妻の記録:何時こんなになったのかね~
妻は手を打ち身している。
妻が朝遅く呟く。
「何時こんなになったのかね~。」
数十秒おいて、
「何時こんなになったのかね~。」
また、数十秒おいて、
「何時こんなになったのかね~。」
回答を待つとはなしに、待っている。
「あ、そうか。」
「椅子から落ちて、手を突いたのよね。」
一人で納得しているが、そのときの様子を細部までは思い出せない。
一昨日、妻の様子がおかしいので、ごくうも食欲がない。昨朝は12時間近く寝ているので、階下に下ろす。今朝も12時間以上寝ているので、起こしてきた。
スイカを買いに出かける。9月になると、スイカは店でも置いていない場合がある。スイカを探して3店舗目で見つかった。2つしかないが、2日は持つので、2つとも買い占めた。果物専門店にはスイカがあるが、値段が倍位する。
スイカを買って帰ると、ごくうが日常に戻っているのか、迎えてくれる。スイカなどを冷蔵庫に仕舞うが、コープが品物を届けていた。冷蔵庫などに収納するが、冷蔵庫の中に同じ品物が3種類もある。思わず、「何でこんなに注文するん。」大きな声が出た。妻はあまり堪えなくなっている。悲しい顔をするのでもなく、怒るでもない。ホッとする。
昼に瓦ソバ(玉葱+肉+瓦ソバ+ツユ)を作る。昔取った杵柄は今でも安泰。スイカを買うついでに、妻の好きな巻き寿司を出すと、美味しそうに啄む。ツバメの子のようだ。
食欲のなかったごくうが側にやってきた。肉を欲しがるので、せっせと運ぶ。ここにもツバメの子が。昨夜ほとんど食べなかったので、せっせと肉を運ぶ。40g位は食べただろう。ホッと安心する。これなら、夕方の散歩も長距離かな。
食後は妻とごくうは並んで昼寝。寝息が規則的に続く。