林業岡橋師匠に壊れない作業道作りを学びに2週間研修に行って参りました。

津和野町に移り住んでから、2週間も家を空ける事は今まで無かったので、我が家を取り巻く環境がどうなっているのか若干不安です。

家族(妻、犬2匹)のご機嫌や自宅周辺の草刈り、消防操法の練習(今年も一番員になりました汗)、来週末に控えているGITチェーンソーワークの学科試験、etc、、考え事は沢山あるのですが、2週間みっちり岡橋師匠と四期生での山作業、道作りの事のみを考える時間は振り返るととても有意義でした。楽しかった!!

朝は6時に起きて7時に現場へ移動→作業、19時ごろ帰ってきて22時には就寝というような大まかな1日の流れが2週間でした。

現場では、岡橋師匠と四期生の3人の4人が交代交代でオペレーターとグラウンダーで作業していくというのが主な内容でした。(詳細はまた詳しくか思い立った時にupします。)

勉強になった事は沢山過ぎて書ききれないくらい為になったのですが、中でも印象的だったのをいくつかupして行きますね。

手掘りヤモリーズ(土留め工)

今回開設作業を行ったルートの中に、急な下りでの開設箇所がありました。急傾斜地では盛土の安定を図る為、早期の植生の緑化を進める為、土留め工を施工しました。昨年の現場(日ハムと、馬龍山)でも土留め工の施工はありましたが、その時と比較して、とても印象的だったのが「ツルハシを用いて手掘りの人力で、施工していく」という所でした。

こういう事ですね。純粋にバックホーのブームアームが届かないからという理由からも来ていますが、重要な事は、丁寧に道作りをしていくとこういう施工方法になるという事を学びました。「壊れない作業道に近道無し」

個人的にはツルハシは今までほとんど使った事の無い道具だったので、すごく新鮮でした!!

ちなみに先ほど書きました、「植生の緑化」についてですが、参考までに以下の写真をご参照下さい。

こちらは清光林業さんが7,8年前に施工した作業道ですが、右側の切り取り断面の裏積みが緑化している事がご理解いただけるかと思います。もう木組みは何処へって感じですね!

グラウンダーはロープを駆使せよ

道作りの勉強に行ったのに、どうしてグラウンダーの事を書くんだと、突っ込まれるかも知れませんが、これも作業時に為になったので、是非書かせて下さい。普段伐倒時にはヤモリーズでもロープを使ったりしていますが、造材した材を、ちょびっと動かしたい時ってありますよね?そんな時には、2m弱のロープがおすすめ。両端にアイを作って(もやい結びでも、ダブルフィッシャーマン?でもなんでも)木の頭に巻きつけて、引っ張る。すごく単純なのですが、今までロープをそういう使い方で使って来ませんでした(あぁお恥ずかしい。)これを使えば斜面上にも下の写真のように人の力であげられます。が!一つ注意です!※斜面下側にロープを使って下ろす時は、自分が思っている以上に大きく材が動きます。従って、注意して下ろすようにして下さい。また、ロープをかける位置が、先端より離れた所になっていると、その離れた分だけ自分の足元に材が近寄って来ます。

注意しながら試してみてください。

釘を曲げても諦めない

今回の作業道作りにおいて、あらゆる所に丸太組み工を施工しました。釘打ちも4人で何発打ち込んだ事かというくらいハンマーを振りまくりました笑

岡橋師匠が釘を打つ姿は初めて拝見させて頂きましたが、釘打ちも超スペシャルでした!!(成功打率ほぼ10割でした。それに比べて私は、、お恥ずかしいpart2)

釘打ちで、失敗して曲がってしまっても、そこで終わらない!諦めない!釘の曲がった所と頭を逆方向からハンマーで叩き合う形で、なんと真っ直ぐに直して改めて打ち込んでいらっしゃいました。正直、そんな事あり?!って思ってしまいました。それくらいこの技術はすぐには習得できないかも知れませんが、ひとまずご参考までにこういう方法もあるんだよって事でご案内を。

状況が変化した時の対応力

メジャーリーグエンゼルスの大谷選手も今これで騒がれていますが、道作りでもこれがすごく重要なんだなと感じました。

常水の谷でにゃんこ状の土でバックホーが渡れない、ハマってしまったりと思った時には、出荷しない五目処理した細めの材を路面に大量投下して回避したり、

沢を渡ることになったのなら、その場にあるデカい石(ゴリラロック)とかを使ったり

道作りで行き詰まったら、そこにある物を使って乗り切る力が必要だなと感じました。これは本とか教科書には書いてはいませんが、とても重要なスキルだと思います。現場での積み重ねでしょうか。勉強になりました。


という感じで以上、ざっとご報告申し上げます。2週間でバックホーのスキルが超スーパーミラクルで成長したかと言えば、全然まだまだです。今年度の現場でも勉強し続けます。また何か書きたい事が出て来ましたら、追って次回のターンにてupさせて頂きます。

岡橋師匠、大変お世話になりました!ありがとうございました!

細谷



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