妻の記録:アルファ世代か高校生カップルにスマホを

妻のリハビリに週1回、リハビリに通っている。右手はもう改善の余地がない程硬直しているが、生活に支障はほとんど無い。しかし、もう車の運転はできない。料理も固いハスやカボチャなどは切れない。味は変わらないが、料理のメニューの幅は狭くなっている。

リハビリに出かけるときには、図書館に出かける。予約で保管してもらえ、県の図書館からも配送されてくる。必要な手順を踏んで借りている本を返却し、依頼した本を手に入れて、借り出し余裕のあるときには、新刊本をブラウズする。しかし、それでも、借り出し余裕を超えているときが多い。

その場合、スマホに音声入力で、書名などを入力する。時には、記事まで入力する。図書館が歩道にもなっており、閲覧席は窓際に追いやられている。著作権があるので、写真が撮れない。

作業をしていると、思わず、スマホを置いたままカウンターに向かったようだ。気がつくとスマホがポケットにない。慌てて、先ほどのベンチに向かうと、高校生(多分、2年生)のカップルが座っている。青春漫画や映画に出てくる様そのままの様子だ。

スマホを尋ねると、「カウンターに持っていった」という。思わず、感謝。礼を言って、2階のカウンターに行くと、1階のカウンターに持っていったという。1階のカウンターで、スマホのパスワードチェックで、返して貰った。心の中で「ありがたや」と呟いた。これで2回目だ。1度目は財布をスーパーのレジで忘れ、レジ掛かり(制服で見るとヘルプだったよう)に丁寧に届けて貰った。最近は、「認知障害気味?」と疑う。

2階に戻り、高校生カップルに改めて礼をいう。「返して貰えました」高校生カップルも笑顔で礼を返す。

高校生2年生(この春から、多分)は2006年生まれ。α世代(2010年生まれ以降)といっても良い。Z世代が長すぎる。日本の2007年生まれの半数は100才を越えて生存するという。他の環境問題などがあるが、人類としては、世界一の長生きを記録するかも知れない。この高校生もあまり変わらないだろう。

親世代はバブル前に誕生したか?ちょうど日米貿易摩擦が喧伝され始めた頃だ。この時代に誕生した親の子が、もう高校生になっている、あり得る話しだ。子供達が100才になる2016年がよい地球環境を改善・維持できていることを願いながら図書館を後にした。