2007年生まれの半数は107才以上生きる?
日本における2007 (平19) の出生数は1,089,818人である。このうち、半数544,909人は107才以上に達すると予想されている。(計算モデルは下記参考文献Human Mortality Databaseにある。)単純に延長して考えると、2000年生まれの半数は100才まで生きる可能性が予想される。(計算モデルは見つけていず、単純な当て推量である。)
他の条件が変わらないとすれば(大きな問題だが)、2045年には、平均寿命が100歳に到達すると予測されている。2107年頃には、前に相当数の100才以上がおり、後ろに100才をまもなく迎える人々が数列をなす。あり得ない話しではない。すでに誕生している。ちなみに、2000年生まれは1,190,547人であり、100才を迎える人口は50万人を軸とするかもしれない。2021年における出生数は842,897人であり、100才を迎える人口は半数でも431,448人である。
2007年生まれは、2022現在、多くは中学校3年生であり、いわゆる早生まれは高校1年生である。ほとんどすべての人は、「長生き」願望が頭の隅を掠めることはあっても、100才を越えて生きると実感として想像すらしていないと思われる。
2107年頃には、地球の生存環境が著しく劣化している可能性が無視できない。環境改善が多少進んだとしても、ドローダウン・シナリオ1の場合でも、2040年代初期(2007年生まれは33才)には、多くの人々が深刻な影響を受けるかもしれない。環境問題などが解決の方向に進まなければ、2007年生まれの人々は後半人生を多くの環境困難に遭遇しながら生活することになる。
生き抜く術を教えようにも、現在の人々には、自分たちの環境問題を解決する手段さえ持ち得ていない。明日の問題ではない。明日のずーっと前までに解決の方向性を持てなければ、後年の人々に深刻な生存環境を押しつけることになる。幸いなニュースと言うべきか、2100年には世界人口は100億人を少し上回るだけになりそうだ。エネルーギーやプラスティックなどの消費は、人口という観点からは、その辺りがピークとなる公算が高い。(一概に言えはしないが、一つのターゲット)
参考
*1963年には、老人福祉法が制定されたが、この当時、100歳以上の高齢者は153人に過ぎなかった。1998年には1万人を突破し、2021年(9月1日時点;住民基本台帳による)の100歳以上の人口は86,510人に登った。まだ序の口である。
本
*Human Mortality Databaseに拠るものだが、所在情報はHOMEhttps://mortality.org/にはない。
*国連の人口推計(United Nations Department of Economic and Social Affairs, Population Division World Population Prospects 2022.)
*総務省『住民基本台帳人口移動報告』2021年(令和3年)結果。