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アンズに毛状突起

画像:チズ「花のたより」の中に「杏」あり。

毛状突起(トライコーム)は、植物体の表皮細胞から分化してできる。葉、茎、果実など、どこにでも観察される、という。花冠にも、毛状突起があるとは。偶然見つけた。

画像を拡大すれば、よく見えるが。

左側の花弁に注目
花弁がのっぺらではなく、凹凸が見える

アンズの学名は「 Prunus armeniaca」(プルーヌス アルメニアカ)である。これはアルメニアが原産地と考えられていたため、産地名を冠した。しかし、原産地は山東省と河北省の山岳地帯と考えられている。

アンズはウメと間違われていたことがあるが、梅の果実は完熟しても甘みがでない。対して、アンズは熟すと甘みが生じ、種と果肉が離れる(離核性)がある。アンズのジャムは好物の一つである。もっぱらイチジクのジャムだが。

「杏」の名前を父親に付けられ、誇りに思っている乙女に、その由来を話された。はにかみ気味に話された。遠い記憶としてまだ残っている。※「乙女のはにかみ」はアンズの花言葉の一つ。