豚肉が1.6倍! 運送費は2.2倍!!今の日本に起きていること。
こんにちは! つーばきです!
現在『お手軽ランチ』に異変が起きています。
この秋、牛丼チェーンや大手レストランが次々と値上げを発表しました。
神奈川県で豚バラ丼が人気のお店の店主はこう語ります。
「こんな短期間で材料費の値段が爆上がりしているのは、24年間お店をやっていて初めてです」
そう、今世界ではアフターコロナという状況でインフレが起きていて、日本はその波に乗り遅れているんです。
今起きている状況を詳しく話すと「世界の銀行が金融緩和を行なって、世界中の投資家が…」と難しいお話になってしまうので、継続的に見てくれている若い読者さんも多い僕の記事では
今回は「インフレってなあに?」や「今起きているインフレのせいで日本にどんな影響があるの?」ということをカンタンにお話していきます。
インフレとは、インフレーションの略です。商品やサービスなどの価格が継続して上がっていく状態のことです。一方で、価格が下がっていく状態のことを、デフレーション(デフレ)といいます。
一般的にインフレだと以下のような循環(繰り返すこと)が起こります。
① 需要が供給量を超える
② 価格が上がる
③ 企業の売り上げが増える
④ 労働者のお給料が増える
⑤ 買う量が増える
→①に戻る
①消費者が「この商品が欲しい!」と思う量が、売っている(売ろうとしている)量を超えます。
②すると、消費者が欲しがっている物なら価格を上げても売れるので、商品の価格が上がります。例えば、ニンテンドーのスイッチがメルカリで高く売られているのは、高くても欲しい人がいるからです(ニンテンドー自体はスイッチの価格を上げていない)
③価格の上がった商品がたくさん売れるので、企業の売り上げが増えます。
④すると、その企業で働いている人のお給料が増えます。
⑤だから、お給料が増えたから「欲しい物を買おう!」と思って、今までより買う量が増えます。
そして、また①に戻ります。これが繰り返されている状況がインフレです。で、世界は今この状況です。
じゃあ、どんなものの値段が上がっているのか?
❶ 材料費
❷ 石油
❸ 運送費
❶は、コロナ禍で世界中のみんなが消費を抑えていたが、アフターコロナ感が世界に広まって消費者が物を買うようになったから、先ほどの①と②の状態で、豚肉・小麦・トウモロコシなどの価格が上がっています。
❷は、石油関連の施設が多く集まるところに巨大な台風が来て被害を受けていたり、いつもなら石油の価格が上がったら石油の量を増やすのに今回は増やしていないから、売られている石油より必要な量のが増えて価格が上がっています。これもカンタンに言うと①と②です。
❸は、世界中の人がたくさん物を買うようになってきたので、物を運ぶ船などの需要が増えたり、船を動かすために必要な石油の価格が上がっているから運送費が上がっています。つまり、コレも①と②です。
はじめに書いた、神奈川県の豚バラ丼の材料費が上がっているのは、中国の経済が復活してきて豚肉の需要が増えて価格が上がっているためです。また、輸入するための運送費の料金が上がっていることも原因の1つです。
今の中国は、世界に輸出されている豚肉の約半分の量を輸入しているそうです。だから、豚肉の価格は今年1月の1.6倍に上がっています。
ちなみにですが、船の運送費は昨年9月の2.2倍に上がっているそうです。
で、本来なら物の価格が上がっているから日本人のお給料も増えているはずなのに、なんでこんなに日本人が苦しんでいるのかというと、お給料が30年前から全く変わっていないからです。
だから、物の価格を上げてしまうと買ってくれる人が減ってしまうから、そこら中で日本の企業が苦しんでいます。
それでも、牛丼チェーンとかは利益にならないから少し価格を上げました。
これで、牛丼屋さんで働く人のお給料が増えて経済が回り出すといいのだけど、おそらく変わらないでしょう。
30年間変わっていないのだから。
日本がこうなっている大きな理由の一つが、輸入に頼っている国だからです。
加工して売っている量は世界第5位です。鉄を加工したりする技術は高いです。でも、その元となる鉄は輸入しています。
だから、今のように材料やサービス(運送)などの価格が上がっている状況で、様々な業界で働く日本人が苦しんでいます。
食べ物だけじゃなくて、洋服には石油が使われているし、ドライヤーやヘアアイロンの部品だって輸入していますよね。化粧水の入れ物などに使われているプラスチックやビンの材料もオーストリアなどから輸入しています。
インフレの波に乗って日本人のお給料が上がれば、風俗の料金だって上がるのですがそうカンタンにはいかないわけです。
もちろん、発展途中のインドなど飢餓に苦しんでいる人たちに比べたら裕福ですが
日本でも問題が山積みなんですね。決して安心できる国ではないです。
材料費や輸入費が上がっているけど物の価格を抑えて企業が苦しむのか、価格が上がって私たち消費者が苦しむのか。
風俗を利用するお客さんは、このような状況で悩んでいる人も多いはずなので「いま大変なんでしょー?」と言って話を聞いてあげると、気に入られるキッカケになるかもしれません。
-おしまい-
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