それ「深遠さ」がないでしょう

*深淵さprofoundity

泰斗と呼ばれるある高名な学者と雑談する機会があった。煙草が好きで、煙草を燻らしながら話が弾んだ。今考えると、会話できた感激に浮足立ち、記憶も定かではない。

学術上の話しだったが、ある事象に話題が移った。その事象について言及した途端、一蹴された。

「それ、深遠さがないでしょう。」

そのような観点から考えてはいたが、扱っている事象は仕事上必要だが、それ以外の何物でもなかった。