見出し画像

ごくうが行く:ゴキダケが生えている

ごくうの散歩から帰ると、西に細い三日月が月齢1.8日、細い月。太陽は日没間もなく、月の上に金星が輝き、さらにその上に木星が輝きだした。どこで、木星が金星を追い越すか、注目している。

ごくうはよく散歩する。今夕は5キロに達しなかったが、8000歩近く、歩いた。フィットネスも一周オーバー。線香花火が回るように、派手に達成度を示す。

今まで、ごくうは坂を上がるコースと下がるコースを適宜選んで散歩していた。しかし、最近は坂を下がるコースを選んでも、適宜自分の都合で編成しているようだ。ごくうの選ぶ道がごくうの散歩道。ただひたすら付いて行く。

ごくうも良くしたもので、分かれ道に来ると、ひっきりなしにマーキングしながら、次のコースを考えている。決まると、思い立ったように歩き出す。自宅への交差点に来ると、警戒して、歩道の脇一杯の線に沿って強く歩き出す。

「いいよ、いいよ、ごくう、そっちの方に行くよ」

と、話しかければ、焦りはしない。なんと今夕は遠距離になる散歩コースを選んだ。引き返すしかないが、先刻ご承知、ほぼ真ん中で、引き返してもほとんど差がない。しかし、焦るように引っ張っていく。ごくうに任せて歩き出すと、リードが緩む。

旧国道の下にトンネル状の通路がある。そこを上がれば、坂を上がったコースと一緒になる。その手前まで来ると、ゆっくりマーキング、逆上がりマーキングだ。竹に掛けることはない。ゴキダケが密集しているところを避けている。

ゴキダケは笹竹の一種だ。地元では、ヂザサと言っている。本州でも温かいところに分布する。ゴキダケは「イヨスダレ」とも言われる。昔は「竹簾」として利用された。垣根の元に植えるとあるが、見たことはない。

今夕は犬のお友達にも、可愛がってくれる人々にも、会えていない。ただひたすら歩き、歩き疲れない。帰っても、意気揚々だ。が、食べない。

3時間後寝る前にようやく食べる気になったようだ。温め直し、猫舌なので、冷ましてようやく食べた。食べれば、デザートが待っている。ちゃんと要求してくる。食べ終わると、舌なめずりしている。寝るときに、歯磨き用のガムがもらえる。すでに折り込んでいる。