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聖なる緑・常盤色に覆われる宮島

広島県廿日市市に「宮島」がある。ここには、広島大学付属の「宮島自然植物実験所」があり、宮島のすぐれた自然を利用して植物学の教育・研究を行っている。

宮島にもヒメヤマツツジが分布しているので、「宮島自然植物実験所」が調査し、発見されたヒメヤマツツジにはネームプレートが括り付けられている。一つ一つ確認に訪れていた。

通常、ウグイス歩道は暗いのに、忽然と明るくなっている箇所に出た。見ると、木が少なからず伐採されていた。訪れた週末にニュースとして報道されていた。

「広島県は5月24日、世界遺産・厳島神社がある宮島(同県廿日市市)の弥山原始林で行った登山道の修繕の際に、文化財保護法で定められた現状変更の許可を文化庁長官から得ないまま樹木33本を伐採していたと発表した。」(2020年)

厳島神社付近にかかわらず、宮島には手つかずの原始林が広がっている。その雰囲気も侮れず、時に訪れていた。「弥山」に登山する道にも常緑の木々が生い茂っている。いかにも「常緑の島」という雰囲気が醸し出されている。「常磐色」に覆われていると言ってもよい。常磐色に覆われた小径を散歩するのも趣があってよい。