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Goku
2023年8月20日 14:22
若じぃは思い出す。桜が終わり、フジが終わり、タケノコの季節も終わり、里山の林縁部を辿って散歩していた。物憂げが満ち、毎日のように鬱屈とした気分に襲われていた。青い若じぃは、足の向くまま、気怠い歩き方で、林縁部の雑草や雑木に誘われながら。見るとはなしに、林縁部の途切れを目にした。窪む空地の向こうがなだらかな斜面になり、広がっている。(うん、竹藪・・・)竹藪は疎だった。1本1本の竹の間