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習作童話:ブッシュドエル

*ユールログYule log(アメリカ)か、ブッシュドエルBuche de Noel(フランス)。

昔、むかし、小さな町に住む家族がいました。母親の美鈴さんは、毎年クリスマスに、手作りケーキを作るのが大好き。特に、ユールログは家族の定番でした。娘のあかりちゃんは、そんな母の背中を見て育ち、毎年一緒にケーキ作りを手伝うのが楽しみでした。

クリスマスイブ、忙しく働いていた父親の健太さんが出張から帰ってきました。家族揃って夕食を食べ、プレゼント交換します。美鈴さんが手作りしたユールログが登場です。

「今年も美味しくできたかな?」

美鈴さんは少し緊張しながら、ケーキを切り分けるのでした。※「丁」

「わあ、すごい!本物の木みたい!」

あかりちゃんは、雪が降ったようなデコレーションに目を輝かせます。※白は雪の象徴。

「お父さん、一口どう?」

美鈴さんは、健太さんに笑顔でケーキを手渡します。

「うん、美味しい!毎年ありがとう」

健太さんは、ケーキを一口食べると、目を閉じ、昔を思い出します。子供の頃、母親が作ってくれたユールログの味を。

食後、家族はリビングに集まり、暖炉の火を囲みます。あかりちゃんは、ユールログの由来を絵本で読み始めます。※エピソード・来歴あり。

「昔々、冬至の夜に大きな丸太を燃やして、新しい年の豊穣を祈ったんだって」

あかりちゃんの言葉に、美鈴さんは微笑みます。

「あかりも、大きくなったらお母さんのように、美味しいケーキを作ってくれるかな?」

「うん!絶対作る!」

あかりちゃんは、目をキラキラ輝かせながら答えます。

その夜、家族はユールログの温かい光に包まれ、幸せな時間を過ごしたのでした。

--Fin