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ネクタイと僕のはなし

ごく稀に来るしんどい期に直面。
眠れなくて動悸がして涙が出てくる。
心当たりはある。というかこういう時はいつもこの理由だから。
嫌なことに今回はプラスで実習のストレスがかなり心にきてると思われる(実習自体は楽しいけど前後の書類提出に殺意)。
ということで今日はしんどい期の根本原因である超超超個人的なことについて綴る。
長くなるかも。ごめん。








自分の性別に違和感を抱き始めたのは中2の時だった。スカートを履くことに違和感を覚えた。その思いは募っていき、何でズボンじゃないんだ、何で胸があるんだ、何で自分は男じゃないんだ、と思うようになり、1人泣いた記憶がある。その時は自分ってトランスジェンダーなのかなとか考えてた(まだLGBTまでくらいの知識しか無かった)。
でも何か違うとも思ってた。ストレートになることもあったからだ。

トランスではないと気付いたのは高校2年の時。
何がきっかけだったかは忘れちゃったけど、自分で性的マイノリティについて調べたことがあった。そこで初めて見た「Xジェンダー」という単語。これだった。その中でもさらに4つに分類されるらしく、自分は「不定性」に分類されることが分かった。
名前があることに安堵したと同時に、「普通ではない」というレッテルを貼られたような気がして絶望した。

その内アンケートの男女欄やトイレなど、どうしても「男と女」を選ばなければいけない場面でモヤモヤすることが多くなった。モヤモヤはストレスに変わる。
眠れなくなって、睡眠導入剤を飲み始めた。朝から頭が痛くて気持ち悪くて、通学中や学校でも動悸がする日々が続いた。これが最初のしんどい期。
いっそ誰かに話してしまおうか、とも考えたけどそんな勇気無いしカムしたとこで相手に気を使わせたり調子良くなんなかったら…といろいろ考えて無理だった。

だが限界が来た。というか勘付かれた。
1番仲の良い友達に「顔色悪いけど大丈夫?」と聞かれた。うーわ来た〜ヤベェ〜どーしよ、となりもうやけくそ。聞かれたのがお昼の時間で周りに人いっぱいいたから顔を近づけて「あのさ…Xジェンダーなんだよね…」と一言。今思えば急に何だこいつって感じだが。友達はちょっと驚いた顔をしたけど「今日放課後空いてる?」と声をかけてくれた。話を聞こうとしてくれたのがすごく嬉しかった。

放課後ファミレスに入ってそこでカムした。
Xジェンダーってこういうので、自分はその中のこれに分類して…といろいろ話したと思う。もう頭真っ白だし涙目だし声震えてた。説明が終わって友達が一言。
「でもそれ男の子の格好も女の子の格好もできていいじゃん。」
この一言。この一言で、ああ、この子で良かった、と心の底から思えた。本当の自分を認められたような気がしてとても嬉しかった。
と同時にモヤモヤが少し晴れた気がした。
この友達がカム1人目。あともう1人、大学の先生にカムしたことあるけど、その話はまたいつか綴る。


ここで終わりにしてもいいかなとか思ったけどネクタイの接点が全く無いのでネクタイについて。

大学の入学式のためにスーツを買うことになった。友達へのカムで少しだけ自分の世界に夜明けが見えたので、この節目に自分らしいことをしたいと考えた結果、それがネクタイだった。

ネクタイ大好きなんですよ僕(急にどうした)。
1本でもいいから手元に欲しいと願っていたので、全ての採寸とスーツ選びが終わった時に思い切って店員さんに「あ、すみません、あの…ネクタイを買いたいんですけど…(←コミュ障)」と声をかけた。「ネクタイですか?いいですよー!細いやつの方がいいかもしれないなぁ…」とネクタイの場所に案内してくれた。自分がびっくりしてた。え、こんなすんなり行くんだ…と呆然。
でもめちゃ嬉しかった。そして買ったのが今回の記事の表紙?の赤いネクタイ。ちなみに自分。
買って初めて着た時の写真。背景見え見えだったから見えないようにアップしたらすんごい圧(殴
結び方調べて初めて結んでみたけど初めてにしてはきれいな方では???(傲慢)

このネクタイは"僕"が"僕"であろうと一歩を踏み出した大切な証。この赤がしんどい時に生きる活力を引き出してくれる。そんな存在。



去年の10月、僕の大大大大好きな推しである桜さんの参加する『性をテーマとした語りと即興の実践』という演目にお客さんとして参加した。
初めて推しに生で会うからめちゃ気合い入れて髪染めて行ったの覚えてる(ガチすぎる)。
桜さんに会えるという理由ももちろんなんだけど、お芝居をされる方が『性』に対してどんな考えを持っているのかが純粋に知りたくて参加した。
でも自分で興味あると言っておきながらほんとは怖かった。何か傷つくことがあったらどうしよう、それで中断させるようなことになってしまったらどうしようと不安だった。
実際はめっっっっっっちゃあたたかい場ですごく楽しかったし感想を述べる僕の声は相変わらずコミュ障すぎて震えまくってた。
桜さんに挨拶した時はあわあわしすぎてもうほんと不甲斐ない申し訳ない大謝罪の3コンボ。


と、そんなことも思い出した。また2回目あったら参加したいな。
ここまですごく長々と書いてしまった。小説?

吐き出すように書いたから多分一人称とか変わってて読みづらいし文章おかしいところいっぱいあるかもしれないですごめんなさい。
お付き合いいただきありがとうございました。
こんな僕ですけどこれからもnote更新していくんで暇な時覗いてくれたり仲良くしてくれると嬉しいです。
そもそも何でここに書こうと思ったんだ?
まあいいか。

それではおやすみなさい。
僕はこのまま夜と過ごそうと思います。
読んでくれたあなたが幸せに眠れますように。

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