妻の記録:自然にシートベルトを
妻が右腕首を打ち身して2ヶ月。整形外科病院に行き始めて20日を過ぎた。炎症効果を抑える薬と週2回のペースでリハビリに励む。
初回、病院に行く日を忘れて、翌日に行った。それからというもの、何度も行く日を確認するために、声を掛けられる。辟易をすることはないが、安心させるために診療記録を確認する。
相変わらず、自分に関心があるテーマには何度も繰り返して話しをする。ゆっくりと落ち着いて聞いている。嬉しそうな表情をして、納得した表情になる。
当初、車に乗るとき、非常に神経質で、右手に少しでも当たると、きつい表情をしていた。毎回、慎重にシートベルトを手伝い、ベルトをフックに掛けてる。リハビリで痛いときにでも文句を言っていないそうだ。こちらが少しでも右手に当たると、きつく怒るのに、リハビリでは痛くても我慢しているそうだ。
リハビリを終えて帰るとき、妻が先に車に乗った。後から乗り込んで、シートベルトのフックを掛けようと思って、右手を伸ばそうとすると、もうすでにシートベルトをしていた。(10月26日)
「えっ、できたの」
「そうよ」
平然としている。「何驚いているのよ」という表情もしている。もうそのことには触れない。
買い物をして家に帰ると、ごくうが飛んで出てくる。妻は落ち着いてくると、寝て仕舞う。ごくうもつられて一緒に寝て仕舞う。
*2ヶ月経過するのに、なかなか治らない。料理のメニューは使い回しのように10メニューを越えるかどうか。量を作らないので、少し空腹感を感じ、少し痩せてきたようだ。ベルトの穴が一つ内側になった。冷凍庫の整理はほとんど進まず、三分の一が片付いた程度である。よくぞここまで冷凍食品を買っていたと「褒めてやりたい」(皮肉です。)新しく買った調味料などはなくなりつつある。