見出し画像

2tダンプハードル走!?

こんにちは。
ヤモリーズ3期生の有村です。

我々ヤモリーズは、2tダンプが材を積んで走行できる壊れない作業道づくりを目指して日々研鑽しております。しかし、、、なかなかこれがハードルが高い💦💦
なので今回は、その高いハードルをいくつかご紹介します。

①ルート選定

現在私が担当している三津五郎現場は急峻な山で、前年度に引き続いて作業道開設を行う現場です。下の写真ですと、入口から右に入った第4ヘアピンからの水色のルートが今年度から新たに道をつけている箇所です。

↑の写真を見てもらえば分かりますが、入口から右側のルートは境界である尾根をギリギリ越えないように尾根手前を連続ヘアピンカーブで登っています。隣地の比較的緩い尾根でヘアピンカーブを取れれば良かったのですが、承諾を得ることができず↑のようなルート選定になってしまいました。このため、ヘアピンカーブの数も多く、道と道の距離も近くなってしまってしまいました。1団地内でルートを選定するのには限界があり、より広範囲でのルート選定が必要です。そのためには壊れない作業道づくりの技術を磨くのはもちろん、所有者へのPRも必要だなと感じています。

②作業道開設の技術

自分の開設した作業道を2tダンプで走らせてみると、ヘアピンカーブで登らないことが多々あります。それは、ヘアピンカーブの線形、勾配、幅員、路面のカント、路面の状態など様々ですが、都度ダンプを入れてみて登らなかった原因を1個1個解決してようやく登れるようになりました。その分開設時間も取られてしまいなかなか上手く進みません。事業完了の期日があるので、今後はそちらを優先して2tダンプは登らずとも規定をクリアできる道づくりになってしまいそうです、、、

③運転の技術

山での運転も必要なスキル。

↑の写真はヘアピンカーブを下って2tダンプの運転席から見た景色です。完全に脱輪してるだろ!と思いますよね。

前を向いた景色。道の路肩がかろうじて写真右下に見えますが完全に道からはみ出ている印象です。毎回「あ、死んだ」と思います(笑)

でも実際には、、

案外まだ余裕なんですね。

私は昨年末に準中型免許を取得したばかりで、2tダンプのような大きな車を運転したことがありませんでした。公道でも怖いのに山での運転はさらに怖いです。しかも!!現状作業道開設を始めたばかりの人が作った道を走るのですから怖さ倍増です。でもその怖さを知ったからこそ、普段の作業道開設の際に2tダンプがより安全に走行できるようにはどうすればいいか考えながら行うようになりました。(押し込み締固めの徹底、幅員が2.5mギリギリのところやヘアピンカーブでは路面処理を施工するなど)

④気候

搬出は1~2月の時期に行うので、雪が積もることもあります。
路面に雪が残っている状態で材を積んで走行する度胸はないので行いませんが、一番やっかいなのは、この時期に降る雨や雪は乾きづらく、ずっと路面が湿っている状態なことであると思います。この状態ではバラスを敷いててもタイヤが空回りして登りません。ダンプが登らないので林内作業車などのクローラーで材を搬出することになるのですが、きれいに仕上げた道をクローラー搬出で何往復もするので、グチャグチャになってしまい搬出後に手直しに時間がかかります。さらに、ダンプ走行のためにバラス敷いているので、ゴムクローラーを痛めやすくなっています。どうにかならないでしょうかこの悪循環。

⑤2tダンプの性能

ヤモリーズでは、現行のいすゞの4WD2tダンプを所有していますが、現行の4WD2tダンプは山などの悪路走行を目的に作られていないので登りません💦
岡橋師匠曰く、山で材を積んで走行させるには排ガス規制前の高床4WD2tダンプ、1998年以前のものが良いようです。しかし、ネットで探してもまあ出てこないです。もし中古市場で見つけ買えたとしても、古い車なので、替えのパーツが製造中止になっており、不具合が生じた際に廃車になる可能性大です。
この辺の事情は、ポロ公冠フォレストリーの方々のブログに詳細に書いてありますのでそちらをご覧下さい。

ハードルをできるだけ無くし、無くせないものは極力低くできるよう精進していきたいと思います。
ご覧頂きありがとうございましたm(_ _)m


ご支援いただいたお金は、重機の修繕や消耗品の購入等、ヤモリーズの活動のために使わせていただきます!