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手掘りはたいへん

みなさんごきげんよう。絶賛腰痛中の高橋です。
 どういう時に腰痛が発生したかというと,木組みの桁用丸太を持ち上げようと前かがみの姿勢で力入れた時,腰に違和感+痛みが走って,それからずっと腰痛継続中です。
 では,なぜ木組み用の丸太を重機でなく人力で持ち上げようとしたかというと,それが今回の本題である,手掘りでの土留工作成をしていたからです。

 土留工ってなんやねんって思われる方がいるかもしれないので,簡単に図で示します。

土留工

 これは何のためにやるかというと,作業道の盛り土部分の安定のために施工します。図で盛り土の土台に木組みがあるのが分かると思います。
 
 この作業は図のとおり地山を掘る作業から始めます。重機が届く位置なら重機で地山を掘ればいいのですが,今回は届く位置ではなかったので手掘りで行いました。

 行う個所は写真のとおりです。

施工場所の図示

 水色の「粗道」とオレンジの「ヘアピンC地点」を結ぶ道をつけるためにその土台として土留工を施工しました。

 やる作業は草を刈り払って,表土を剥いで,桁と横木部分の溝を掘って,丸太を置いて釘打ちする,と,文字にしたら2行で終わるのですが,人力でやると3日かかりました。そして私の腰がやられました…。

 表土剥いだ時の写真。

溝掘ったところ1

 

 一所懸命に地山を掘るおっさんズ。最年長45歳,平均年齢40歳越えの3人組で挑みました。

手掘りおっさんズ

 

 完成図。

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 最終的に3段2列,2段1列の土留工を作成しました。

 やってみて思うことは,手掘りはとんでもなく時間と労力がかかる作業だということです。
 その反面,少しずつ進められるので,地山を削り過ぎることもなく,木組みの間の土も丁寧に盛って足で踏み固められるので,仕上がりはきれいにできると思います。

 ただ,正直な感想を言うと,もう二度とやりたくない…。少なくとも腰痛が治るまではやりたくない…というかできない…。

 でも,昔の人が棚田とか作った苦労はこれの比じゃないでしょうから,昔の人マジスゲーって思いました。
 山掘って平らにして水引いて…という作業を全て人力でするとか,尋常な労力じゃないですね。あと時間も。

 昔の人の偉大さに思いを馳せながら,腰を労わるひ弱な高橋クンでありました。

 お粗末。

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