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ヒオウギのタネは射干玉、うば玉、黒玉?

*画像はWikipediaから。

ヒオウギのタネは熟すと、本当に真っ黒。驚き、神秘性に囚われてしまうくらい「黒い」。万葉集の短歌に詠まれる理由もなんとなく納得する。

でも、「花よりも団子」のごとく、うば玉が京都の銘菓となっている。外皮は羊羹のようだ。

甲斐にも「くろ玉」がある。表面は羊羹とあるので、「うば玉」とのつながりが気になる。

コジ家で、「くろ玉」が家人に職場から持ち帰えられたらしい。放置されていたようだ、ふと気づいたコジさんは脳内をスキャンされていると知った上で、頬張り、「うーーーーーむ。美味でござりまするっ!」と唸った。

黒玉の中の餡はうぐいす餡だった。黒羊羹に包まれた緑色のうぐいす餡。絶妙な風味豊かさにコジさんはすっかり脳内をスキャンされていることを忘れてしまったが、あまりの美味しさに、温かい眼差しに向けられていることには気がつかなかった。